最新の記事一覧 月別記事一覧 テーマ別記事一覧羊らは フェイクの影に 踊らされ 共犯者めく 八月九日彩かさね 光に浮かぶ 睡蓮は 白内障の ヴェールをまとい不機嫌に眠気まなこのなあチビタ手を洗うからそこはどいてよ早朝にボートを肩に担ぎつつシングルスカルのひたむきな星穴をほりひそと腹ばう亀ひとつ聖なる儀式もう止まらない腹を噛み尾をからませて動かざるトカゲ二匹のかたち神秘にしろたえのバレイタイツの男の子舞台のあとのほこらしき顔根を張りて根強きドクダミ抜きにけり根深く這いて 根を絶つ根気朝の日に影を並べて歩みけり言葉を超えて夏を分かちぬしろたえの鷺のコロニー池渕は夜明けと共に活気にあふる蝉しぐれ 浴びつ道ゆく あさ六時 渇いた空の 陽ざし刺さりぬいづこにか逃げこみたしや外出は早朝のみにあとはシエスタひのとりな 速くな行きそ たっぷりと 時を持ちたる 老いの旅路につかのまの 同じ寮なる 先輩は 今も饒舌 もう帰えりましょ仕事でも 家族でもなく 空港に 迎えに来たる 生涯の友抜け殻は 何にもしない しばらくは 笑えなくなり 眠ってばかり窓の外 偏西風を 逆らいて 白夜しじまに 轟くジェットバルセロナ 旅人ひとり 帰る日に 響くやさしき 空港ピアノ糸が切れ 帰ると決めた その途端 酒が飲みたし ご飯食べたしこれくらい 歩いて行こう ひかりあび ポルトに遊び 旅は消えゆく<< 前ページ次ページ >>