30歳、独身男の独り言 -2ページ目

2009/10/10 №12

年末となれば毎年


目の回るような忙しさが当たり前だった。


しかし、その年の年末は平時と変わらず、もしくは


それ以上に暇だったのだ。


そんな年もあるのか。


取引企業に不動産会社が多かったので色々と情報収集をしたのだが


来年は厳しくなるかもしれない。


口を揃えて皆がそう言っていたのを覚えている。


しかし、それを実感し対策をとるというまでの危機感はなかったのだ。


暇とはいえ、販売事業はやらなければいけないことが多かった。


本体の仕事は年内にしなければいけなことに目処がたったので


私も手伝うことにしたのだ。


N、Mともにそれなりに真面目に仕事はしているのだが


一緒に仕事をして思ったのだが仕事の進め方、考え方に


あまりにも大きな違いがあることに気がついた。


建設関係を長くやっていたせいか、私の性格なのかはわからないが


今からとりかかろうとする仕事のまず初めに、私は必ず絵を描く。


これをやって、これとこれが同時進行で、こっちのが出来たらこれと併せて・・・


など、作業過程の絵だ。


タイムスケジュールとかも多分同じようなものだろう。


頭の悪い私は文字というものよりも視覚ですぐにわかる絵を取り入れていた。


N、Mもお互いのミーティングなどで概ねの流れはわかっていたのかもしれないが


なにか方向が違っているような気がした。


一つの商品ページを二人で作っているのに


極端な話助け合っていないのだ。


役割分担は必要なことだとは思う。


ただ、これが出来ないと先に進めないという時は助けあって当たり前だろう。


いくら自分の担当ではなかったにせよ、ある程度はわかるはずだ。


では、その時間何をしているのか。


他社のHPを覗いたり、他の雑務したり。


それはそれで間違ってはいないかもしれない。


ただ、期日があったり目標を立てたりしていることを優先するべきなのでは?


