「体の歪み(ストレートネック)」の治し方 | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 不幸にして「体の歪み(ストレートネック)」まで至った場合の治し方です。
 以下、「さかいクリニック」代表 の酒井慎太郎先生が提唱される方法です。
  

首・肩のトラブルを根本的に解決する治療の「3点セット」


 首や肩のトラブルを根本的に解決していくには、どこをどういうふうに治せばいいのでしょうか。
  ここでは、そのメカニズムについて見ていくことにしましょう。
  そのための大きなポイントは、次の3つです。


   1.ストレートネックを治す
  2.頭と首の境目(後頭骨と第1頸椎の間をゆるめる
  3.仙腸関節、第1肋椎関節の動きをよくする


 この3点セットで治療を行えば、首や肩こりや痛みをもたらしていた歪みなどの問題を根本的に解決させることができます。これによって、症状をすっきり解消させることができるのです。
  しかも、これは、首・肩そのものの悩みだけでなく、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り、手のしびれ、イライラといったさまざまな不定愁訴を解消させるのにも大変有効です。
  きっと、これらにトライすれば、まるで自分の体だと思えないほどに、首や肩が軽くなるはずです。
  それでは、どうしてそのような効果を上げることができるのか、そのメカニズムを順次説明していくことにしましょう。


一番の原因はストレートネック


 まずは、「ストレートネック」の問題です。
 そもそもストレートネックとは、ゆるやかに湾曲しているはずの頸椎のカーブが消失し、まっすぐになってしまっていることを指します。頸椎は7個の椎骨で成り立っていますが、とくにそのうちの5番、6番、7番の頸椎のカーブがなくなってしまうことが問題なのです。首・肩こりや痛みは、結局、これが一番の原因なのです。脊椎がS字状カーブを持つことによって荷重負担や衝撃を分散させているのですが、そのS字の起点である頸椎のカーブがなくなってしまうために、全体のバランスが大きく崩れてしまうのです。本来カーブしているはずの頸椎がまっすぐになってしまうと、6キロもある頭の重みがまともに頸椎にかかってくることになります。そうすると、頸椎をサポートしている首まわりの筋肉にも大きな負担がかかり、とくに首の後ろ側の筋肉が緊張しやすくなります。そして、その緊張は肩の筋肉にも伝わり、首から肩にかけての血行が妨げられる。これによって、首や肩の筋肉がこり固まりやすくなるわけです。
  こうなると、日常的に首こりや肩こりに悩まされるのはもちろん、外からの衝撃にも弱くなるため、ちょっとしたことで首を痛めやすくなります。
  さらに、ストレートネックだと、筋肉だけでなく、頸椎そのものに異常が起こりやすくなります。日頃から6キロもある頭の重さをまともに受け続けていれば、当然ながら、頸椎と頸椎の間にある椎間板にも圧力がかかり、そこに疲労がたまりやすくなります。そうすると、椎間板がつぶれて頸椎症の症状が現れたり、頸椎椎間板ヘルニアを起こりやすくなったりするのです。つまり、病気がどんどん進行していくような悪循環を招く土台ができてしまうことになるわけです。
  頸椎というものは、カーブがあってこそ、本来の力を果たせるものなのです。そのカーブがなくなってしまったら、それは首・肩はもちろん、全身に不調やトラブルを生むはじまりと考えなくてはなりません。
  頸椎に”カーブがある”ということは、全身のトータルバランスにとって極めて重要なことなのです。
  従って、このようなストレートネックを呈しているということは、以上のように首の筋肉の痛み刺激が常時、三叉神経尾側核へ送られ、これが”脳の興奮性を高める”要素となっていることを忘れてはなりません。この点は、解剖学的事実で明確なことです。


 ただ、首や肩にとくに症状やトラブルを感じていない人の中にも、じつはストレートネックになっている人や、なりかけている人が少なくありません。現代では、むしろ”ストレートネックではない人”のほうが珍しいくらいです。私の見るところ、成人男女の8割方は、程度の差はあれストレートネックの兆候があると言っていいとさえ思っています。なぜ、そんなに多いのか・・・


 その背景には、現代人の生活習慣の問題が大きく影響していたのです。


ストレートネックを治すには・・


元のカーブに戻すにはどうすればいい?


