第7回 頭痛講座
その3 起立性調節障害と生体リズム
子供の慢性頭痛と生体リズム
子供さんの片頭痛は、大人の片頭痛と異なり、緊張型頭痛のようなパターンを示すことが多く、そして痛む時間も4時間以下であることがほとんどです。
こうした点は、子供の慢性頭痛の発症様式は、大人の片頭痛の発症様式を典型的に示しているといえます。子供の片頭痛は、大人の場合の緊張型頭痛と片頭痛の中間に位置するような「頭痛のタイプ」と考えられます。
そして、表現能力に乏しい子供たちから、いくら問診を繰り返したからといって、的確に自分の頭痛を表現することは到底不可能です。
このため、頭痛の専門家のように「国際頭痛分類 第3版β版」に準拠して、問診に頼って頭痛の診断すること自体、限界・無理があります。
結局、子供の場合、緊張型頭痛か片頭痛なのか、といった区別(鑑別)すること自体”意味のない”ことであり、一括して”脳のなかに異常のない慢性頭痛”として考えるのが対処しやすいことになります。
すなわち、緊張型頭痛か、片頭痛かどうかの診断そのもの無意味ということです。
子供の片頭痛は、母親から受け継がれたミトコンドリアDNAの働きの悪さが関与しています。
子供の場合、エネルギー産生系は「解糖系」が主体であり、「ミトコンドリア系」は唯でさえ劣位にありますので、以下のようなミトコンドリアを弱らせる要因の影響を受けやすい状態にあります。
生活環境によって生み出された活性酸素および有害物質などの外部の生活環境要因に、食生活上の問題点、マグネシウム不足・必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の摂取のアンバランス・鉄不足・抗酸化食品の摂取不足・過食に、睡眠不足や運動不足や不規則な生活などの生活習慣が加わることによって、ミトコンドリアの働きがさらに低下してきます。
このなかで、真っ先に影響を受けるのが、睡眠不足と不規則な生活習慣ー”生体リズムの乱れ”です。。
こうしたミトコンドリアDNAの働きを悪化させる要因が次々に追加されることによって、成人にみられる片側性の頭痛パターンが、思春期の終わりか成人期の初めに現れることになっています。
子供の場合、起立性調節障害を合併することが多いようです。
起立性調節障害は、小学校高学年から高校生くらいの年代の若い世代の主に第二次成長期くらいの女の子の場合は初潮の始まる頃に、精神的なストレスや夜更かしや寝る直前のスマホなどが主な原因となって引き起こされると言われています。
このような「精神的なストレスや夜更かし」は、、自律神経やホルモンのバランスも乱れ、心身に不調、「生体リズムの乱れ」を来すことになります。
片頭痛では、元々生まれつきミトコンドリアの働きが悪い状態にあります。そうなれば、同時にセロトニン神経系の機能は悪化しています。
女性は男性に比べて元々セロトニンの脳内合成が少ないので、セロトニン不足の状態に陥りやすい状況にあります。
ここに先程の精神的なストレスや夜更かしや寝る直前のスマホをするような生活習慣が加われば、脳内セロトニンの低下を招くことになり、自律神経系の調節がうまく行われなくなり、体動時の血圧の調整がうまくいかなくなって、結果的に、起立性調節障害を起こしてくることになります。
こうしたことから、起立性調節障害を予防していくことが重要になってきます。
寝ている間には成長ホルモンが分泌されます。小さな子供にとっては大人以上に大切なことです。ですが現在は、大人と一緒になって12時過ぎまで起きているという子供も少なくありません。そのせいで午前中ボーっとしてしまうなんてこともあります。これでは健康とは言えません。
小さいうちは規則正しい生活ではなくてもいいのではないか、と思われるかもしれませんがそれではダメです。規則正しい生活は自然に身につくものではなく、親が管理してあげなくてはいけないのです。幼稚園や小学校に通ってからでいいや、と思っているとその頃にはすでに不規則な生活が身についてしまっているので、規則正しい生活リズムに戻すのは難しくなってしまいます。
