ウチから歩いて7、8分に松舞家という食堂があります。
噂は前から聞いていました。
「バナナがついてくるんですよ」
ずうっと気になっていて、この週末、色あせたのれんをついにくぐりました。
丼ものを注文すると…
確かに、半分に切ったバナナが添えてありました。
老夫婦で切り盛りする街の食堂です。
おかあさんの話では、バナナのサービスは大震災の直後に始めたそうです。
「食べる物にも困っている人がいて、なにか栄養のあるものを一品つけたいと思っていたら、バナナがあったから。それ以来、続けているので、今さらやめられなくて…」
バナナの甘い香りがすがすがしく、ほっとするような食事のひとときでした。 (6月12日)