今回から回数を入れることにしました。
気仙沼日記の第136回です。
きょうは雨降りだったので外出しませんでした。
先週の快晴の日に登った陸前高田の氷上山(ひかみさん)の話を書きましょう。
陸前高田の広田湾を見下ろす標高874メートルの山です。
長部(おさべ)漁港から見た氷上山の全景です。
稜線の長い連なりが特徴です。
登山道3コースのうち、登山口に霊泉「玉乃湯」がある玉山コースから登りました。
玉山コースの出発点です。
林道から分岐する登山口にミズナラの巨木があります。
根元から幹が分かれていて見事な姿です。
ブナの大木にリスがたたずんでおりました。
樹林の道を1時間半ほど行くと、突然開けました。
祈祷ガ原と言って、その昔、雨乞いをした所だそうです。
この先に大岩の展望台があります。
岩の上から見た陸前高田の街並みです。
といっても、平地のほとんどは津波被災地で、海岸には防潮堤、陸にはかさ上げの土の色が広がっています。
2時間ほどで頂上に着きました。
2等三角点があり、灌木ごしに360度の展望が開けました。
北には大船渡湾が見えています。
先月登った五葉山(ごようざん)が、どっしりとした山容を見せています。
遠野の六角牛山(ろっこうしざん)、早池峰山(はやちねさん)、はるかかなたに岩手山も見えていました。
同じコースを下山。玉乃湯で汗を流しました。
山あいの静かな湯治場です。
情報によると、今月いっぱいで運営団体が撤退するようで、閉鎖の危機になっているんだそうです。
湯船では、大船渡の元漁師とゆっくり話ができました。
津波で失った船が、2年後にハワイに流れ着いて、現地の発見者に寄付したことなどを聞きました。
そんな、地元の人とのふれあいの場です。閉鎖されたら惜しいですね。
関東にいたら名も聞かないような三陸の山に、これからも登ってみたいと思っています。 (11月8日)