ラリーというスポーツを精一杯楽しみたいのです

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ラリーを始めてみたい人の道しるべになれば幸いです。

20年来の夢の実現!「日本一速いオヤジを目指す」MR-Sでラリーカーを作って全日本ラリーに挑戦!
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速く走れてる時って何を考えているか?

 

・見えてるコース、その先を含めたライン取りと

 アクセルをどうやって全開区間を長くとるか?

 常にこれだけ

 

その他の事はほとんど考えていない。

ドライビングテクニックとか、そんな事は練習で体に染み込ませてあるので勝手に体が動く。

そこまでやり込んでおく。

 

どうやってその状況を作るのか?

これには、意図して邪魔な情報(頭に浮かぶ不安)を削除していく事が必要でした。

 

①車づくり

 不安の無い状態を作る為、可能な限り完全な状態で挑む。

 「なーんだ、当たり前じゃん」って思うのですが、本当にできているか?

 例えば、すぐにできる事で言えば

 ・”異音がしない車内”

   「ガタガタ」、「コトコト」、「ミシミシ」

  競技を本気で取り組むまでは気にしていなかった事ですが、ある選手に指摘されて

  ここに気を使った車づくりをしたら、とっても集中できるようになりました。

  車内に置くクロスレンチや三角停止板や車載工具とかの固定をしっかり行う事。

  その他、部品や計器の取り付け、電気の配線など走行振動でズレたりしない様に、不安を取り除く。

 ・”車両のメンテナンス”

  普通に思いつく限りのメンテナンスをして挑むけど、特にオイルメーカーさんから言われた

  「オイルで不安を解消出来たら、気にせずにシフトできたりアクセル踏めるでしょ」の言葉

  心配なくギアを繋ぎ変えられる事、アクセルを踏んで高負荷掛けられる事、その為に高い性能の

  オイルを入れる。LSDの効き始めをソリッドにしたくてわざと油膜薄目なオイルも試しましたが

  シフトチェンジの際に一度「カリッ!」と音がしたのをきっかけに次のシフトから慎重に成ってしまった。

  なんてことがありました。シフトチェンジの回数はSS1本で100回とか普通にあるので、その度に

  0.1秒ロスすると10秒遅くなるって事。

  大きなロスでしょ?

 ・”タイヤ準備”

  競技の際に新品タイヤを準備するのは当たり前。

  中古だっていいじゃん?良いけど必ず狙った性能出せるか?

  ラリーは長丁場だけど、使えるタイヤ本数が決まってました。プライベーターだから金銭的にも

  新品タイヤを温存したくて1ループ帰ってくるまでもつ筈だと中途半端なタイヤを使ったとき

  大抵こういう時にコースアウトや、ヒヤリが起きる。自分が思っていたグリップを得られないって瞬間。

  タイヤのゴムは、新品状態から熱が入って、グリップ状態が安定して摩耗が少ないうちはブロックが

  よれながら熱を維持して走れるけど、一度冷えてからの暖まりは新品の時と比べてかなり変化します。

  

  不安なく、予想通りのグリップを信頼して使う為に、新品を使う

  しかも製造年にもこだわり、出来るだけフレッシュなコンパウンドで安定した性能を。

  タイヤの熱、エア圧を意図的に走り方でコントロール出来るように成ると、

  SS1からベストタイム!とかって狙えるようになるよね。

 ・”ブレーキ”

  もちろん僕的に最も大事なブレーキ

  何度もテストしてどんな状況でも意図した減速できる事。冷えてる状態、暖まった状態の

  特性を理解してコントロールする。フルードも定期的に入れ替えて完全な状態を維持する。

 ・”他”

  足回り増し締め、ドライビングポジション、シートベルトの張り具合、ハンドルのガタ無い事

 

 基本的な事が一つでも気に成ったら、全開で集中して戦う事は難しくなる。

 当たり前の事と言えばそれまでだけど、思い知らされた内容なので書いておきました。

 

②環境作り

 これは、自分を取り巻く人・物・金の環境を整える事

 ・”人”

  一番大事なコドライバー。意識の高い人が良い。準備から違う。時間もコントロールしてくれる。

  ドライビングに集中させてくれるコドライバーと組むのが最も良い。

  あとサポートメンバー、何が起きてもサービスへ連絡取れれば解決できる安心感があると不安が無い。

 ・”物”

  タイヤや、スペアパーツ、工具、油脂類、必要なものが揃っている事が安心感に繋がる。

 ・”金”

