最新の記事一覧 月別記事一覧 テーマ別記事一覧しからるを 忘れたるらし 涼風に 心おきなく 眠れるジェイ は入金の壱円玉の千円に五五〇円の手数料かなネッククーラーハンディファンを身にまとい台所に立つ妻を眺むる先生の受勲に集ふ濃き夏のあの日あの頃変はらぬ光涼風に 秋のきざしぞ いつもより 三分速い 朝のジョッギング炎天や茄子紺の花ひそと咲く命あやぶむ三十八度よひとひ咲く淡き花よりオクラの実刻みてつゆに昼の冷や麦さるすべり咲く熱き道.十七年ともに歩みしジルを憶ひぬ広重の 馬市にぎはひ 池鯉鮒宿 弥次喜多どもの 冷やかし響く医師の声 安堵を告ぐる 黄金なる 波うち光り 稲穂実れり掌をひろげ玻璃に張りつき音もなき はらわた見する 夜の客人父を憶ふ いつになれども 母恋し 遠き記憶に 焚き火ゆらめく夏の日の 池にひたりて 舌を出し ジェイはうっとり 水にゆらげり壞れゆく 季節の中の 終戦日 茂れる岸に 赤き葉のあり守りぬき 風雪しのぎ ふぞろひを ものともせざる 家族 の愛よ雨しづくの路に競ひて顏を出す高砂百合は客引きのやう遥かなる木曽の谷間の長き雨濁りて運ぶ愛知用水けさもまた ひとり占めして 濡れる道 ポンチョ蒸れきて 汗がまとわる涼しさの 虫鳴く朝や 雲ひくく 空の如雨露(じょうろ)の 銀の滴り羊らは フェイクの影に 踊らされ 共犯者めく 八月九日<< 前ページ次ページ >>