気仙沼日記559回「福島県白河市の小峰城」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

福島県白河市の小峰城は僕が好きな城のひとつです。

平成3年に、三重櫓(さんじゅうやぐら)が忠実に木造で復元されました。






4月3日に訪れたのですが、桜はまだ2分咲きくらいでした。


小峰城は江戸時代に築かれた石垣が素晴らしかったのです。

関東からも近かったので何度も訪れました。

それが、2011年の大地震で貴重な石垣が大規模崩落してしまいました。




震災から7年が経ち、崩れた石垣の修復が進んでおります。

うれしくて、しばらくこの場所でうっとりと眺めておりました。





三重櫓の中の床にある、戊辰戦争の時の弾痕です。

なんで床に弾痕があるのか…

再建の時に、戊辰戦争激戦地だったところの杉を伐採して資材として使ったら、弾痕があったのです。

生々しい歴史の証言者です。

かつて僕は、自分の現状に悩んだりした時、栃木や東京から電車を乗り継いで白河に行き、この弾痕を見つめて、自分の立ち位置を黙想していたのです。







石垣の修復工事はもうしばらくかかるそうです。






2010年夏ごろ、僕は自分の生涯のテーマとして「東北」を調べようと決めました。

それまでも旅行や遊びや仕事でずいぶん訪れていましたが、福島からスタートして徐々に北上して、いろんなことを知りたくて、うずうずしていました。

それが、翌年に大地震が起きました。

小峰城の石垣が崩れたのはショックでしたが、それどころではない、とんでもない被災が東北を襲ったのでありました。


上の写真はファサード切妻の三角屋根が情緒たっぷりの白河駅です。

ここを何度出入りしたか…

数年ぶりに訪れた白河市は、桜が咲き始めて、春の息吹が満ちあふれておりました。 (4月5日)