  常に貧乏所帯でやって来たので、コレの大事さがメッチャ染みる。

  仕事でとっても頑張って金稼いだし、責任高い仕事やキツイ出張も沢山行った。

  よく「お金が有ったら競技出るんだけどなぁ」みたいなのを聞く事あるけど、そうじゃなくて

  「競技に出る(そして勝つ)為に、沢山お金を稼ぐ」んだよね。頑張っている人は皆そうだった。

  節約して車にお金を回す、そんなのは当たり前で+αをして行かなくちゃお金は集まらない。

  努力して無い人にスポンサー様は付かない。本気で戦ってる人に共感してスポンサー様が付くもんだ。

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③健康状態

 最後に「お腹痛い・・」とか「熱があって・・」とか当日に成らない様に、

 睡眠を充分に取ったり、風邪予防や前日に生モノ食べないとかはしてたかな。

 ただ、①②がしっかり出来ていて集中さえできればスタートのカウントダウンと共に

 痛みとかは忘れられたりするけどね。体力無いとゴールまでもたないもんね。

 

当たり前の事ばっかりじゃん。でも本当にそうか?

一つ一つの状況をしっかりと意図して行動していく事で

この状態を作れるのであって、そんなに簡単な事じゃ無いと思っています。

 

バリバリ伝説の巨摩選手は「誰よりも速く、それっきゃねーや!」

OVER DRIVEの桧山直純は「攻めなきゃ勝てねーから!怖いと思った瞬間負けなんだよ」

 

勝ちにこだわる精神状態を100%活かす状況を意図して作って、

ドライバーが「速く走る事」だけに集中できる状況を作る。

 

そうすると冒頭の

・見えてるコース、その先を含めたライン取りと

 アクセルをどうやって全開区間を長くとるか?

これだけを考えて走れるように出来て来る。

 

 

 

ラリー本番が雨予報・・・

ああ~、雨かぁ・・なんだかなぁ

って、思っていませんか?

 

僕は雨が降ると、パワー有っても勝てなくなるのでライバルと差が縮まるのでむしろ歓迎です。

舗装でもコースのμが一定になるイメージで滑りをコントロールし易くなると考えています。

 

良く言われるのが、「ミッドシップカーで雨のSSを攻めるの怖くないですか?」

って事

 

 

 

怖くはないです。

トラクションを掛け続ける走りを心がけていれば大きく走り方を変える必要は無い。

 

 

でも、アブソーバーのセッティングはWETとDRYでは大きく変えています。

DRYでは、スプリングの揺り戻しを抑える程度に少し硬めにセッティングします。

WETではどうするか?

アブソーバーを相当柔らかくセットします。(僕のアブソーバーでDRY24→WET34)

それはもう、DRYではふにゃふにゃで走れない位に柔らかくします。

BILS:ビルズWEBサイト

 

DRYのセッティングのままWETを走ると

ブレーキ踏み始めや、コーナリングで段差を踏んだ時など急に滑る時が有ったりしませんか?

アブソーバーの動きが硬いとスプリングが縮まりにくく突っ張る形に成って

ちょっとした段差や、ブレーキ踏み始めの荷重移動に接地圧変化が過敏になって滑ります。

一度怖い思いするとおっかなびっくりに成ってしまって、思い切った走りが出来なくなってしまいます。

こうなると、脳に「雨は怖い!」が刷り込まれてしまって大きく負けてしまいます。

ラリー競技では、雨が降ろうが雪が降ろうが全力アタック出来なきゃ勝てない。

 

雨ではGが深く掛かる事が無いので、スプリングの揺り戻しが強く掛かる事が無い。

その為、アブソーバーを硬める必要が無いのです。

滑りやすい路面でどうするか?と言うと、スプリングの生の動きでギャップや荷重移動をいなすように

逃がす事でタイヤの接地圧が大きく変化しなくします。

その為、アブソーバーをとても柔らかくする必要がある訳です。

 

試したことが無い人は、雨の日にアブソーバーを一番柔らかくしてみてください。

ビックリするほど安心感が増すはずです。

スプリングも天候で変えられればもっと良いのですが、そういう訳にも行かないので

アブソーバーで調整です。

 

タイヤのエア圧はどうするか?

これは人の好みによって分かれますが

僕はエアを高めに調整して走り出します。

雨の日はタイヤが暖まらないので、トレッドの中央の太溝での排水性を活かし

面で接地させる為です。

雨ではタイヤが殆ど撓(たわ)まないので、タイヤ全体が暖まってのグリップ向上は期待できません。

 

ブレーキは?