子供の場合は基本の5つ(起床、朝食、昼食、夕食、就寝)の他に昼寝の時間を入れましょう。午後3時くらいまでに1~3時間寝かせるのがベストです。子供が寝ていると家事がはかどるので寝ているとそのままにしてしまうかもしれませんが、朝も昼寝のあとも決まった時間にきちんと起こしてあげましょう。
規則正しい生活を身につければ病気もしにくく元気に過ごせるようになります。
また、子どもが規則正しく生活してくれることで、お母さんの生活も自然と規則正しくなるのではないでしょうか。
中高生になると塾や習い事、部活などで毎日忙しくなります。帰宅時間も遅いのでいつも夜更かししているという子も多いのではないでしょうか。とくに受験生などの場合、夜遅くまで勉強しています。
じつは、不規則な生活は記憶力も低下させてしまいます。ですから、頑張って勉強してもあまり効率がよくありません。中高生になると、就寝時間もきちんと決まっていないことが多いと思いますが、夜はしっかり寝て、勉強は早起きして行った方が効率がいいのです。また、朝食を抜く子も増えているようですが、成長期ですのでしっかり3食食べて栄養を摂らせるようにしてあげてください。
また、中高生でも規則正しい生活リズムをしっかり覚えておけば大人になってからもそのままキープしやすく、健康的な生活が送れるのではないでしょうか。
こういった規則正しい生活のリズムを小さい頃から習慣にするように親が配慮する必要があります。
睡眠と成長ホルモン
「寝る子は育つ」と昔から言われているように、ヒトの成長と睡眠には密接な関わりがあります。睡眠の働きの中でも、特に重要な働きとして、睡眠時の『成長ホルモン』の分泌があります。成長ホルモンと聞くと、『子供に必要なもの』というイメージが強いかも知れませんが、成人以降の誰にでも成長ホルモンは必要不可欠で、成長ホルモンを分泌させるためには、睡眠が重要です。
成長ホルモンの分泌量は生後~幼児期に多く、思春期(成長期)で分泌量が最大となり、年齢とともに徐々に下がり、20歳前後から減少に転じます。
成長ホルモンは成人でも一定量は分泌されており、肌の再生や病気への抵抗力の維持、など健康や若さを保つ上で必要不可欠なホルモンです。ただし、成長ホルモンの分泌は睡眠時に行われるため、成長ホルモンの安定した分泌には、同じく『安定した睡眠』が必要になります。
成長ホルモンは主に夜間の睡眠時に分泌されますが、特に睡眠後30分から1時間ぐらいして、ノンレム睡眠の時に多く分泌されます。
このため、幼児期から思春期の子供はもちろんのこと、成人期を過ぎた大人にとっても、体の機能を維持するためには、しっかりと睡眠を取り、成長ホルモンをしっかり分泌させる必要があります。
睡眠のゴールデンタイムはいつ?
睡眠のゴールデンタイムは、一般的に22時から深夜2時の間とされています。この時間帯がゴールデンタイムと呼ばれていることには、もちろん理由があります。
22時から深夜2時がゴールデンタイムである理由は、体内時計を適切に保つためです。
人間の体内には1日周期でリズムを刻む体内時計が備わっています。朝になれば自然と活発になり、夜になれば自然と眠くなるのは、体内時計によって人間の生活リズムが調整されているためです。
体内時計は朝日を浴びることによりリセットされ、毎日一定のリズムを刻みます。正しくリセットが行われないと体内のリズムが乱れ、結果として血圧やホルモン分泌、自律神経の調節機能に狂いが生じてしまいます。そのため、体の不具合を防ぐためには毎日朝日を浴びられる時間に起床することが重要です。朝日がまぶしくなる6時頃に起床するためには、22時頃に眠りにつくことが最適なことから22時から深夜2時の間が睡眠のゴールデンタイムと言われているわけです。
また、睡眠のゴールデンタイムという言葉は、寝ている間の特に大切な時間帯という意味でも用いられます。成長ホルモンの分泌量に着目した場合、寝始めの3時間がゴールデンタイムと呼ばれます。美容や健康に役立つ成長ホルモンが、眠りについた直後3時間に最も多く分泌されるためです。
ゴールデンタイムに眠るメリット
