薬を飲むと病気が治り健康になれる!? | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 昨日は、朝日テレビで池上彰さんの解説でクスリとワクチンの相違点について述べ、ワクチンは病気の予防であり、クスリは病気を治すために服用すると番組の冒頭で述べていました。確かに、コロナ等の感染症では、そうですが感染症以外では間違っています。
 コロナ禍のドサクサに紛れて、このようにクスリが病気を治すと一般の視聴者に暗示をかけているようにしか思えてなりません。

 そこで、改めて・・・
 果たして、クスリは感染症以外の病気でも治しているのでしょうか???


 「人は、薬を飲むと病気が治って健康になると、信じている」

 からこそ、風邪や体の不調を感じたときには、病院や薬局に行き、医師や薬剤士の指示を受けて、薬を服用します。
  片頭痛の方は、トリプタン製剤を飲めば、片頭痛が治って健康になると信じて、私が生活習慣の改善を勧め・何を忠告しようとも無視され、専門家の宣われることをひたすら信じ切って飲み続けます。
 このため、大半の方々は治ることなく、服用し続けざるを得なくなっています。

 こうした側面をどのように考えるべきなのかが一番の問題になっています。

 
 日本人は世界の中でも薬好きの国民といわれることがあります。病院好きと言い換えても良いのかもしれません。老いも若きも、風邪をひけば病院にかかって薬をもらう。
 これは世界から見てもかなり珍しいことは確かです。しかし薬は活用するものであって、振り回されるものではありません。薬との付き合い方について、改めて考えてみることにしましょう。


医師=絶対的存在!?


 誰もが複数の病院の診察券をカードケースに入れている日本。高齢者になると、数十種類もの薬を服用していることも少なくありません。もちろん必要があって飲んでいる薬もあるのですが、日本人にとって「医療=薬」という側面は確かにありそうです。

 
 それは医師と患者との微妙な距離感のせいである、との指摘があります。日本では「3時間待ちの3分診療」と揶揄されることがあるように、医師の診察はほんの数分で終わってしまいがちです。さらに、患者側が医師に意見したり、何か質問したりすることが憚れる雰囲気があります。診察もそこそこに、薬だけ出されて”はい”おしまい、となっても、それに文句をいえる患者はごく少ないのが日本という国です。
 とくに、カリスマ医師にでも受診されようなら、質問自体も憚られる世界です。ただ、ご託宣を仰ぐだけです。

 これがアメリカになると、事情はだいぶ異なります。まず医療費が高いため、よほど症状が悪くない限り病院にかからないのですが、かかった時には元を取ってやろうと患者は意気込んでいます。なぜこの病気になったのか、何に気をつければいいのか、などなど、医師に積極的に質問するのが当たり前です。
 

 さらに薬の値段も異なります。日本では国民皆保険制度が充実しているお陰で、少ない自己負担で薬を買えるため、ますます薬に依存しがちですが、アメリカでは処方薬は高価ですので、基本的には市販薬で何とかします。医師自身が「○○という薬を買って飲みなさい」とアドバイスすることもあるほどです。そんな事情から、日本のようにいくつもの薬を飲む人は少ないようです。


病気にならない生き方


 日本では、どうしても医療と薬が密接に結びついているわけですが、健康的な生活はやはり普段の生活が基本です。良い食事や適度な運動があってこそ、真の健康は成り立ちます。
 

 最近では、日本でも予防医学の考え方が徐々に広まっており、自然治癒力を高める方向に向かっています。具合が悪くなってから薬を飲むのではなく、飲まなくてもいいように日頃から健康に気をつけよう、というものです。

 
 かといって、頑固な薬嫌いでも困ります。たとえば細菌による病気の場合は、抗生物質を飲まなければ治らないこともありますし、治療に必要な薬はきちんと使用するべきでしょう。その代わり、不要な薬には疑問を持ちたいものです。

 
 薬を処方されたら、ろくに内容も確かめずに言われるがまま飲んでしまうのは、やはり薬代が安いせいでもあるでしょう。私たち1人ひとりがしっかり内容を確認し、必要な薬を見極め、不要なものには質問したりNOを言ったりできることも、これからは大切なのかもしれません。


