yyy-projectのブログ -17ページ目

尾道の地形が好き。

最近尾道についてよく考える。
歴史ある街。

http://ja.wikipedia.org/wiki/尾道市

この街の原風景はこの写真にある様な山からの流れる様な傾斜から海へ達し、海は奥へ続いて行く。ずっと奥へ。
向かい側には島があり。山になっている。小さな山が点々と海の中に浮かんでいる。
街には歴史あるお寺や神社が多く残り、人がやさしい。時間がとってもゆっくり流れる。

山からの地形と海の奥行き。ここが美しい。

千光寺から見て。
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その中で、穴吹のマンション広告見て。

ゾッとした。

えっ!!そこに建つの?ってかいっぱい建ってる!!
中層マンション。何棟目だろう。


この山の地形が海へと繋がる美しい原風景を容赦なく遮断する建築群。
駅前もそう。
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ホテルも。駅前も。
情緒ぶち壊し。

何を求めているのだろうか。この街は。

リトル東京を求めているのか。何なのか。

この都市計画を考えた人はだれだろう。
街の住人の意見がこんな都市計画を作るとは思えない。


今、尾道を離れて思う事が多い。

街づくりは既存のモノへの敬意と現代のライフスタイル変化の順応。
今、尾道にお住まいの方々はどんな街を求めているのか。
それを行政は適確に吸い出しているのだろうか。
住人が意見をアウトプットするのはどこに行って誰に言えば良いのだろうか。
何時、その会議が行われているのだろうか。

ずーっと昔の先人が、都市計画区域図を作成したから、前からそこにあったからそのままです。
そうでない事を願う。

今、環境は大きく変化する中で。経済効果を考え小さな土地に多くの住戸を得るために建蔽率パンパンに建物を建てる。普通の考え。
つまり建蔽・容積率を考えたのは誰なのだろう。
あの美しい山からの地形の流れを遮断する建蔽・容積率を考えたのは美しいと感じなかったのだろうか。


国から行政からのトップダウン形式はもう古い。
なぜなら日本のトップがあんな状態だから。
今がチャンスか。

とても小さな街の住人の一つの意見を吸い出せる街づくり。
トップの決定を待つ時代は終わる。
官僚が決めたから仕方ない時代。

決める前に住人が決めてしまえば良い。




昔の道を歩くと尾道水道に対して垂直というか山からの流れの計画。
海まで来ると中層建築で電車や国道、商店街で水道と平行の流れ。

そろそろ昔の山からの流れをすごく慎重に再構築してみればもっと魅力が出ないだろうか。




駅前はめっちゃ低い高度地区にしたいなー。風致で。
斜面に年寄りでも快適に住める街づくりしたいなー。
住人アイデア特別区を作りたい!!小学生の意見をお年寄りの意見を聞きたいなー。

ネガティブ要素をポジティブに!!!


小さいスケールで街のディテールを見るとすごく良い街なんだなー。
尾道大好き!!!