認知症予防とミトコンドリア・ダイエット | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

ミトコンドリア・ダイエットとは?

 
 「ミトコンドリアダイエット」という言葉を聞いたことはありますか?
  まず、「軽い空腹状態で生活すること」。おなかがすくと、身体はもっともっとエネルギーを作り出そうとミトコンドリアを増やします。昼食を我慢するなんてことまでする必要はなく、小腹がすいたときの間食をやめ、夕飯まで我慢するなどして軽い空腹状態をつくります。一度に食べる量を少なくするというのもいい方法です。間食のカロリー摂取を抑えられ、しかもミトコンドリアが増えて糖や脂肪が燃えやすくなるのですから一石二鳥です。
  そして、「姿勢を保つよう心がけること」。ミトコンドリアが住んでいるのは、持久力のある筋肉です。片足に体重をかけて「休め」の姿勢をとったり、座ったときに姿勢を丸めるのをぐっとこらえて、正しい姿勢を維持するように心がけてください。見た目にも美しいですし、姿勢が正しいとおなか周りも普段よりしゅっとして見えます。かっこいい姿勢をとり続けることが、本当のかっこいい体型へと繋がっていくのを意識してみてください。
  さらに、運動でも増やせるのですが、これも無理がなくて簡単です。
 「30秒間の無酸素運動と、30秒間の有酸素運動を繰り返す」ということをすればいいのです。
  例えば、腹筋の姿勢を30秒間保ったあとに、足踏みを30秒間する......というような感じです。運動が得意・苦手にも関係なく誰にでもできる方法です。
  簡単で無理のないダイエットなので、今まで挫折してきた方にも続けられるはず。ミトコンドリアに協力をお願いして、若くて美しい体型を目指しましょう。


ミトコンドリアダイエットの方法


  やり方のポイントは、「有酸素運動30秒」と「無酸素運動30秒」をセットにした1分間のエクササイズを、1日三回行うことです。
  しかも、有酸素運動といっても、軽くジャンプするとか、足を上げるなどの、簡単なエクササイズです。
  また、無酸素運動といっても、腕立て伏せの格好を30秒間保つ程度です。
  これらの有酸素運動と、無酸素運動を、わずか30秒ずつを組み合わせた1分間のストレッチ体操を、1日3回行うのが基本です。

 これによってミトコンドリアが活性化されて、代謝機能の高い身体に改善されていきます。

 より詳しくは、以下をご覧下さい。


    ミトコンドリアダイエットとは?
     
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12173496653.html

 


 それでは、なぜミトコンドリア・ダイエットは認知症予防になるのでしょうか。
  その根拠をお示しすることにします。以前にも記事にしました。一部を抜粋することにします。
    
     
睡眠不足は大きな認知症リスク


 「睡眠時間が短いと肥満になりやすい」ということが報告されています。
  確かに起きている時間が長くなると、ついつい食事や夜食の回数が増えてしまいがちです。
  ただ、その「つい食べてしまう」行動自体が睡眠不足によるものってご存知でしたか?

 

 睡眠不足が食欲増進につながるということを示したこんなデータがあります。健康成人男性1,024名を対象に、睡眠時間と食欲に関するホルモンの関連を調べた報告によれば、睡眠時間が短くなると、レプチン(食欲抑制ホルモン)の分泌が低下して、グレリン(食欲増進ホルモン)の分泌が増えることが示されています。
  つまり、睡眠時間が短いと食欲に関するホルモンのバランスが乱れて食欲が増進してしまい、肥満につながりやすいと考えられます。

 

 また、別の研究では、健康な20代男性12名を対象に、4時間睡眠で2晩過ごした後と10時間睡眠で2晩過ごした後で、食欲に関するホルモンの変化と食べ物の嗜好について調べています。
  その結果、4時間睡眠で2晩過ごした後は、10時間睡眠の後に比べ、レプチン(食欲抑制ホルモン)が低下して、グレリン(食欲増進ホルモン)が増えており、実際に空腹感や食欲も増えていました。

 

 さらに興味深いことに、4時間しか睡眠がとれなかった後は、10時間睡眠の後に比べ、ケーキやクッキー、アイスクリームなどのスイーツや、ポテトチップスやナッツなどの塩気の強いもの、パンやパスタなどの炭水化物が食べたくなるという傾向がみられました。
 
 
 睡眠不足で食欲増進、さらにスイーツや炭水化物が食べたくなる…睡眠不足は肥満の大敵といえそうです。

 