社会システムと連動する薬の使用量

 
 「日本人は薬に頼りすぎ」といわれますが、その理由のひとつに、国民全員が平等に医療を受けられる国民皆保険制度があります。医療費負担が少なく、必要なときに必要な医療にアクセスできるこのシステムは、世界的に見てかなり素晴らしいものといえます。
 しかし、この利便性の高さが、「少しでも体調を崩したら病院に行けばいい」という安易な考えを促してしまいます。
 また、タレントを使ったテレビCMが頻繁に流れていることも、薬を身近に感じる理由といえるでしょう。耳に残るキャッチコピーとともに、「病気になったらこの薬を飲めば大丈夫!」というポジティブなイメージが人々に刷り込まれていきます。
 このように、病院に行けばたいてい薬を処方してもらえますし、街中のドラッグストアでも一般薬が簡単に手に入ります。薬が日本人の生活に定着し、「病気になったら薬を服用すれば治る」という考えを持つのは当然なのかもしれません。
 薬が簡単に手に入れば、「頭痛持ちだから」「慢性的に胃が痛いから」と薬を持ち歩くようになり、少しでも不調を感じると薬に頼ってしまう生活になります。薬がすぐに症状を軽減して私たちの身体に何の害も与えないのなら、それに越したことはありません。しかし、果たしてそうでしょうか。


薬と毒は表裏一体
 

 体内に入った薬は、悪くなった箇所だけに作用するわけではありません。血流に乗って全身を巡り、治療を必要としない組織にも同じような影響を与えます。患部にピンポイントで働く作用を主作用、患部以外で働く本来の目的ではない作用を副作用といいますが、主作用があれば自覚症状の有無にかかわらず、必ずどこかで副作用が生じているはずです。
 そもそも、”薬が効く”ということ自体がとても怖いことであると言われます。
 たとえば、家が火事になると消防車を呼びますが、消防車は火事の家だけを放水します。
 しかし、薬は体の不調なところだけにピンポイントで作用するわけではありません。
 飲み下された薬は胃で消化され、全身を駆け巡ります。
 言うなれば、住宅街をくまなく回り、火事のない家にも放水して屋根や壁を傷めつけているようなものなのです。


 自然界の生き物である人間が、人工的につくられた合成品である薬を体内に取り込んでも、うまく身体に馴染ませるのはかなり難しいことなのです。身体は薬を異物としてとらえます。その異物が良い作用を及ぼせば薬と呼ばれ、悪い作用を及ぼせば毒として敬遠されます。薬と毒は裏表の関係にあるのです。
 近年、無農薬野菜に強い関心を持ったり、防腐剤や保存料に過剰な反応を示したりなど、口の中に入れるものにこだわりを持つ人が増えていますが、そんな方々も薬に関しては"身体を治すもの"という強い固定観念に縛られているようです。これからは、「薬は合成品で、場合によっては毒にもなる」という認識をしっかり持つことが、大きな課題となるでしょう。


<生活習慣病は薬では治せない>


 「心臓病や脳卒中の要因ともなる高血圧や高脂血症は日々の生活で薬を飲みながら治療を続ける人が多い。そうした人にとって、薬は手放せない存在です。
  『血圧が基準値を大きく上回っているため、降圧剤は朝、夕ごとに欠かせないもので、降圧剤を飲めば血圧は下がりますが、薬を飲むと体がだるくなったと相談される人がたくさんおられます。
 高齢の人がなぜ血圧が高くなるかと言うと、加齢によって、血管の弾力がなくなり、血液が流れにくくなっているしまうので、圧力を上げて、全身まで血液を行き渡らせる必要があるからです。
 それなのに、急激に血圧を下げてしまったら体に血液が行き渡らずだるさを感じてしまうのです。
 180であった血圧をいきなり130に下げてしまうのですから体に無理を強いているのです。
 薬の副作用であると思って我慢している人もいるようですが、あまりにも不調を感じるのは、危険なサインです。
 薬は一時の症状を緩和するだけで、病気そのものを完治させることはできません。薬に頼るよりも、生活習慣を改善することが何よりも大切です。


 人間は本来、自然治癒力という自分で治す力を持っています。そのことへの理解が足りていないがゆえに、「薬が治してくれる」と安易に考えてしまっているのではないかと思います。もちろん、感染症や緊急医療の現場などで薬がなくてはならない場合はあります。 しかし、現在多くの方々が病院に通っている生活習慣病と言われているものは、ご自身の生活習慣の乱れから起こっているものですから、まずはその生活を見直すことでしか治せません。


