ラリー本番が雨予報・・・
ああ~、雨かぁ・・なんだかなぁ
って、思っていませんか?
僕は雨が降ると、パワー有っても勝てなくなるのでライバルと差が縮まるのでむしろ歓迎です。
舗装でもコースのμが一定になるイメージで滑りをコントロールし易くなると考えています。
良く言われるのが、「ミッドシップカーで雨のSSを攻めるの怖くないですか?」
って事
怖くはないです。
トラクションを掛け続ける走りを心がけていれば大きく走り方を変える必要は無い。
でも、アブソーバーのセッティングはWETとDRYでは大きく変えています。
DRYでは、スプリングの揺り戻しを抑える程度に少し硬めにセッティングします。
WETではどうするか?
アブソーバーを相当柔らかくセットします。(僕のアブソーバーでDRY24→WET34)
それはもう、DRYではふにゃふにゃで走れない位に柔らかくします。
DRYのセッティングのままWETを走ると
ブレーキ踏み始めや、コーナリングで段差を踏んだ時など急に滑る時が有ったりしませんか?
アブソーバーの動きが硬いとスプリングが縮まりにくく突っ張る形に成って
ちょっとした段差や、ブレーキ踏み始めの荷重移動に接地圧変化が過敏になって滑ります。
一度怖い思いするとおっかなびっくりに成ってしまって、思い切った走りが出来なくなってしまいます。
こうなると、脳に「雨は怖い!」が刷り込まれてしまって大きく負けてしまいます。
ラリー競技では、雨が降ろうが雪が降ろうが全力アタック出来なきゃ勝てない。
雨ではGが深く掛かる事が無いので、スプリングの揺り戻しが強く掛かる事が無い。
その為、アブソーバーを硬める必要が無いのです。
滑りやすい路面でどうするか?と言うと、スプリングの生の動きでギャップや荷重移動をいなすように
逃がす事でタイヤの接地圧が大きく変化しなくします。
その為、アブソーバーをとても柔らかくする必要がある訳です。
試したことが無い人は、雨の日にアブソーバーを一番柔らかくしてみてください。
ビックリするほど安心感が増すはずです。
スプリングも天候で変えられればもっと良いのですが、そういう訳にも行かないので
アブソーバーで調整です。
タイヤのエア圧はどうするか?
これは人の好みによって分かれますが
僕はエアを高めに調整して走り出します。
雨の日はタイヤが暖まらないので、トレッドの中央の太溝での排水性を活かし
面で接地させる為です。
雨ではタイヤが殆ど撓(たわ)まないので、タイヤ全体が暖まってのグリップ向上は期待できません。
ブレーキは?
僕は元々コントロール性の高い初期タッチのダルな効きが弱めのパッドを使っているので
雨でもグッと踏むことができるパッドを使用しています。
BRIG Brake Pad – High Performance Brakes (brig-bb.co.jp)
雨の走り方を知っていれば・・・
それは武器に成り得る
ラリーで走るのは山の中
山の天気は変わりやすい
だから、雨に成る度に怖い思いしてたら負ける
雨に成ると知ったら
「ラッキー!これでライバルに差を付けられる」
って心理状態に成れたら良いですね。
ではまた