 それでは、「体の歪み(ストレートネック)」になってしまった頸椎を、元の健康な状態に戻すにはどうすればいいのでしょうか。


 一番大切なことは、自分自身で普段の生活習慣を改めることです。


 まずは、パソコンと向かい合ったり、前かがみやうつむきの姿勢を続けたりする時間を極力減らすべきでしょう。仕事の都合上そうもいかないという場合は、できるかぎり姿勢に注意を払い、こまめに休憩をとるようにして下さい。
  ほんのちょっとした心がけを実行するだけでも、頸椎の状態はけっこう変わってくるものです。たとえば、デスクワーク中や車の運転中に、あごを引く姿勢ととる習慣をつけるだけでも、ストレートネックはかなり改善していきます。私は、運転中などはいつも赤信号で停車するたびにあごを引いて姿勢を正すように心がけています。そんなふうに姿勢を正す”意識づけ”をしていると、日々の習慣が積み重なって、頸椎がだんだん健康な状態へと戻っていくものなのです。つまり、「日々の悪い姿勢の積み重ね」で招いてしまったクセは、「日々のいい姿勢の積み重ね」によって矯正していくのが一番いい訳です。
  先程、悪い姿勢を続けていれば2,3週間ほどでストレートネックになってしまうと述べましたが、実は、これは逆についても言えることです。すなわち、正しい姿勢をとる習慣をしっかりと2,3週間も続けていれば、元の健康なカーブが戻ってくるはずです。姿勢の改善さえきちんとできれば、ストレートネックは自己努力で十分に治すことができるものなのです。


 見方を変えれば、それほどまでに頸椎は姿勢の影響を受けやすい部位だということなのです。正しい姿勢を身につけて、いったんはストレートネックが治ったとしても、また姿勢が悪くなるようなことが続けば、再びカーブがなくなってしまうことでしょう。
  とにかく、ストレートネックは「すべての首と肩の病気の入り口」のようなものですから、この入り口を開けっ放しにしてしまってはいけません。是非、日頃から襟を正した生活習慣を心がけ、病気への”隙”を与えないようにしましょう。


不定愁訴を伴う症状は「頭と首の境目」が治療のカギ


 ここでポイントになるのは、首の後ろ側の上部。後頭骨と第1頸椎の間です。この部分を緩めておくことが、首の健康をキープするうえで、大変重要になってくるのです。
  後頭骨というのは、頭蓋骨の一番下の骨であり、第1頸椎は、7個ある頸椎の一番上の骨です。つまり、「頭」と「首」の境目にあたるところ、この部分を関節包内矯正を用いて広げたり、レーザーなどを当てて温めたりすると、非常に治療がうまくいくことが多いのです。首、肩のこりや痛みばかりではありません。この部分への治療が威力を発揮するのは、首や肩の不調に加えてさまざまな不定愁訴を訴えている場合です。首にトラブルが起こると、同時多発的に頭痛やめまい、吐き気、耳鳴り、イライラといった症状が起こることが少なくありません。首を痛めた後、体のあちこちに不調が現れ、自律神経失調症のような症状(バレリュウ症候群)が出ることもあります。そういった数多くの不定愁訴が現れるタイプの不調にもこの部分を緩めることが大変有効です。


 実は、なぜ、この「頭と首の境目」を緩めると、こうした好成績の治療ができるのか、そのメカニズムについては、よく分かっていません。ただ、この部分は脳と首の接点であり、大脳と体を繋ぐたくさんの神経や血管が集中しているところです。この重要な部分の隙間が狭くなると、自律神経系や血流などにさまざまな影響が出るのではないかと推測しています。神経や血管が圧迫されると、大脳から体の各器官への指令がうまく伝わらなくなってなってくる可能性があります。それで、肩や首の不調とともにさまざまな不定愁訴が現れてくるのではないかと思われます。


 私は、この「頭と首の境目」の部分が、首や肩の状態を左右する非常に大きなカギなのではないかと思っています。
  このカギが閉まってしまっているか、開いているかは、首・肩の健康に大きな違いが出てきます。カギを開けてちょっと緩めてあげるだけで、それまで堰き止められていたいろいろな”流れ”が回復するような気がします。恐らく、ここを緩めることで、脳から体へ向かう血液の流れや、脳脊髄液の流れ、神経伝達の流れなどが一斉に回復するのではないでしょうか。


 当医院には、首・肩こりや痛みはもちろんのこと、さまざまな不定愁訴に悩まされ続けた方がたくさん来院されています。そういう大多数の患者さんが、「頭と首の境目」にレーザーを当てたり、関節包内矯正を行ったりすることによって実際に治っているのです。
  ですから、いろいろな不定愁訴を伴う首こりや肩こりも、決して諦めることはありません。「頭と首の境目」のポイントに狙いを定め、脳と体の連絡をよくする治療を行えば、すっきり治すことが可能なのです。