<薬は体にとって、異物である>


 ある薬剤師さんは、「薬は体にとって毒である」と断言しています。「薬は自然界に存在しない合成品です。
 薬には石油から合成して作られたものが多くあります。
 つまり元をたどればプラスチックと同じ成分で作られているのです。
 そうした合成品は体にとって、異物であり、効き目のあるところはよいですが、全く無関係のところに行き渡れば重い副作用を及ぼす毒になるのです。


<薬は体の酵素を奪う>


 食べ物を消化したり、アルコールを分解したり、血液や皮膚を作ったりするために必要なのが酵素です。
 その酵素はもともと体の内部にある<体内酵素>と外部から取り入れる<食物酵素>があります。
 薬という異物を解毒するために、身体は大量の酵素を必要とします。薬を消化するために大量の酵素を使ってしまうと、本来食べ物の消化や代謝のために使うはずの酵素が不足してしまうのです。


<病気にかかりやすくなる>


 体内酵素が不足すると、体温が下がり、免疫力が低下してしまいます。免疫機能は、体内に入った細菌やウイルスなどから体を守る働きがあります。
 この機能が弱まったり、働かなくなることによって、病気にかかりやすくなるのです。
 薬を飲むことによって、結果的に免疫機能を低下させてしまうのです。


<薬はいずれ効かなくなる>


 例えば頭痛もちの人が頭痛薬をいつも飲んでいると、症状が悪化したのか、1錠では効かなくなり、2錠飲むようになる場合があります。
 こうした認識も、薬の誤解のひとつです。
 症状が悪化するから薬が効かなくなるのではなく、体の中で薬に対する耐性ができてしまって効かなくなってしまうのです。
 そうすると、薬の量を増やさなければ症状が良くならないので、どんどん量が増えていきます。
 その分、体には負担がかかります。
 頭痛は治まるかもしれませんが、副作用が表面化するリスクは高まる上に、前途のように奪われる酵素の量も増えてしまうのです。


<薬を飲むことで病気の回復が遅れる>


 日頃から薬を多用しない人でも急に風邪を引いて、仕事が休めない場合に風邪薬を飲んでしまうことがあります。
 けれども、これは症状を一時的に押さえ込むだけに過ぎず、かえって症状を悪化させることもあります。
 風邪で熱が上がるのは、リンパ球の活動を活発にして、自然治癒力を高めるためであり、かえって解熱剤を飲んでしまうことによって、自然治癒力が発揮できにくい状況になってしまうのです。
 また一時的に症状が緩和して無理をすることで症状が重くなったり、回復が遅れて、長引く結果となってしまうことがあります。


 日本人一人ひとりが「自分で自分の病気をつくらないようにしよう」「自分で病気に対処しよう」という気持ちをもっと強く持つ。つまり、薬から精神的に自立しようという意志を持てたら日本人はもっと健康的になり、結果、年間四十兆円にものぼっている膨大な医療費も減らせるのではないでしょうか。


「人は、薬を飲むと病気が治って健康になると、信じている


 からこそ、風邪や体の不調を感じたときには、病院や薬局に行き、医師や薬剤士の指示を受けて、薬を服用します。


 2017年2月21日の週刊ポストには、「製薬会社と大学の医学部で5000億円の利権の暗部も合わせてスクープされています。
 世界第二位の製薬会社であるノバルティスファーマ事件は氷山の一角であると指摘しています。
 日本の医薬業界がノバルティスの薬に関わるデータを改ざん事件で揺れ動いています。
 製薬会社が大学医学部の教授を籠絡すれば、いとも簡単に現場の医師と患者を騙し、巨額の利益を得られるという構図があります。
 <ディオパン夢の治療薬>のデータ改ざん論文の効果は抜群であったと言われています。 製薬会社の望むように演出され、「よく効く薬」であるとアピールされることになります。
 岡山大学には、歪んだ医学部支配を告発される森山芳則・薬学部長と榎本秀一・副薬学部長がおられます。
 内部から実態を語られ、製薬会社と大学は運命共同体であり、共犯関係にあるからです。
 ディオパンは夢の降圧剤とされこれまでに400万人が服用し、総額1兆2000億円を売り上げています。
 ノバルティスから5大学に送られた奨学金寄付は累計11億3290万円の存在があります。


