栃木や茨城では正月にサメの煮付けを食べる習慣があります。
年末になるとパック詰めで店頭に並びます。
「北海道・青森県沖太平洋 むきさめ切身」と表示されています。
しょうゆ、酒、砂糖少々で煮込みます。
帰省した宇都宮の実家で母が「煮くずれするから、裏返さないで煮汁をかけるんだよ」と言いながらつくっておりました。
身はやわらかくて食べやすいです。
正月には、やっぱりこれがないと物足りません。
気仙沼では、聞いた人の誰ひとりとしてサメをこのように食べる習慣はないようでした。
「サメを食べるの?」と驚かれたりもします。
気仙沼では、大みそかに高級魚ナメタガレイの煮付けを食べる習慣がありますね。
魚が豊富なので、サメにまでは順番が回ってこないのでしょう。
サメの肉はほとんどがかまぼこなどの加工品になるようです。
「むきさめ」になるのは体長1メートルくらいのアブラツノザメで、皮をむいて切り身で売られますが、皮をむいただけの丸々1本で売っているのを新潟あたりで見たことがあります。 (1月4日)