「脳と体の連絡をよくすること」は自分でもできる
 

 私は、「後頭骨と第1頸椎の間」が狭くなってくるのには、やはりストレートネックが関係しているのではないかと睨んでいます。


 頸椎が7個の骨で構成されていることは先に述べましたが、ストレートネックでカーブが失われるのは、5番、6番、7番などの「下のほうの頸椎」です。ただ、これらの支障は、当然ながら「上のほうの頸椎」にも影響を及ぼしています。すなわち、頸椎の1番から4番はもちろんのこと、後頭骨にも影響しているはずです。
  つまり、”下”が悪くなれば”上”も悪くなる。おそらく、カーブが消失して頭の重みを支えきれなくなった「下のほうの頸椎」が、負担を「上のほうの頸椎」へ押し返すことで「頭と首の境目」を狭くしてしまっているのではないでしょうか。
  ですから、原因を突き詰めれば、やはり、前かがみやうつむきなどの生活習慣の問題に行き着くのだと思います。逆に言えば、日頃、そういった悪い姿勢を長く続けていれば、誰でも不定愁訴などの厄介なトラブルに見舞われる可能性があるということです。
  常日頃から姿勢に気をつけ、ストレートネックを防ぐとともに、「頭と首の境目」に対しても細心のケアを心がけておくべきです。”ちょっとした工夫”をしているかいなかで、首や肩のトラブルにどれだけ悩まされるか大きく変わって来ます。


 私は「首の問題からさまざまな不定愁訴に悩まされる人」はもちろんのこと、「ひどい首や肩こりに悩まされる人」「そんなにひどくはないけど、首や肩がこっている人」「今は健康だけど、仕事でうつむき作業の多い人」など、いろいろなレベルの方々に、このケアを行うことをお勧めしています。
  これを習慣にすれば”脳と体の連絡”がよくなって、首や肩の症状以外にも、さまざまな不調に対する予防効果が期待できます。
  首という部分は、脳と体をつなぐ唯一の架け橋です。
  ですから、その連絡橋の”流れ”を滞らせたり狭くしてしまったら、あちこちに不調が出るのは当たり前です。連絡橋の”流れ”をいつもスムーズにしておくことは、極めて大切なことです。


肩をすぼめがちな人は「第1肋椎関節」に注意しよう


 ちょうど鎖骨の下側に「第1肋骨」があります。この第1肋骨のつけ根、胸椎と接する部分が第1肋椎関節なのです。ここは、首から胸部へ向かう血管や神経が密集している場所です。しかし、狭い場所にあまりにたくさんの血管や神経が通っているため、この関節が固まっていると、それらの血管や神経が圧迫されやすくなります。この圧迫によって肩こりや手のしびれが引き起こされやすいのです。「胸郭出口症候群」にも、ここの関節の可動域が狭いことが関係しています。
  ですから、関節内包矯正によってこの第1肋椎関節を動かして、血管や神経への圧迫をとると、それだけで肩こりや手のしびれがウソのようにきれいになくなるということが少なくありません。
  ちなみに、日頃から肩をすぼめている人は、この第1肋椎関節部分が狭くなる傾向があります。また、パソコン作業が多い人には、前かがみで両腕を前に出し、肩をすぼめながら作業をしている人が多いので、この部分を狭くしてしまいがちです。


首と腰はつながって動いている


 脊椎と骨盤とは非常に深い関係で結ばれています。仙腸関節を触りながら頭を動かすと、仙腸関節も動いているのが分かります。つまり、脊椎と骨盤にある仙腸関節とがコンビを組んで、お互いに連動しながら、頭や体の重みを支えているのです。
  このコンビは運命共同体のようなものです。すなわち、仙腸関節に異常があれば頸椎や腰椎にも異常が出ますし、頸椎や腰椎に異常があれば、仙腸関節にも異常が生じます。
  ですから、首や肩の不調の原因に仙腸関節が関係している場合は大変多いのです。また、仙腸関節の異常から、首痛と腰痛の両方に悩まされているという方も多くおられます。
  仙腸関節の機能異常を解消する決めては、やはり関節内包矯正です。
  それと、後述します「仙腸関節のストレッチ」が大切です。
  仙腸関節への関節内包矯正は、仙骨の位置を調整することによって行います。この仙骨は、脊椎を一番下で支えている土台のようなものですから、仙腸関節を開いて、これを的確に動かすことにより、腰椎や頸椎の微妙なバランスの歪みを正すことができるのです。
  言ってみれば、仙腸関節を動かすことによって、腰椎や頸椎を動かしているということです。仙腸関節に関節内包矯正を行うと、ストレートネックの人も元のカーブのある状態に戻りやすくなりますし、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなど、椎間板の症状も解消させることができます。
 なお、仙腸関節に対するケアは自分でもできます。これは後に述べます。
 とにかく、この仙腸関節は、首から遠く離れていても、首に与える影響はとてつもなく大きいのです。例えば、腰痛の治療目的で、関節内包矯正を行いますと、肩こりまで解消する場合が多く経験されます。首と腰とはいつも繋がって動いています。
  どちらかのバランスの崩れは、必ずもう一方のバランスの崩れへと繋がります。