グレリンとは
 

 グレリンとは胃から分泌されるペプチドホルモンで、その働きは二つあります。
 

   1 食欲を増進させる
    2 成長ホルモンの分泌を促進する
 
 
 グレリンが分泌されるのは、お腹が空いたときです。
 
   お腹が減ると胃からグレリンが大量に分泌され、脳に「お腹が空いたから何か食べなさい」と指令を出します。
  同時に成長ホルモンの分泌も促すので、グレリンが分泌されている時は成長ホルモンの分泌も活発になっているのです。
 「たくさん食べると大きくなるよ」と言われているのは、グレリンが作用し食欲が増進することで、成長ホルモンの分泌が活発になることが関係しているためで、実に理にかなったことなのです。
 
 グレリンが老化防止のカギを握るというのは、食欲増進作用の方ではなく、成長ホルモンの分泌促進作用の方にあるのです。
 
 では、なぜ成長ホルモンが若返りや老化防止のカギとなるのでしょうか。
 
 
  若返り・老化防止と成長ホルモン
 
   若返りや老化防止に成長ホルモンがなぜ重要でしょうか。
 
 成長ホルモンは文字通り、成長に関するホルモンで骨や筋肉の発達に関わっているホルモンです。
  しかし成長ホルモンにはもう一つ、とても重要な働きがあるのです。それは「代謝」と呼ばれる、人間の体にある物質をエネルギーに変える働きです。
  代謝は、食べ物をエネルギーに変えて体を動かしたリ、古くなった細胞を排出して新しい細胞を作り出したリ、人間が生きていくうえで必要なすべての活動のことです。
  成長期の子供に成長ホルモンが必要なのはもちろんですが、このように代謝をつかさどるホルモンなので成人した大人にも必要不可欠なものなのです。
 
 ・成長ホルモンが出なくなるとどうなる?
 

 成長ホルモンが出なくなると、人はどうなってしまうのでしょうか。
  成長ホルモンは代謝にかかわるホルモンであり、代謝は人間のあらゆる健康にかかわっています。
  成長ホルモンが十分に分泌されていないと、次のような症状になって現れてきます。

 

    コレステロール値の上昇
    心疾患(心筋梗塞や狭心症)
    動脈硬化
    糖尿病
 
 成長ホルモンは、脂肪の分解をしたり、血中コレステロールを下げたりする働きがあります。
  このような健康被害は、成長ホルモンが十分に分泌されていないことでリスクが高まる可能性があるとされているものです。
  病気もそうですが、成長ホルモン不足は見た目の老化にも影響します。

 

    肥満
    筋骨量の低下
    肌荒れ
 
 体脂肪、とくに内臓脂肪が増えるためお腹周りが大きくなります。
  俗にいう、メタボリックシンドロームです。
 
 また、骨は一度できたら一生モノではなく、日々代謝で生まれ変わっています。
  成長ホルモンが足りないと、骨が弱くなり、骨粗鬆症や骨折しやすくなったり、また背が縮んでしまったりします。
  筋肉が衰えてくると、運動能力が低下して動きが鈍くなったり、姿勢が悪くなったりしていきます。
  さらに、肌荒れや肌老化にも成長ホルモンが大きくかかわっているのです。
  皮膚の汗腺というところに成長ホルモンの受け皿があるのですが、成長ホルモンが少ないと汗腺までたどり着けず、発汗量が減ることによって皮膚がカサカサに乾燥してしまいます。
  それに、皮膚はターンオーバーといって約28日サイクルで生まれ変わっていますが、ターンオーバーも成長ホルモンなくしてはできません。
  成長ホルモンが少ないとターンオーバーの周期が長くなり、古くなった角質がいつまでも残ってしまうので見た目にはシワやくすみとなって現れ、「老けている」印象を与えてしまうのです。
 
 成長ホルモンが不足すると、病気になりやすく、見た目的にも老化してしまうことがわかりました。
  ですから成長ホルモンの分泌を促すグレリンを増やすことが、老化防止のカギになるのです。
 
 
・グレリンが細胞の老化をストップ! 記憶力UPにも

 

 また、グレリンは記憶力の向上にも効果があります。
 
 今から約10年ほど前、アメリカ・イエール大学ホーバス博士の研究で、グレリンが記憶力の向上に効果的と発表されました。
  マウスを使った実験で、グレリンが脳の記憶をつかさどる「海馬」に作用して記憶力を高めることがわかったのです。
  実験では、グレリンの投与で海馬のシナプス(神経細胞)が30%増大し、活動が活発になったということです。
 
