気仙沼日記 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

 気仙沼は、全国一のサメの水揚げを誇っております。

 フカヒレやカマボコの原料になったり、モウカザメの心臓は「モウカの星」の名で居酒屋の珍味として出されます。

 でも、なぜかサメの肉はあまり食べないようです。

 気仙沼で、「僕の郷里の栃木では、正月にサメの煮たのが定番なんです」と言ったら、ほとんどの人がびっくりしていました。

 大みそかに帰省すると、おふくろが毎年のように、サメ肉を煮ておりました。栃木のスーパーでは、年末になると「むきサメ」の商品名で、サメ肉の切り身がパックで大量に売られるのです。


 


 鍋で煮たサメ肉をおふくろが「ほれ、これだよ」と見せてくれています。

 (写真がどうして横になっちゃうんでしょう)

 おふくろは87歳で、とっても元気です。

 さて、下の写真がむきサメを煮たものです。


 


 しょうゆ味です。身はやわらかくて、やさしい食感です。

 一晩おくと、汁が煮凝りになって、それはそれでおいしいんです。サメ肉を正月に食べるのは、どうも栃木と茨城あたりの風習のようです。どこかの博物館とか、民俗学者とかが、その理由を調査しているはず。今度、そのへんのところを調べてみましょうか。

 というわけで、今年の正月も、実家でサメをいただいて、新年が始まりました。 (2015年1月1日)