ちゃんと治るのに、治さないのはソン


 首や肩のトラブルを根本的に解決していくには、どこをどういうふうに治せばいいのか、そのメカニズムいご納得頂けたでしょうか。
  これまで紹介してきたような「3点セット」の治療を行っていけば、首や肩の悩みはほとんど解消することが可能です。長年付き合わされてきたしつこいこりも、つらくて眠れないほどの痛みも、頭痛、吐き気、耳鳴り、手のしびれといった不定愁訴も、ちゃんと治すことができます。しっかりと生活習慣や姿勢を正しくして頂ければ再発しません。
  ですから、治さなければソンです。治そうと思えば治せることなのですから、何も手を打たずにがまんしたり引きずったりするのは、実にソンなことなのです。


ストレートネックを解消するにはどうすればいい?  


  「あご引きエクササイズ」を行うのを習慣にして下さい
  

 頸椎という部分はもともと働き者で、首のいろいろな方向への運動に合わせてさまざまな動きがとれるように出来ています。しかし、いつもいつも、うつむきや前かがみの同じ姿勢ばかりとっていたら、どうなることでしょう。働き者の頸椎も「ああ、いつもこの角度でこの姿勢をとっていればいいんだな」というように、動くのをさぼりがちになってきます。とりわけ、”さぼり屋”なのが5番、6番、7番の頸椎です。この首の下のほうの 骨が動きをさぼるから、ストレートネックになってしまうわけです。
  ですから、ストレートネックを解消したり予防したりするためには、この ”さぼり屋”の5番、6番、7番の頸椎を一生懸命働くようにしなければなりません。


 その方法は簡単です。ちゃんと動かせばいいのです。うつむきなどの姿勢をとっているとき、意識して5番、6番、7番を動かし、「さぼっていないで動け」と教育すればいいわけです。


 一番のお勧めは、あごを引くエクササイズです。


 やり方はとても簡単で、あごを引き、そのあごに手を添えて首の重心を後ろへ押し戻すだけです。このとき、さぼり屋の頸椎、すなわち、頸椎の下のほうの部分が動くようなイメージを頭に描きながら押し戻すようにしてください。
 「えっ?これだけでいいの?」と思われそうですが、このエクササイズを習慣にすれば、ストレートネックを防止し、また、ストレートネックを少しずつ改善させて、元のカーブへと戻していくことができます。デスクワークなど日常で前かがみの姿勢をとることが多い人は、15 ~ 30 分に一度くらい、この「あご引きエクササイズ」を行うようにしてみて下さい。私は運転するときは、赤信号で車を停止させるたびにこれを行うように心がけています。
  意識づけさえしてしまえば、簡単に続けられるはずです。頸椎は、日頃からちゃんと動かしていれば、着実に機能を取り戻していくものなのです。なにしろ、ストレートネックは、首の健康を冒す”すべてのはじまり”のようなものです。


首や肩に負担をかけないパソコンとの付き合い方は?


 ノートパソコンよりもデイスクトップ型パソコンのほうがおすすめ


 パソコン作業などで長時間うつむきの姿勢を続けていると、ストレートネックになりやすく、数々の首や肩のトラブルを招いてしまいます。
  それを避けるには、パソコンに向かう時間を減らすのが一番いいのですが、仕事上そうもいかないという方は、とにかく、常にあごを引いた姿勢をとるように心がけてください。 それと、こまめに休憩をとることです。「あご引きエクササイズ」を 15 ~ 30 分ごとに行うほか、少なくとも1時間に一度は席を離れて、体を伸ばしたり首や肩を回したりするといいでしょう。
  また、ノートパソコンを使用していると、どうしても目線が低くなり、うつむき、前かがみの姿勢をとってしまいがちです。ノートパソコンをお使いの方は、なるべく目線が水平に保てるデスクトップ型のパソコンに変えるようにするといいでしょう。


「簡易版・首の関節包内矯正」のやり方は?