僕は元々コントロール性の高い初期タッチのダルな効きが弱めのパッドを使っているので

雨でもグッと踏むことができるパッドを使用しています。

BRIG Brake Pad – High Performance Brakes (brig-bb.co.jp)

 

雨の走り方を知っていれば・・・

それは武器に成り得る

 

ラリーで走るのは山の中

山の天気は変わりやすい

だから、雨に成る度に怖い思いしてたら負ける

雨に成ると知ったら

「ラッキー!これでライバルに差を付けられる」

って心理状態に成れたら良いですね。

 

ではまた

若い頃、ダートラ場で速度の乗る外周をどうやって踏みっきりで駆け抜けるか?

 

悩んだ末に出した答えがある。

 

”心頭滅却すれば火もまた涼し”という言葉がありまして

そこから発想して

”僕が速く走る為だけに存在するロボットだったら?”

という考え方、に至った。

 

なぜ、踏みっきりで行けないのか?

「怖いから」

なぜ怖い

「経験したことのない速度でギャップに跳ね飛ばされたらどうなる?ひっくり返る?全損?」

そしてアクセルを緩めてしまう

これは人なので当然起きる現象です。

この恐怖心により、怪我やクラッシュを免れている事も忘れてはならない。

でも、それじゃ勝てない。

 

普通の人間じゃ並ぶまで出来ても勝てない。だって、戦う相手も人間なのだから。

一歩抜きんでて速く走る為には人間思考じゃだめだ。と考えた。

(今ならAI的思考とでも言うとしっくりくるかと思うが・・)

 

あるライン取りで3速踏みっきりで行くというコーナーが有ったとする。

(3速は80㎞/h以上120㎞/h程度の世界)

ダートでこの速度域でギャップや轍の所々存在する90°以上回り込む高速コーナーに突っ込んで行くのは怖い

でも、怖さもビビりも脱ぎ捨てて極々単純に僕が

「早く走る為だけに存在するコンピュータ」だったら

迷わず踏抜いて行くだろう。

ハイスピードな場所では目の前に現れるイレギュラーを

いつもよりちょっと速い反応で対応して行けば良いだけだ。

 

そう考えて、ダートラ場の外周コーナーをずっと加速を保ったまま3速全開で駆け抜けてみた

速度高くてもやってみたら意外とちゃんとコントロール出来るものだ。

 

そして、そのダートラ場では当時の170馬力くらいのシビックやミラージュと

同等のタイムで走る事ができた。

 

ライバル曰く

「どうして外周踏みっきりで行けるの?」

「それはね、このコースの外周が踏みっきりで行ける様に設計されているからです」

とうそぶく

 

 

いや、怖さを克服する方法であって、本当に無理なコーナーは曲がり切れませんので

そこんところ誤解の無い様に・・。

先日、TGRラリーでダートの林道を使ったラリーが開催されていた。

初級者ラリーらしく、大きなタイム差がついていた。

「ダートの走り方を知っているドライバー」がエキスパート各クラス上位に並んだ。

ダート林道を走るラリーがめっきり減ってしまって、ターマックで速い選手はどんどん出て来てるけどダートでは残念なポジションに成ってしまっていた。

世の中が変化してるのでしょうがない・・。

でも戦っている人たちはダートだろうが、雪だろうがどんな路面でも勝たなきゃならない。

「それこそがラリーだから。」

 

ダート林道速い経験者との違いの多くは

「アクセルコントロールするかしないか」と思っています

今回LIVE中継見ていて、ここに大きく差が見えました

ターマックだと上手な選手がタイム出ていなかった多くのパターンがコーナー入ってから姿勢をアクセルコントロールしていたように見えました。

また、コーナーへの進入でもしっかりブレーキを踏んで前荷重かけていた。

あまり横向きに成りすぎない様にアクセルを抜いてコントロール。

”えっ!? 基本の基本じゃん?”これが、いまいち遅い・・。

ターマックや峠、ドリフトで速い・上手い選手は基本に忠実できれいに走ってしまっていました。

 

ダート林道、加えて登り坂では

”アクセルオフは減速”のイメージで、僕は基本的にアクセルコントロールしません。

考え方として、出来るだけ早めにアクセル全開にしてコーナー脱出までアクセルを抜かない。

”そんな事出来る訳ね-じゃん、タコタコに成って結局ドリフトアウトしない様にアクセル抜くんでしょ”