<厚労省とWHOは高血圧患者をつくり出す>


 15年前の厚労省が定めた高血圧患者の数値は上が180以上、下が100でありました。けれども、1999年には上が140以上、下が90であり、意図的に数値を操作して、高血圧患者をつくり出して、降圧剤を服用させているのです。
 これは、政府の医療犯罪であります。


 日本人は、薬の毒性を知らないで、薬に依存し、薬を止めるのができず、心の不安や恐怖となって、身体を蝕んでいるのです。
 日本はテレビの宣伝効果が発揮され、日本人は世界で最も多く薬を飲む国であり、病人の多い国であります。
 私は、健康な人までを政府と製薬会社と病院が利権のため悪魔の三位一体となり、国民を病人にしていると思います。


痛み止めは気軽に飲んではいけない


 皆さんは頭が痛くなったときや腰が痛いときにどうしますか? 

 薬局で痛み止めを買って、それでしのぐ人が多いのではないでしょうか。最近、これまで医療用でしか使われていなかった多くの痛み止めが、処方箋なしで薬局でも買えるようになりました。例えば、ロキソニンです。それは本当に良いことでしょうか?


  眠れないからといって、睡眠薬を気軽に飲むことに問題があるということは、今では多くの人が理解していると思います。睡眠薬には効果もありますが、多くの良くない影響もあることが、一般にも知られているからです。ベンゾジアゼピンが代表的です。
 その一方で、体が痛いときに痛み止めを飲むことについては、もっと気楽に考えている人が多いのではないでしょうか。これは多くの人が、睡眠剤より痛み止めのほうが安全だと考えていることを意味しています。しかし、それは事実でしょうか?
 実は必ずしもそうとはいえないことが、最近報告されています。


痛み止めとはどのような薬か?


 現在使用されている痛み止めは、その多くが非ステロイド性消炎鎮痛剤と呼ばれるタイプの薬です。アスピリン、メフェナム酸(ポンタール)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)、セレコキシブ(セレコックス)などがその代表で、COX(コックス)という酵素を阻害することにより、炎症性物質のプロスタグランジンを抑え、それにより痛みを和らげたり、熱を下げることがそのメカニズムです。


 しかし、この非ステロイド性消炎鎮痛剤は、多くの副作用や有害事象のある薬でもあります。一番多いのは胃潰瘍などの消化管出血で、これは胃の粘膜を守る働きをしているプロスタグランジンを、痛み止めが抑制してしまうために起こると考えられます。
 次に腎臓の働きを低下させることがあります。これは痛み止めが腎臓の血流を低下させるためだと考えられます。それ以外に心筋梗塞や脳卒中、心不全などの病気も、痛み止めの使用で悪化することが、最近報告されています。


高血圧の薬と一緒に痛み止めを飲むことの危険性


 急性腎不全というのは、なんらかの原因で腎臓の働きが急激に低下することです。これは重症の病気と考えられていて、イギリスの統計では、急性腎不全で病院を受診した患者さんの死亡率は、5割を超えるというデータが報告されています。こうした急性の腎不全の大きな原因の1つが薬の副作用です。


痛み止めの種類によって危険性には差があるのか?


   非ステロイド性消炎鎮痛剤には多くの種類があります。それでは、その種類によって危険性には差があるのでしょうか?


  COX-2選択性阻害剤という薬があり、日本で使用されているのはセレコキシブ(商品名セレコックス)のみです。このタイプの薬は他の痛み止めと比較すると、胃潰瘍などの出血系の副作用は確実に少なくなっています。16年のニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンという医学誌に掲載された論文によると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症については、セレコキシブは格段に少なく、腎障害の副作用もやや少ない傾向にありましたが、心筋梗塞や脳卒中の危険性についてはほかの薬剤と差がありませんでした。


痛み止めとの賢い付き合い方


 非ステロイド性消炎鎮痛剤は即効性のある痛み止めですが、副作用もありますので、その服用は必要最小限にするなど注意が必要です。特に高血圧の薬を飲んでいたり、心臓の病気があるなど、持病のある人は特に副作用が出やすいので、必ず主治医の先生に確認した上で使用することが必要です。薬には多くの種類がありますが、セレコキシブは胃潰瘍などの副作用が少ないので、胃の弱い人はそちらを使用するほうが安心です。
 皆さんも痛み止めを賢く使用してください。

