次世代注目バンド"立ち耳スコティッシュフォールド"が鳴り止まないっ | とかげ日記

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大阪の男女ツインボーカルバンド"立ち耳スコティッシュフォールド"。

まず、コンテストの受賞歴がすごい。
・ROJACK史上2組目の2期連続入賞
・Eggsマンスリープッシュ選出
・MASH FIGHTマンスリーピックアップ
・eo music try二次審査選出
・ITAMI GREEN JAM学生部門優勝

しかし、僕はこういった受賞歴を知らずに彼らの音を聴いて素晴らしいと思った。以下に曲のレビューを書いていこう。



淡く爽やかなギターロックの音像に乗る一人で煩悶とする歌詞。この淡いギターサウンドは初期スーパーカーが好きな方にぜひ聴いてもらいたい。

爽やかでピュアな男女ツインボーカルにとても青春感を覚える。ギターも顔のあるリフで、曲ごとにキャラクターがある。リズム隊も盤石です。

そして、歌詞やストレートなバンドサウンドはバンプ、ランクヘッド、アジカンなどの下北系ギターロックを想起させる。今、例に挙げた3つのバンドのように時が経つにつれて、立ち耳スコティッシュフォールドも歌詞やサウンドが移り変わっていくのだろうか。それなら、ブルーにこんがらがった青い春の歌詞とサウンドを楽しむなら今の立ち耳を聴くしかない。

この音楽性からは連想できない折坂悠太をソングライターである"まつもとしょうご"が弾き語りしているのも良いですね。音楽性の幅は将来への可能性です。

まつもとさんはインタビューでandymori、くるり、神聖かまってちゃん、ナンバーガールが好きだと答えている。僕の好きなバンドしかない。これから音楽性が豊かになり、演奏力も上がっていくにつれて、こういったバンドのようにサウンドももっと色彩豊かになっていくんだろうな。

スコティッシュフォールドという猫の可愛い名前と、シリアスな歌の世界観のギャップが良いじゃないですか。シリアスといっても、サウンドの世界観がそこまで暗くないのも聴きやすいポイントですね。

バンド名をつける時、神聖かまってちゃんの影響は受けているのだろうか。の子の飼い猫(現在は亡くなっている)だったネオニーはスコティッシュフォールドだし、"苺ジャムとスコティッシュフォールドが僕の全財産"(「鳥みたくあるいてこっ」)という歌詞もある。歌詞が暗い面もあるのにサウンドとメロディは明るめの世界観も神聖かまってちゃんの影響かもしれない。

歌メロに不自然さがなく流れるようなグッドメロディなので、「うた」が好きな方にもオススメします。アップされているMV全て(3本)だけ聴いた限りですが、メロディが立った歌ものらしい歌という意味である「うた」という言葉を発案したGOING UNDER GROUNDの松本素生に劣らないメロディメーカーの素質があると思います。

コロナ禍が終われば、"新しい日々"が待っている。立ち耳スコティッシュフォールドはロックの世界を縦横無尽に駆け抜けるだろう。


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歌ものギターロックの良曲を聴きたいならダニーバグを聴いてくれ