気仙沼日記741回「カツオもサンマも来ない」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

6月下旬といえば気仙沼港はカツオ水揚げの本番に入るころなのに、今年は一本釣り船が一隻も入港しておりません。

「過去最悪の不漁」の予想がどうも現実味を帯びてきました。

魚市場ではカツオ専用のスカイタンクがひっそりと積まれたままです。




「きょうも3時起き」で始まる1年前の6月22日の日記…

「5時前からカツオ一本釣り船の水揚げ作業。…終えてタイムカードを押したのは11時20分ごろだった」


1年前は気仙沼漁協の臨時職員としてカツオの水揚げ作業に従事しておりました。


「…山は濃い緑、海は深い色、紺碧の空に真っ白な積雲が浮かび、一本釣り船の白い船体がまぶしかった」

「真正面に朝日を見ることになり、コンベア先端のシャワーのしぶきや流れてくるカツオやビン長マグロが光って見えた…」


こんな描写をノートに長々と書き連ねる気持ちになるくらい、魚市場の活気を体で感じていたのでありました(それでも水揚げ量は震災前の半分)





この春、増設された魚市場が開場し、水産関係者の期待がふくらんだ矢先です。

カツオ最盛期の7~9月に盛り返すことができるでしょうか。





サンマ公海操業の大型船がきのう気仙沼港に一時帰港しました。

操業期間制限(8~12月)が撤廃されて、気仙沼からは3隻が5月から勇躍、北太平洋に向かいましたが、漁獲は思わしくなく、気仙沼での水揚げはゼロだったそうです。


たちこめる暗雲を晴れ上がらせるか、港の情報から目が離せません。 (6月22日)