 

 それでは、頭痛領域では、どのようになっているのでしょうか。

 
  このことは、これまで「トリプタン製剤による「薬剤乱用頭痛」がなぜ増加したのでしょうか 」
 https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12264045857.html
で述べたことの繰り返しになりますが・・大切なことですので、敢えて繰り返して述べることにします。


  私達が、頭痛でお薬を服用する場面は、まず、”日常的に感じる極く軽度の頭痛”に対してです。

 この場合、市販の鎮痛薬を服用することになります。テレビのコマーシャルで、タレントさんが日常的に服用を勧めるために、こうした市販の鎮痛薬を服用することに対して違和感・抵抗感は全くありません。

 さらに、専門家は、このような”日常的に感じる極く軽度の頭痛”・緊張型頭痛の原因は一切不明とされることから、私達は頭痛から解放されたい一心で、こうした鎮痛薬に頼るしか道はありません。
 しかし、これまで述べてきましたように、このような”日常的に感じる極く軽度の頭痛”には原因があります。

 ということは、これを是正・改善させる必要があります。
 しかし、専門家は、こうした指導はまったく行うこともなく、さらに市販の鎮痛薬を服用を野放しにすることになり、家族に片頭痛持ちの方がおられれば、片頭痛へと必然的に移行させてきます。
 また、片頭痛を発症していない遺伝素因があるだけの家系では、予知不能になっています。(所謂、母親が”虚弱体質”とされる)
 そして、このようになった段階で初めて、以下のように市販の鎮痛薬の弊害を指摘され、トリプタン製剤の服用を勧めます。


 市販の頭痛薬や痛み止めの大部分は”みかけの痛み”のみを取り払い、水面下で起こっている脳の神経細胞の興奮症状を置き去りにしています。
 当然、毎回の片頭痛発作のたびに起きている脳の血管周囲の炎症に関しても放置されたままになっています。
 この興奮状態の放置により、片頭痛の回数や程度がだんだんとひどくなってきて、市販の頭痛薬の用法や用量の規定範囲を超えるようになってきたり、飲む回数が増えてきたりします。
 トリプタン製剤は市販の鎮痛薬とは異なり、片頭痛発作の際に脳の血管周囲に張り巡らされた三叉神経から、炎症蛋白が放出されるのをブロックすると同時に、膨れあがった脳の血管を元の大きさに戻す作用を持ち合わせる、いわば根本から片頭痛を断ち切る薬です。

 

 このようなことから、片頭痛にはトリプタン製剤を服用するのが”適切”な治療とされます。このように独特な節回しでトリプタン製剤の服用へと導いてきました。

 さらに、トリプタン製剤は、以下のように述べ、片頭痛の特効薬とまでされています。

 
 トリプタン製剤が片頭痛に効果があるのは、頭痛が起きる仕組みの根幹部分に作用しているためです。片頭痛にはセロトニンという物質が大きくかかわっています。セロトニンは神経伝達物質のひとつで、感情のバランスを安定させる役割を持ち、血管を収縮させます。ストレスなど何らかの理由でセロトニンが分泌され、収縮した血管は、役割を果たして減少するにつれて今度は拡張します。
 血管が拡張することによって血管に絡みついた三叉神経が刺激され、頭痛が起きる、というのが一つ。
 さらに、三叉神経が刺激されると、サブスタンスPやCGRPなど炎症を起こす物質が分泌され、血管を刺激して痛みが出てくる、というのが一つ。
 この二つが片頭痛が起きるメカニズムです。
 このように血管の収縮と拡張に大きく影響しているセロトニンですが、トリプタンという薬は、セロトニンと同じような作用を持っています。そのためセロトニンの代わりに血管を収縮させ、拡張によって三叉神経が刺激されるのを防ぎます。
 さらにセロトニンは三叉神経に取りついて、痛み物質のサブスタンスPなどが分泌されるのを抑制する役割がありますが、ここでもセロトニンの代わりにトリプタンが三叉神経に取りつき、サブスタンスPなどの分泌を抑制して痛みが出るのを防ぎます。
 このようにトリプタンは脳の中でセロトニンとして働き、血管を収縮させ、サブスタンスPなどの分泌を抑制する、という2つの役割を果たすことにより、片頭痛の起きる原因そのものを排除します。つまりトリプタンは、片頭痛という病気のより本質に近いところに作用して痛みを取るため、効果が高いというわけです。


