最新の記事一覧 月別記事一覧 テーマ別記事一覧凱旋の 如く戻れる ジョッギング 見知りし顔に 会釈交わしつ朝日浴び 天白川の 土手を行く むこうのジルも 息を切らせりうろ路よりむろ路に帰る一休み花降らしめよやよい一日冴返る 空青色に カラス二羽 木のてっぺんに 今日が始まるさらさらと 鴨は流れて 鷺のみが じっと見つめて おりにけるかも顔ほどの ソフトボールを 咥え来る 雪の広場に 揚揚ジェイは紅梅は白無垢姿に雪の朝 女児生まれたり知らせの届く天白川の橋より犬の見入る先 ゆったりとして沼狸(ヌートリア)の子友がみなコロナ太りに痩せこけた吾を励ます雪の頂きお日さまが 墨絵に彩を 描き出し わが身を照らす 八百万神三密に 寄り合い眠る 夢の猫 猫にもコロナは うつると聞くぞ腕白よ 火遊びもまた 通る道 たぎる炎に マシュマロを炙る雪も止み 赤い電車の 行く先の 晴れた空には サンピラー立つ大切な ものを奪われし 怒りの子 唸れよ叫べ 逝くもののため幾星霜 山際燃やす あけぼのの 八重の姿に 一日一日前の世も 我をみつめて いたような 愚直なジルの 胸に白い毛香りよし 焼けて焦がれて 焼きリンゴ アツアツ溶けて 舌にトロトロカサカサと 道いっぱいに 吹き溜まる 落葉を駆ける その快さ静やかな モノクロ世界 凍空の 梢の枝に 独り雀ははや四日 ゆったり牛が あたふたと 音をたてながら 動き出しよる次ページ >>