瑛人「香水」を支持しているのは、ピュアな若者だろうとブログに書いたけど、ピュアという言葉を肯定的にも否定的にも僕は捉えていないです。
木村花さんに「消えろ」とリプした人も、番組が現実そのものと信じ込んだピュアな若者でしょう。
ピュアは危うい。もっともらしければ何でも信じてしまう。
テラスハウスでの毒舌を非難する声が山里亮太に対して上がっている。ツイッターに「あなたの発言も花さんを苦しめていた」などのリプライが数百件ほど寄せられた。もっと過激な中傷もある。
蒼井優との結婚で山里さんのことをあんなに持ち上げていた人たちが、この件で彼をディスったりするのを見ていると、ちゃんちゃらおかしくなる。
笹口騒音率いるNEW OLYMPIXの「踊っているのはお前じゃなくて 踊らされているのがお前だよ」という歌詞を思い出す。メディアに踊らされているだけだよ、あなた達は。
笹口騒音&ニューオリンピックス - NO MUSIC, NO DANCE
山ちゃんも番組の演出であのキャラを演じていただけでしょう？ リアリティショーって、そもそもそういうもの。
あと、「逃走中」という番組を演出なしのドキュメンタリーとして観る人がいることにも辟易する。出演者の行動が許せないと言う人々。分かりやすい言葉で言えば、あれもヤラセだよ。ヤラセと分かっていても、見ていて楽しいのがあれらの番組でしょう？ 僕の奥さんは素直だから本当だと信じているみたいだけど…。
僕もツイッターで嫌な思いをした。フォロワーの方がRTした障害者差別ネタに傷ついたのだ。自分も精神障害者手帳3級所持者なので…。
大森靖子の「私は、きみの言葉に、態度に、ちゃんと傷つくよ」という言葉を思い出す。
たぶん、差別ネタや誹謗中傷を普段からツイートしている人は、本当に何気ない気持ちで面白半分にツイートしているのだろう。そして、それらのツイートを見て落ち込む人がいることなんて考えもしないのだろう。そういう人に直に会って話してみたいよ。傷ついている人は目の前にいるよ、って。
その"ピュア"を汚したい。誰かも言っていたように、"優しさ"の半分は知識でできている。今回の例で言えば、テラスハウスのようなリアリティショーは現実そのものではないという知識。こういうことを言ったら、傷つく人がいるという知識。
いろいろなことを知って汚れていくが、それでも人に優しく接することができるのが理想の大人だと思う。僕もそんな大人を目指したい。
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