気仙沼日記556回「亘理町と岩沼市へ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

鉄道を乗り継いで宮城県南部の亘理町と岩沼市に行ってきました。

亘理町は震災直後に行こうとして、何かの理由で行けず、宮城県内の主な被災地の中で唯一、行ったことがなかったのです。






JR亘理駅はお城のような建物(資料館と図書館)が隣接しておりました。

町民バスで沿岸部の荒浜へ。





太平洋から入り江になっている「鳥の海」にある荒浜港です。





海岸は巨大な防潮堤が、人を寄せ付けない光景となっておりました。





防潮堤のすぐ内側にある「鳥の海温泉」は4月9日に再開するそうです。





港の近くのレストラン「水けしき」の名物、貝めしランチ(1000円)で昼食。

この日はホタテ、ホッキ、カキの3種類の貝が炊き込まれておりました。

津波被災地の殺風景な中、こんなにおいしいランチにありつけるとは…

気さくなオーナーとのおしゃべりも楽しかったです。

オーナーは仙台市若林区荒浜で被災したそうです。

「荒浜から荒浜に移ったんですよ…」


この店、何とミシュラン掲載店なのだそうです。





JR常磐線は力強く走っておりました。

亘理から10分ほどの岩沼で下車。





岩沼市は、当時関東にいた僕が取材以外で初めて足を踏み入れた津波被災地です。

7年ぶりに沿岸部に行ってみました。

二の倉の神明社は周囲が津波で全滅したのに無事だった神社。

この南1キロほどの所にも、なぜか無事だった小さな神社がありますが、今回は時間不足で行けませんでした。






巨大な防潮堤で海から陸を封印し、何か所も避難丘が築かれていました。






市民バスの車窓には新しい住宅街(玉浦西)が広がりました。

7年前は、がれきが散乱する広大な田んぼだったところです。

岩沼市は復興がかなり進んでいるように見受けられました。

無駄なかさ上げをやっておりません。


震災から7年。

この春は、岩手から茨城の沿岸部を再訪しながら、被災地の今を見てこようと思っております。 (3月29日)