 2個のテニスボールを使って簡単に行うことができます


 頭と首の境目、すなわち、後頭骨と第1頸椎の間を広げる「簡易版・首の関節包内矯正」のやり方をご紹介しましょう。先に紹介したように、これは、首や肩のこりや痛みに悩まされている方はもちろん、頸椎のトラブルからくるさまざまな不定愁訴に大変有効です。


 用意するのは2個の硬式テニスボールです。それをガムテープで動かないようにくっつけます。あとは、それを後頭部のすぐ下に当て、そのまま仰向けになるだけ。頭の重さが乗ると、テニスボールの硬さがちょうどいい具合に頭と首の境目の関節への刺激となります。これにより、関節が緩み、筋肉や神経の圧迫が軽減されます。そして、血液や脳脊髄液の流れがよくなり、首や肩へさまざまな健康効果をもたらしてくれます。きっと、矯正後は、首や肩が軽くなり、頭もすっきりしてくるはずです。ただ、首はナイーブな箇所ですから、決してやり過ぎないようにして下さい。
  この「簡易版・首の関節包内矯正」は1回3分、1日3回までにとどめるようにして下さい。


「簡易版・腰の関節包内矯正」のやり方は? 


 これも2個のテニスボールを使って仙腸関節を刺激します


 仙腸関節の不調は、首の問題にも大きく関わってくることは、先程述べました。
  使用するのは、前項と同じように、2個のテニスボールをガムテープで固定したもの。
  これを腰の仙腸関節の位置に当てて、その上に仰向けになるだけでいいのです。この矯正も。1回の時間は3分以内。1日3回までにして下さい。「イタ気持ちいい」感じがするのは、仙腸関節が刺激されている証拠です。これにより関節の動きがよくなり、結果、頸椎や腰椎にかかる荷重負担が軽減されるのです。


 この「簡易版・関節内包矯正」は、ぜひ、「首」と「腰」をセットにして行うようにするといいでしょう。ふとんの上でなく、畳やフローリングで行う必要がありますが、起床後と就寝前の習慣として、朝晩1回ずつ行うのがお勧めです。


  これに加えて「仙腸関節のストレッチ」を行って下さい。


仙腸関節のストレッチ    


矢じりのポーズ


1 初めは仰向けで開始


2 右ヒザを曲げて体を左側にひねる


 腰、膝ともに、直角になるように脚を曲げ、体を右に倒してください。右手のひらを床に触り、左手でヒザを軽く触っておいてください。


3 右ヒザを左手でぐいっと押しこむ
 一回1の体勢に戻してから、左手で右ひざをちゃんと抑えつけながら、顔と上半身を反対方向に倒してください。膝が床につけば一番いいです。呼吸は自然に行いながら、10秒キープします。


4.左ひざを曲げて体を右側に倒す


5 左ヒザを右手でぐいっと押しこむ


6 以上を3セット行ってください。


ワイパー運動


1 初めはうつ伏せから


2 ヒザを直角に曲げます


 アゴを支えるため両手を組んでください。目線は少し下を見てください。そして、両膝をくっつけ直角に曲げてください。このとき足首は軽くくっつけて曲げてください。
 

2 下半身を右に倒します


 足首が離れないようにすることです。徐々に右側に下半身を倒していきます。もうこれ以上無理というところまできたら、息を止めて5秒間だけキープします。このとき、腰の筋肉が何かに引っ張られている感覚をイメージしてください。一度、2の体勢になってから


4 左に倒します


 3と同様に左に倒してください。倒しにくい方向は筋肉が偏っている可能性が高いため、多めに倒しにくい方向をやることが重要です。


脚あげブリッジ


1 仰向けから開始します


 まず、床に横たわり仰向けの状態で体全身を脱力します。腕は自然と体の横に伸ばしてください。このとき掌を天井に向けます。
  つま先、かかとをぴったりくっつけて、足首を直角に立ててください。そして、リラックスして、ゆっくりと、呼吸を行ってください。
 
2 頭頂部を床にくっつけます


 あごを前に突き出し、頭頂部を床につけて、背中を床から話してください。お腹と頭頂部だけで体を支える感じにしてブリッジする感じにします。ヒジを使っても大丈夫です。


3 最後に脚を上げます


 足首の角度を直角90度に保った状態のまま、ゆっくりと両脚をあげて行きます。30センチくらい床から離れたら息を3秒間止めてください。その後ふっと体全身の力を抜き、両脚を床に落とします。

 

 最近、俳優の美木良介さんが「ロングブレス」の呼吸法を提唱されています。
 これは、「体の歪み(ストレートネック)」、ミトコンドリアの機能回復、セロトニン神経系活性化を同時に考えた方法であり、試みる価値のある方法と思われます。
  腰や背中のインナー-マッスルを鍛えることによって、姿勢が正しく矯正されます。

 

 

 

 ここでコマーシャルです

 

  頭痛が気になったら・・
    
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