とかげ日記的2016年音楽・小説・ゲームのまとめ | とかげ日記

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【日記+音楽レビューブログ】音楽と静寂、日常と非日常、ロックとロール。王道とオルタナティブを結ぶ線を模索する音楽紀行。

以下の記事は病気が重くなった際に削除してしまった記事を下書きを元に復元したものです。2017年も終わりに近づいているけれども、2016年を振り返るのも良いものですね、

●今年聴いた邦楽と洋楽

今年よく聴いた邦楽の新譜については、下記の記事を読んでみてくださいね。

2016年ベストアルバム(邦楽)
→病気が重くなった際に削除してしまった記事であり、下書きが残っていないため復元できません。

今年の邦楽は豊作でした。
上記のマイベストアルバムにも出てくる憧れのミュージシャン2人と握手した年でもあります。

ずばり、笹口騒音さんと中村一義さんです。以前には、同じく憧れのミュージシャンである神聖かまってちゃんのの子や、ふくろうずの内田さんとも握手しているのが僕の自慢なのです。ミーハーですからw

いつも元気がなくなった時には、元気付けに中村一義のアルバム『ERA』を聴いています。導入部の一曲目の「イーラ」から二曲目の「1,2,3」に移り変わる時のバッと目を見開かせるあの瞬間。こんな瞬間があるからこそ、音楽を聴くことはやめられな
い。

「『ERA』の頃からのファンです。ポール・マッカートニーのようにおじいちゃんになっても音楽を続けてください。応援しています!」
握手する時、僕は中村さんに対してこう言った。だけど、中村さんにただただ感謝の言葉を伝えてもよかったのではないかという気も今はしている。

そして、今年は笹口騒音イヤー。とかげ日記においても、笹口騒音&ニューオリンピックスが最優秀新人賞とベストトラックを受賞です。

とかげ日記的2016年最優秀新人賞(邦楽)

とかげ日記的2016年ベストトラック(邦楽)
→病気が重くなった際に削除してしまった記事であり、下書きが残っていないため復元できません。

今年の洋楽の新譜でよく聴いたのはRadioheadの『A Moon Shaped Pool』。Radiohead大好きな笹口さんには低評価だったけど、これは良作ですよ。悲しみの感情とRadiohead流の手でつかめない水のようにモダンな音の両方を『A Moon Shaped Pool』と形容して表現する非凡さ。トムの繊細な声と楽器隊の演奏のハーモニーがこれほど美しいアルバムはこれまでなかったのでは。

●今年読んだ小説、やったゲーム
小説はいろいろ読んだな~。

今年の芥川賞受賞作の『コンビニ人間』は読んでみて強烈な違和感があった。一人の人間は社会の一つの部品にしかなり得ないという結論は納得するが、一つの部品だとしても自分の意思があるはずだ。この主人公の意思はコンビニに従属している。

確かに、常識といわれるものを再定義するのは、文学の本領発揮だ。「普通」を押しつけがましく強制する人に対しては、僕も腹ただしく思っているが、そのテーマを選択するのなら、他に書き方があったのではないか。社会からの疎外感を描くにしても、この書き方には賛同できない。人間的な感動はこの小説にはない。

分かり合えないということを前提に物語が進んでいくのも理想の小説像から程遠い。主人公が「コンビニ店員」という要素を抜きにして誰にも理解されず誰をも理解しようとせず終わるのは、寂しい。

同じく芥川賞受賞作の本谷有希子『異類婚類譚』のような完全な同類が分かり合うということでもなく、お互いが異物のままで分かり合うという理想(幻想かもしれない)に憧れる。青臭くても未だにその理想を僕は信じている。だから、ゲームではスパロボにハマるんだと思う。

ゲームではファイナルファンタジータクティクス(二度目)とタクティクスオウガ運命の輪をクリアした。戦国無双は買ってすぐやめて、FF6とスパロボUXを今やっているところです。

戦国無双とFF6をやっていて思うのだけど、自分はアクションやRPGよりも、スパロボなどのシミュレーションRPGの方が向いているな。一つ一つの行動に考える時間が欲しい。それだったら、囲碁や将棋でもよいのかもしれないけれど、囲碁や将棋にはチマチマしたレベルアップ(楽しい♪)やストーリーがないでしょう?

●自身の創作活動
今年はユーチューブに自作音源を一曲アップしました。音程とか技術とかメチャクチャだけど、心の叫びがそのまま曲になったような曲です。ぜひ聴いてみてください!


生存へのウィ「カラス」

小説も書きました。

僕には理想の小説像があって、僕が『コンビニ人間』を書いた人間だったら、主人公と心が通じ合えるような人間を一人は登場させると思います。心が通じ合えたと感じられる瞬間が僕にとって一番の喜びだから。

まるっきりの異世界で冒険するのではなく、普段の日常にファンタジーが入り込む物語のことをローファンタジーといいますが、本作は切なくも楽しげなローファンタジーの小説です。

小説賞の結果を待ち次第、ネットでも公開します。公開できるのは、早くて来年の9月以降かな。

✳︎現在、公開されています✳︎
星に帰る?