私のように絵を描く、もしくは頭の中で先を考えることが出来ていれば


余った時間に先回りしてやれることも自ずとわかるはずだからだ。


彼女たちは年末へ向けて毎日のように残業をしていた。


それが彼女たちの仕事のスタイルというのであれば文句はない。


ただ、残業していることを何かと引っ張り出しては私の意見に文句を言う。


私が提案した仕事のやり方をその場ではして見せても


その後はまた元に戻していたり。


それで進むのであれば文句はないが


私が手伝った日と手伝えなかった日とでの進捗具合の違いに


どうしても納得は出来なかった。


結局、彼女たちは年越しを会社ですることとなった。


帰らないで仕事をする彼女たちを置いてどこかへ行くのは


気が引けるので一緒に過ごすこととなったのだが


今後、仕事のやり方というものを1から考えさせなければならないのか、


そう思うと年明け早々にして気が重くなる。


HPの仕上がりに満足が出来なかったらしく


何度も作り直しをしていたため、結局その分売上にも


影響をして月100万円の目標も届かなかった。


1月には達成しよう。


しかし意気込みと結果は比例しない。


堪忍袋とはいったいいくつあればいいのか。


私の場合、すでに何十個と切ってきた。


限界が近いのは明白だった。

2009/10/09 №11

Mの入社後、会社の雰囲気は以前と比べて


大分良くなった。


また、Mの必死に仕事を覚えようという姿勢が


Nの仕事に対するスタンスの変化を生んだ。


週刊目標を立てて、それの進捗状況によっては


文句なく残業もするようになった。


ネットショップも順調に進みだし


年末に向けてネットショップ単体で月100万円という


現実的な売上目標も見えてきた。


店舗も片手間ながらも運営をしており


月に20万円~30万円程の売上はキープしていた。


そのため、週に2,3日程度これるバイトを雇うことにした。


あとはNの担当であるコーディネートである。


Mに仕事を教えなくてはいけなかったため


若干の売り上げダウンは覚悟していたのだが


月半ばにしてもコーディネートの売上は0だ。


そもそもバイトを雇うということも


Nが店舗で接客していたらコーディネートの仕事は


出来ないと言い出したことがきっかけだ。


今、接客もほとんどしていない、ネットの仕事の8割はMに任せ


自由に使える時間が増えたにも関わらず


その結果は見えてこない。


話を聞く度にもっともらしい言い訳をする。


過去に何度もその言い訳を飲んでやってきたのが


今、彼女を図に乗らしてしまった原因なのはわかっていた。


もう辞めろ。


心の中では常にそう叫んでいた。


ただ、彼女を辞めさせると


間違いなくMも辞めるだろう。


まだ入社1カ月だ。


これから仕事を覚えていかなくてはいけないという時に


支えになっている人がいなくなればそう考えるのも無理はない。


さらに色々なジレンマがあった。


Mの入社、アルバイトに合わせてパソコンの増設もした。


ネットショップの本格稼働に向けて結構な金額で


色々なソフトも入手した。


数か月先の友人の結婚式の引き出物も引き受けた。


投資、人間関係、今までの時間。


一人を辞めさせることでそれらを無駄にすることになりかねない。


ましてNとそれらではつり合いが取れない。


今は我慢なのか?


もしかしたらNにもっとうまく仕事をさせるやり方があるのかもしれない。


自分自身、もっと親身になって彼女を見てあげる必要があるのかも。


今までの偏見を少し取り払おう。


自問自答の毎日だった。


周りからはそんな娯楽のようなことさっさとやめた方がいい。


そう言われるようにもなっていた。


娯楽なのかもしれない。


ただ、ギャンブルと一緒である。


パチンコで例えるなら


今日の軍資金をいくらと決めておく。


しかし、負けてしまった時財布の中にまだ余力がある時


家に帰るという判断を必ず出来る人はこういう失敗をしない。


よく言う引き際である。


私の場合、負けが込んできた時に


いくら使ったからいくらかは取り戻したいというように


まさにはまってしまったのである。


自分に対しての言い訳なんていくらでもある。


すでにこの事業を始めて1年が経った。


初めから結果がでることは滅多にないだろう。


来年の今頃はもしかしたら・・・。


根拠はなかったと思う。


自信もあったのかは定かではない。


しかし、当事者として冷静に今の現状を


見極めることは出来なかった。


前に出る以外道はない。


本体の業績が下降しだしたのもこの頃だった。

2009/10/08 №10

月末、NがいつからMが働くかで相談に来た。


まだ、目標は未達である。


順番が違うだろ


当然ながらそう答える。


するとである。


もううちへ来るように言ったし、今の会社には


退職届を先月にはもう出してる。


今更無理とは言えない。


である。


もう何が何だか滅茶苦茶なのだ。


じゃぁ、目標は達成できるのか?


今月の売上は100万にも届きません。


今までの話は何だったのか?


来月には達成できるので・・・。


Mにはその条件を話したのか?


社長がこの前会って話をした時、その売上の


条件については言ってなかったので


てっきり大丈夫なもんだと・・・・・・。


アホかって話です。


しかも給料は自分とまったく同等という条件まで


私に相談なく伝えたらしい。


そこが今考えると決断の時だった。


しかし、過去の話である。


Nの話に乗せられ、私からはNに課した条件など聞かされず


すでに退職届を出してしまったというMを私は見捨てることは出来なかった。


かなり強引なやり方ではあったが、Nはそれを見越していたのかもしれない。


私は一度出した条件を見過ごすことで


Mを会社へ入れるという決断をした。


ただ、その日から販売事業へは


今までになく厳しい目線で見ることとなったのも確かだ。


Mの初出勤日、みんなで食事に行き歓迎会をした。


そこでNとMには今後やらなくてはいけないこと


未達では済まない売上の最低ライン等を諸々話した。


MはA型と言うだけあり、律儀で謙虚、真面目である。


そのMの上司に当たるのが、いい加減なNとなるわけだ。


かなり不安である。


しかも、Nの部下に近い形で前の会社で働いていた者でもある。


しばらく様子を見る必要はあるがもしかしたら大きな過ちを犯したのかもしれない。


Mに対しては期待よりも不安が先行する形となったため


彼女を見る目が厳しくなってしまったのは言うまでもない。


しかし、入れてしまった以上はやってもらうしかない。


もうひとつ、NがTのいた頃に戻るのか


Mを入れた責任から少しは変わるのか。


そちらも鋭く監視して行こう。


今思えば何のために入れたんだ?


そう言いたくなるような事であるが


当事の自分はそのことすら気付かないのであった。