  こうしたことから、トリプタン製剤を服用することが片頭痛の”適切な”治療とされています。
 「片頭痛は病気です。病気ですから、医療機関を受診して、片頭痛を治療して、治しましょう」と言って片頭痛患者さんを医療機関へ導き、生活の質QOLを高めて、健康寿命を長くさせることが重要としきりに洗脳し、さらに患者団体まで巻き込んで「なお、片頭痛の恩恵に浴していない片頭痛患者さんが多くいる」といって啓蒙活動を勧めてきました。
 さらに、片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用しさえしておれば、片頭痛が治ってしまうと宣伝されてきました。
 さらに、片頭痛患者さんによくみられる、パニック障害やうつ状態、冷え性までが改善され、将来的には、脳梗塞が予防されるし、さらに頑固な耳鳴り・めまい・性格異常までが予防されるとまで述べる専門家も出てくるようになりました。
 さらに、生理時にみられる頭痛は片頭痛であり、この段階からトリプタン製剤を服用しましょうとしきりに勧められてきました。


  そして、専門家は、トリプタン製剤が片頭痛に効く理由は、基本的に、片頭痛発作時には、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減少あるいは機能が低下しており、片頭痛発作の時に、脳内セロトニン様作用をもつトリプタンを投与することによって、機能低下状態に陥っているセロトニンをバックアップ(補填)して効力を発揮するとされます。
 ところが、肝心要の”中枢神経系でセロトニンが減少する””セロトニンが機能低下状態になっている”理由がまだ”謎”とされます。


  このように専門家が謎とされる理由は、片頭痛をミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛と考えないことにあります。


  ミトコンドリアの機能が低下すれば、当然のこととして、セロトニン神経系の機能は低下してきます。ここに、生活習慣の問題点、すなわち、生活習慣の不規則・ストレス・生理周期や、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なると「脳内セロトニンの低下」が引き起こされてくることになります。
  そして、ミトコンドリアの機能を低下させる要因をなくさない限りは、「酸化ストレス・炎症体質」を形成させることになり、さらに、脳内セロトニンを低下させることになり、次第に、片頭痛は増悪してくることに至ります。
  このために、片頭痛発作時にいくら、トリプタン製剤を服用して、機能低下状態に陥っているセロトニンをバックアップ(補填)しようとも、補填しきれなくなってくることになります。
  セロトニン神経系とミトコンドリアと常に連動して作用していることを忘れてはなりません。


 こうしたことから、専門家のいうように、市販の鎮痛薬を服用することで、片頭痛が増悪するというのは”本命”ではなく、あくまでも脇役でしかないということです。
  このため、ミトコンドリアの働きをよくさせ、脳内セロトニンを増やすためには、平生から「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、姿勢を正しくし、リラックスする」ことが大切になってきます。


  このように、市販の鎮痛薬を野放しにして、片頭痛を醸成・熟成させ、トリプタン製剤をひたすら処方させようとされます。

 この理由は、専門家は、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成される「国際頭痛分類第3版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な”教義・教典”とされ、この教義に反することは全て排除されます。このため、「片頭痛がミトコンドリアの機能の低下する頭痛である」とは一切、考えることなく、上記のように、すべて「トリプタン製剤」の観点から、片頭痛を考えることになっており、私達が”日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛”は全く問題とせず無視され、こうした慢性頭痛の起点となるものを一切、原因不明とし、市販の鎮痛薬の服用を野放しにして、ひたすら片頭痛を醸成・熟成させ、片頭痛を量産させることになっています。

 専門家は、このようにして、市販の鎮痛薬およびトリプタン製薬の”製薬会社”の利益追求に協力されます。余程、専門家は、製薬メーカーから恩恵を受けておられるのでしょうか。このように強固なスクラムが組まれています。


