2010年代ベストトラック(邦楽)10位→1位 | とかげ日記

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2010年代ベストトラックの30位から11位まではご覧になりましたか? 未見の方はぜひ読まれてくださいね!

2010年代ベストトラック(邦楽)30位→21位
2010年代ベストトラック(邦楽)20位→11位

引き続き、10位から1位までをカウントダウン!

【10位】RADWIMPS「スパークル」


歌ものRADの最高峰。こういう少し切なくなるようなフィーリングを醸し出すのがRADは本当に上手い。ボーカルの雄々しくも女々しい声質も影響しているのだろうか。あとは、ギターの高音の鳴りやピアノの凛とした響きだね。新海誠監督には、分かりやすい歌ものとしての側面をRADから引き出してもらって感謝している。

【9位】SEKAI NO OWARI「Dragon Night」


対立し合っているその双方に正義を認めるドラゲナイのやり方に深く共鳴した者として、この曲を後世に残すことは半ば使命であると考えている。アヴィーチーからニッキー・ロメロを経由したEDMサウンドとJ-POPの融合に酔いしれる。

【8位】中村一義 「世界は変わる」


本当にポップな曲はリスナーの世界を変え得ることを示した曲。メロディで、楽器隊によるサウンドで、思う存分に"ポップ"を表現する。遥かな地平を見やる視線がまぶしい、完璧な一曲だ。

【7位】宇多田ヒカル「桜流し」


エヴァQの主題歌として制作された経緯も含め、いかにも思わせぶりな一曲。後半のバスドラが心臓の鼓動のように切迫した曲の表情を伝える。

【6位】SAFETY SHOES「SOUL DRIVE 55」


SAFETY SHOESとは、桜井敏郎の一人の人生をかけたバンドプロジェクトであり、この曲はそのバンドの総決算である曲だ。人生に疲れた方に。心をソウルドライブする術を僕も探している。

【5位】大森靖子「ミッドナイト清純異性交遊」


驚くほどにポップでキャッチー。異性交遊が清純ということは、同性交遊は不純だということ。いかがわしい同性交遊をいかがわしげなキラーチューンで魅せる。

【4位】きのこ帝国「ユーリカ」


凶悪にも聴こえる動くベースと歌うドラムの上で、ギターにディレイとリバーブを目一杯にまぶす。その上に乗る佐藤さんのボーカルは清らかかつ神聖不可侵で、心を深くえぐってくるような曲だ。

【3位】ふくろうず「ごめんね」


歌ものとして最強の一曲。メロディも良いし、歌詞も良いし、サウンドも良いし、隙がない。「正しいも正しくないも意味はないのさ/君はすてきだ!/困った顔が良く似合う」というキラーラインは、一人の人間が一生かけて一つか二つ生み出せるかというくらいの発明だ。

【2位】うみのて「もはや平和ではない」


僕はこの曲をタワレコの試聴機で聴いて以来のうみのてファンです。冒頭のエレキギターの音から魅せる、ローファイと醒めた熱情の交差点。世相をぶった斬る、その視線がどこまでも鋭い。優れた曲は時代を映す鏡になるとは良く言われることだが、この曲も時代を映す鏡として適しているように思える。『笑っていいとも!』終了を予言し、もはや平和ではないことをも予言した漆黒のギターロック。

【1位】神聖かまってちゃん「ロックンロールは鳴り止まないっ」


タワレコの試聴機でこの曲を聴いて以来、神聖かまってちゃんに取り憑かれるようにして聴いている自分がいます。イントロのピアノのリフ、その後に雪崩れ込むように入ってくるエレキギター、それだけで彼らの世界に連れて行ってくれる。ボーカルの"の子"の声質は不気味にも聴こえるほど異様だったが、曲を何度も聴くうちに、この声質だからこそ、この曲を歌えるのだと思うようになった。ジャンクな演奏と唯一無二のボーカルという記名性でもって2010年代に名前を残した記念すべき一曲。


2010年代ベストアルバムもどうぞ💫
2010年代ベストアルバム(邦楽)30位→21位
2010年代ベストアルバム(邦楽)20位→11位
2010年代ベストアルバム(邦楽)10位→1位

とかげ日記が選ぶ2010年代ベストトラック(邦楽)30位→1位

【1位】神聖かまってちゃん「ロックンロールは鳴り止まないっ」
【2位】うみのて「もはや平和ではない」
【3位】ふくろうず「ごめんね」
【4位】きのこ帝国「ユーリカ」
【5位】大森靖子「ミッドナイト清純異性交遊」
【6位】SAFETY SHOES「SOUL DRIVE 55」
【7位】宇多田ヒカル「桜流し」
【8位】中村一義 「世界は変わる」
【9位】SEKAI NO OWARI「Dragon Night」
【10位】RADWIMPS「スパークル」

【11位】羊文学「1999」
【12位】リーガルリリー「リッケンバッカー」
【13位】相対性理論「ミス・パラレルワールド」
【14位】フジファブリック「夜明けのBEAT」
【15位】不可思議/wonderboy「Pellicule」
【16位】NEW OLYMPIX「NO! feat.RYOFU KARMA」
【17位】andymori「1984」
【18位】MOROHA「革命」
【19位】くるり「glory days」
【20位】cero「大停電の夜に」

【21位】スピッツ「さらさら」
【22位】サカナクション「グッドバイ」
【23位】転校生「空中のダンス」
【24位】ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソラニン」
【25位】ゲスの極み乙女「ロマンスがありあまる」
【26位】amazarashi「カルマ」
【27位】毛皮のマリーズ「愛のテーマ」
【28位】銀杏BOYZ「ぽあだむ」
【29位】笹口騒音オーケストラ「TOMORROWLAND」
【30位】マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」