いやいや、アクセル全開で行けるようにコーナー入る手前から姿勢を作って入っていくんです。

ダートでは砂利の抵抗が高くて、アクセル少し抜くだけで大きく減速してしまいます。

逆にアクセルコントロール上手なドライバーに差を付けるポイントとして、コントロールしないで全開を維持するように走れたら、それだけで簡単に1秒/㌔程度のアドバンテージを得られます。

過去にダート林道3.5㌔程度を使ったSSで2位以下を大きく引き離したタイムをだした時、コース中でブレーキ踏んだのは1か所だけでした。あとはずっと加速。コーナリング中はドリフト抵抗で速度落ちるけど駆動輪的にはずーっと加速してる感じです。

加速していても必ずしも速度が上がっていくとは限らない。空転するし、砂利の抵抗もあるので。

だから余計にアクセル抜けない。

駆動輪を轍に擦り付けたりアンダーにして抵抗掛けたり、速度コントロールはするけどアクセル抜かない

速度が乗ったらシフトアップもきっちりする。失速しそうならシフトダウンして高回転を維持して加速させる。

TGR-LIVE動画は参加者同士の走りの違いを確認できるとっても良い資料。

どう違ったのか?リザルトのタイムを見ながら走り比較をするともう一歩踏み込んだ走り方の参考にできますね

 

あと、ダートのスタートで簡単に1秒とかタイムが変わっちゃうので注意です。

タイヤが一回転するくらいまで、そろーりとスタートしていくと動き出しが速いです。

 

参考、インカー映像(NCP91ヴィッツ、チャレンジクラスと同じ仕様)

 

モータースポーツで勝つことは簡単ではありません。

若い人達が競い合って、高め合って頂点を目指す姿に情熱を揺り起される思いでした。

輝いているなぁ。

僕にもそんな頃が有ったろうか?

 

子供が小学生だった頃に、運動会の綱引きで勝ったチームを称え

 1位、〇〇チーム!バンザーイ!!

 2位、△△チーム!惜しかったー頑張りました!

 3位(最下位)□□チーム!よく頑張った!

と、言うのがあった。

まあ良い。(保護者から苦情が出ない様に当り障り無くしているんだなぁ、と思った)

でも、本当は負けたら悔しがるのが良いんだと思う。教育上も。

 

負けた時、リタイヤした時、表彰式では勝者を称えるのが礼儀。

でも、帰って一人に成った時とか、誰からも見られない所で悔しくて涙を流した。

リタイヤした時には声を出して泣いたこともある。

そのくらい本気で勝負をしていれば、ちゃんと気持ちをリセットして次に挑める。

そして、人前で涙が出ちゃったのは勝った時。

 

生活のほぼ全てを勝つ為につぎ込んで、周りの人にも協力してもらって、仕事も沢山して稼いでタイヤ買って

寝る間も惜しんで練習して・・・・

ようやく掴んだ「1位」!!

リザルトを見て飛び上がって喜んで、コドライバーを呼びに行って

「優勝してる!優勝してるよーっ!」とハイテンションで喜んでいると、同じラリーを走ったクルーたちが

「おめでとう」「良かったね」と声を掛けてくれた。

「ありがとう!」「ありがとう!」と言いながら、「勝ったんだ・・」と実感し始める。

 

表彰台の真ん中に立ち、あらためて皆さんを見渡して

サービスクルーやずっと世話してくれた人達と目が合った時に

ジワーってこみ上げきて恥ずかしながら涙が出てしまった。

 

こんな経験は、人生の内でそんなに何度も有る事じゃ無い。

だから勝った時は精一杯喜びを表現して、しっかりと噛みしめる。

 

負けた時は、勝った人の大袈裟に喜ぶ姿を見て

「スゲー羨ましい!!」「次こそは!!」

としっかりと悔しがる事が大切なんだ。

 

誰が言い始めたのか「負けた人の事を考えて、大袈裟に喜ぶな」みたいな話を時々耳にする。

そんなのがあるか!勝ったら大袈裟に喜びなさい!

人は競争して成長するんだ。負ける人が大勢いて、勝つ人が居るんだ。当たり前なんだ。

勝った人が、メチャンコ嬉しそうだから憧れるんだ。

「俺も、あそこに立ちたい!勝ちたいんだ!!」って。

 

「負けるもんか!勝つまでやめない!」

そういう心持ちで勝負に挑む者が、本当に心から勝利を喜べる。

 

ところで、

2023年チャンピオン取ったクルー、おめでとう!!