 こういったことから、先程のような誇大宣伝を行うことで、専門家自身が、片頭痛治療薬のトリプタン製剤の服用を、謂わば「強要}され、このことが、無知の片頭痛患者さんに「くすりさえ服用しておれば、片頭痛は治ってしまう」と思い込ませてきました。このような日本人の「くすりに対する思い込み」を巧みに悪用され、トリプタン製剤の販売実績を上げるための協力を行ってきました。
 結局、病気でもない”症状”にすぎない片頭痛を「病気」であると思い込ませ、トリプタン製剤という強力な鎮痛薬であるクスリを服用させ、治癒反応を抑制させることによって、慢性片頭痛という難治性頭痛を量産してきたということです。まさに、詐欺行為・犯罪行為にも等しいことを公然と行ってきたということです。おまけに、これらの主導者をカリスマ医師として崇め奉っている現実を私達は、どのように解釈すべきでしょうか。


  私達は、このような悪巧みから逃れるためには、”日常的に感じる極く軽度の頭痛”の段階から、「健康的な生活」を送ることを阻害させる生活環境ならびに生活習慣を改善させることが大切になってきます。

 このようにして、ミトコンドリアの機能を悪くさせず、機能を回復させる必要があります。

 そして、同時に存在する「脳内セロトニンの低下」を回復させ、「体の歪み(ストレートネック)」を改善させていく必要があります。
 市販の鎮痛薬およびトリプタン製剤といった鎮痛薬だけでは、頭痛は次第に増悪の一歩を辿ることになります。

 
 『薬剤士は薬を飲まない』の著者の宇多川さんは、薬剤士であり、栄養学博士ですが、「私自身、35才から40才過ぎまで頭痛や肩こりに悩まされて、毎日10種類の薬を飲んでおられたそうです。しかし、あるとき、すべての薬を手放して、生活習慣を改善したところ、薬を飲まなくても、症状が軽減された」と述べています。


 「kaolune のSweet Days 」の開設者のkaoluneさんは、「私も生理痛があった若かりし頃、片頭痛にも大変悩まされており、まさにその仕組みを知って食や生活習慣を変えてからはどちらもなくなりました。お薬を飲むのは簡単ですが、いろんな角度から自分を振り返り、変えられることから変えてみて、再発しなくなるのが一番だと思っております」と極めて示唆的なことを申されます。

 

 このようなことは、片頭痛は一切治らないという専門家に聞かせたいことです。


 このように、慢性頭痛は、薬だけに頼ってはいけないということです。
 とくに、片頭痛は、まさに生活習慣病とも言える頭痛ですので、「健康的な生活」を送ることを阻害する生活環境および生活習慣を改善させることなく、トリプタン製剤だけを服用していたからといって、決して、改善されることはないということです。


 しかし、専門家は、片頭痛はトリプタン製剤は、片頭痛の”特効薬”であり、発作時には毎回、服用しさえすれば、片頭痛は治ってしまい、片頭痛患者さんによくみられる、パニック障害やうつ状態、冷え性までが改善され、将来的には、脳梗塞が予防されるし、さらに頑固な耳鳴り・めまい・性格異常までが予防されると言われ、このような生活習慣の改善の必要はまったくないとされています。


  このように、片頭痛の治療の世界は、専門家と一般開業医では、考え方が正反対であり、一般の方々は何を信じればよいのか分からなくなってしまいます。


 ただ、一般の方々は、どの疾患であれ、くすりさえ飲んでおれば、病気が治ってしまうという”思い込み”・”信仰”があります。
 とくに、頭痛領域では、頭痛という辛い痛みさえ、とれれば(抑制できれば)これで全てが解決した、一件落着と考えるところに、なかなか、生活習慣の改善が徹底しない最大の理由になっているものと思われます。


  専門家は、トリプタン製薬メーカーと一体となって、頭痛診療および頭痛研究さらに啓蒙活動を二人三脚で行ってきたことから、このような「生活習慣の改善」を指導されることは、将来的にもあり得ないことです。こうしたことから、片頭痛本態解明を期待すること自体が無理な話ということです。何も期待できないようです。


  このため、いつまでも薬を飲み続けたくなければ、宇多川久美子さんやkaoluneさんの実践されたように「生活習慣を改善」させればよいということです。このための指導書「慢性頭痛治療のてびき」https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12707523368.html 「生活習慣改善のポイント」https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12578173368.html
も用意され、選択は自由です。
 敢えて、強制されることはないということです。製薬メーカーの売り上げに協力するのもよいでしょう。
  自由主義社会であり、自分で選択すればよいということです。

 ただ、専門家だからといって、決して、私達の利益のためには考えてはいないことだけは知っておく必要があります。このような甘い世界ではありません。