先日、TGRラリーでダートの林道を使ったラリーが開催されていた。
初級者ラリーらしく、大きなタイム差がついていた。
「ダートの走り方を知っているドライバー」がエキスパート各クラス上位に並んだ。
ダート林道を走るラリーがめっきり減ってしまって、ターマックで速い選手はどんどん出て来てるけどダートでは残念なポジションに成ってしまっていた。
世の中が変化してるのでしょうがない・・。
でも戦っている人たちはダートだろうが、雪だろうがどんな路面でも勝たなきゃならない。
「それこそがラリーだから。」
ダート林道速い経験者との違いの多くは
「アクセルコントロールするかしないか」と思っています
今回LIVE中継見ていて、ここに大きく差が見えました
ターマックだと上手な選手がタイム出ていなかった多くのパターンがコーナー入ってから姿勢をアクセルコントロールしていたように見えました。
また、コーナーへの進入でもしっかりブレーキを踏んで前荷重かけていた。
あまり横向きに成りすぎない様にアクセルを抜いてコントロール。
”えっ!? 基本の基本じゃん?”これが、いまいち遅い・・。
ターマックや峠、ドリフトで速い・上手い選手は基本に忠実できれいに走ってしまっていました。
ダート林道、加えて登り坂では
”アクセルオフは減速”のイメージで、僕は基本的にアクセルコントロールしません。
考え方として、出来るだけ早めにアクセル全開にしてコーナー脱出までアクセルを抜かない。
”そんな事出来る訳ね-じゃん、タコタコに成って結局ドリフトアウトしない様にアクセル抜くんでしょ”
いやいや、アクセル全開で行けるようにコーナー入る手前から姿勢を作って入っていくんです。
ダートでは砂利の抵抗が高くて、アクセル少し抜くだけで大きく減速してしまいます。
逆にアクセルコントロール上手なドライバーに差を付けるポイントとして、コントロールしないで全開を維持するように走れたら、それだけで簡単に1秒/㌔程度のアドバンテージを得られます。
過去にダート林道3.5㌔程度を使ったSSで2位以下を大きく引き離したタイムをだした時、コース中でブレーキ踏んだのは1か所だけでした。あとはずっと加速。コーナリング中はドリフト抵抗で速度落ちるけど駆動輪的にはずーっと加速してる感じです。
加速していても必ずしも速度が上がっていくとは限らない。空転するし、砂利の抵抗もあるので。
だから余計にアクセル抜けない。
駆動輪を轍に擦り付けたりアンダーにして抵抗掛けたり、速度コントロールはするけどアクセル抜かない。
速度が乗ったらシフトアップもきっちりする。失速しそうならシフトダウンして高回転を維持して加速させる。
TGR-LIVE動画は参加者同士の走りの違いを確認できるとっても良い資料。
どう違ったのか?リザルトのタイムを見ながら走り比較をするともう一歩踏み込んだ走り方の参考にできますね
あと、ダートのスタートで簡単に1秒とかタイムが変わっちゃうので注意です。
タイヤが一回転するくらいまで、そろーりとスタートしていくと動き出しが速いです。
参考、インカー映像(NCP91ヴィッツ、チャレンジクラスと同じ仕様)