気仙沼日記533回「安波山から鍋越山へ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

安波山(あんばさん)は気仙沼のシンボルと言われています。

内湾に面していることや気仙沼湾の好展望が要因のようです。

昨年、「GO!GO!安波山」という観光パンフレットができました。






僕は10回くらい安波山に登っていますが、八日町から五合目駐車場までの道が、うっそうとした杉林とササや雑草が繁茂していて、観光客の立場から見て印象が悪かったのです。

大丈夫かな? と心配で、久々に行ってみました。




三日町から八日町方面のメーンストリート。

この先に登山口があるというのが、安波山のメリットです。





横田屋本店の隣にあるドラゴンパーク(八日町公園)が登り始めです。






すぐに市役所第二庁舎の前に出ます。

かつて気仙沼小学校や鼎が浦女子高の校舎にも使われた建物だそうです。

この裏手からJR大船渡線BRTの走路を横切って山道に入ります。






赤土山自然公園から「すぎの小道」を進みます。

この先が問題だったのですが、杉の除伐と下刈りがなされていて、明るく開放的な雰囲気になっていました。

「これ、いいじゃん!」なんて一人で叫びながら五合目駐車場に至りました。





2頭の龍が出迎えてくれます。

ここからは気仙沼湾や鹿折の展望が開けます。




「ひのでのてらす」を朝日が照らします。

気仙沼の定番風景ですね。






途中の斜面にある大杉神社。

茨城発祥の「アンバ様」信仰の分社で、安波山の名前の由来だそうです。





山頂(239m)にある、遠洋マグロ漁の場所を示す地球俯瞰オブジェ。

八日町から山頂まで歩いてみて、これなら観光客にも、もちろん市民にも「安波山に登りましょう」と言えると感じました。


快晴の休日、これだけでは物足りないので、安波山の北にあり、安波山より108m高い鍋越山まで脚を延ばすことにしました。





鍋越山は347mの低山ですが、登山の対象にはならないので登山道はありません。

国土地理院の地形図(2万5000分の1)の気仙沼と鹿折の2枚をつなげて自分なりのマップを用意しました。






かすかな踏み跡をたどって1時間。

広い山頂には二等三角点があるだけで、眺望はまったくありませんでした。

葉を落とした樹間から周囲の景色がわずかに分かりました。

マニアックなルートです。






気仙沼湾から見た安波山と鍋越山(奥)です(昨年6月撮影)。

鍋越山の方が高いのに、遠近効果で安波山の方が高く大きく見えます。

安波山が気仙沼のシンボルと称される由縁ですね。 (1月20日)