 このように、グレリンには食欲増進や成長ホルモン分泌促進だけでなく、いろいろな健康作用があることかわかります。
 
グレリンをたくさん分泌させる方法
 
 ここまで、グレリンの老化防止効果について説明してきましたが、最後にグレリンをたくさん分泌させる方法を述べます。
 
・お腹を空かせる
 

   グレリンは、空腹時に分泌されるホルモンです。
  お腹がグゥ~っと鳴ったらグレリンが分泌されているサインです。お腹が鳴ったからといってすぐに何か食べるのではなく、しばらくガマンしてグレリンをたくさん分泌させましょう。
  また、肥満の人はグレリンの分泌が少ないと言われていますので、老化防止のためにも適正体重を心掛けるようにしましょう。

 

 もう一つ、空腹になることによって細胞が若返るしくみを説明します。
 

 私たちの体は約60兆個もの細胞が集まってできていますが、その細胞一つ一つにミトコンドリアというものが存在しています。
  ミトコンドリアは細胞の中でエネルギーを作り出し、若さや元気の源になるもの。
  ミトコンドリアは、エネルギーが不足している時や、もっとエネルギーが必要な時に活性化して増殖します。
  ですから空腹時というのは、ミトコンドリアが増殖するうえ、グレリン分泌も活発になるため、細胞から若返るのには最適な環境といえるわけです。

 

老化防止ホルモン「グレリン」
 

 グレリンの主な働きは食欲促進作用であるため、一見すると老化防止とは真逆のようですが、実はたくさんの老化防止・健康促進作用があることがわかりましたね!
  グレリンをたくさん分泌させる方法も、「お腹が空いた状態を維持する」だけなので簡単です。
  今日からグレリン分泌を意識して、認知症防止、アンチエイジングを心がけましょう!

 

  このような 「お腹が空いた状態を維持する」ことによって、有酸素運動を組み合わせることによって、認知症を予防できることになります。


運動すると、なぜ認知症予防になるのでしょうか?
 

 今まで、認知症の原因として一番有力視されていたのが「老人斑」。
  これは、アミロイドβというタンパク質の一種で、脳の中にできるシミのようなものです。

 

 ところが、原因はそれだけではないことがアメリカ・ミネソタ大学の研究で分かってきました。
 

 認知症の人と、そうでない人の脳を死後解剖して観察したところ、脳に老人斑がかなりできていても、生前、認知症を発症していなかった人が3人に1人いたそうです。
  脳の働きをよくするのに重要なホルモンは、いくつか知られていますが、その中でも一番重要といわれるのが、BDNF(脳由来神経栄養因子)です。
  このタンパク質の一種「BDNF」が脳内に多いと、海馬が大きくなり、老人斑があっても、認知症を発症しなかったというのです。
  通常は、加齢とともに、BDNFレベルは下がっていきます。
  アルツハイマー病の脳の海馬は、このBDNFレベルが非常に下がってるのが特徴です。
  BDNFレベルが下がると海馬は萎縮していきます。これが、アルツハイマー病の引き金となります。
  反対に、脳内にBDNFが増えると、神経細胞の破壊が止まり、海馬が大きくなっていき、記憶の減退やアルツハイマー病の発症を防ぎます。
  これほど素晴らしい作用をもつBDNFですが、ナント!運動によってBDNFが増えることが分かったのです。
 
 米国カリフォルニア大学のカール・コットマン教授は、ネズミのカゴに車輪を入れて、1週間ネズミを毎晩走らせました。走ったネズミは、走らなかったネズミに比べて記憶力テストで頭が良いことが分かりました。
  しかもネズミの海馬を比較すると、運動したネズミはBDNFレベルが上がっていたのです。ネズミは、走る時間が長くなるほど、BDNFレベルも上昇していました。
 
 このネズミの実験で、運動によってBDNFが増えることが分かり、その後、人での研究も進み、次のことが分かってきました。
 
 
  ★人間の脳内のBDNFを増やす方法
 
   1.適度の運動(有酸素運動)
    2.頭を使うこと

 

 上記の2つを組み合わせて行なう運動が、たとえば暗算(100から3を引き算)しながらの早歩きや、音楽に合わせての軽い運動になります。


  この有酸素運動に関しては、以下をもう一度ご覧下さい。


      認知症予防のための生活習慣
       
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12275787146.html