ゴールデンタイムに睡眠をとることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
健康体になれる!「疲労回復・免疫力の向上」
睡眠のゴールデンタイムに多く分泌される成長ホルモンには、体をメンテナンスする働きがあります。運動や労働によって疲労・破損した体の組織は、成長ホルモンによって再生されています。そのため、睡眠のゴールデンタイムにしっかり眠ることで、疲れがとれたり傷の治りが早まったりといった効果を得られます。
また、免疫力の向上も期待できます。風邪や生活習慣病を防止する上でも、適切な睡眠は非常に重要です。
このように、起立性調節障害の原因のひとつとして、睡眠の問題があります。
逆に、起立性調節障害を改善させるためには、ミトコンドリアの機能を回復させ、脳内セロトニンを増やしていくことが重要になりますが、このようなことは、すぐには効果が得られませんので根気強い姿勢が求められ、最低でも3カ月は必要です。
そのためには、まず、起床と就寝の時間を一定にさせ、規則正しい生活にもどしていくことです。
朝が遅いと昼寝も遅くなり、夜眠れなくなる原因になってしまいます。
いつでもいいから時間の帳尻を合わせるように睡眠をとればいいのではなく、「起きるべき時間に起きて、寝るべき時間に寝る」ということが大切なのです。
日本の子どもは世界一夜更かしだと言われています。
就寝時間が遅い子、寝つきの悪い子は、あまりに長時間の昼寝をさせないように気を付けてあげることも必要です。
昼寝の時間もあまりに午後遅くなど、夜寝る時間がずれてしまいます。
まずは朝しっかり決められた時間に起きることが一番、寝ていてくれれば楽だからと言っていつまでも寝かせてしまうと、昼寝の時間もずれ込んで、夜も遅くなる悪循環になってしまいます。しっかり体を動かして疲れることも大切です。
まだ幼稚園など集団行動に参加していない子は、大人のリズムについ付き合わせてしまいがちです。
遅くまで起こしている、遅くまで起こさない、夜まとめて長時間寝かせる。
思い当たるお母さんはぜひ、人間らしい生活リズムを小さい頃からつけさせてあげましょう。
夜寝ない子については、「歯磨きをして布団に入ったら」「絵本を2冊読んだら」など、毎日同じ寝るまでの流れをつけて、体内時計のリズムを作ってあげるのも、上手に寝付くポイントです。
小さなころに就いたリズムは、思った以上に一生を左右します。
夜更かし朝寝坊で育った子供は、大きくなっても朝が弱く夜遅くまで起きているというリズムから抜け出せない場合も多いのです。
昼寝が出来るように早寝早起きの習慣をつけてあげることがまず第一歩。
自分の都合に合わせずに、子供の将来を考えて、上手に睡眠時間のリズムを作ってあげましょう。
参考までに・・
東京都済生会中央病院・荒木清小児科部長は、難治性の思春期慢性連日性頭痛の中に、スマフォやゲーム機などのブルーライトを発する機器の夜間における使用を制限することで症状が改善する例があることを、明らかにしました。
登校不可、昼夜逆転傾向を伴ったケースでは、夜間のブルーライト制限が最良・最短の治療である場合があるということです。
厚生労働省は、「睡眠指針」を11年ぶりに改定しました。
中高生ら10代の若年世代向けには「頻繁に夜更かしをすると体内時計がずれていく」として規則正しい生活の大切さを強調。
朝目が覚めたら日光を浴びて体内時計をリセットするよう呼び掛けています。
スマートフォンの普及を踏まえ「寝床に就いた後に携帯電話を使ったり、ゲームをしたりして活動すると夜型化を招く」としています。
以上のように記載され、ブルーライトとの関連が強調されています
頭痛の原因はブルーライト?
仕事などで長時間、パソコンやコンピューター画面などのLEDを使用した画面に向かっていると、頭が痛くなったことがないでしょうか。
この頭痛は、ブルーライトと呼ばれるパソコンやコンピューター画面などのLEDから発せられる光が原因のものです。
LEDとは発光ダイオードのことで、2014年にノーベル賞を受賞した中村修二氏らによって青色ダイオードが発明されたことでご存じの方も多い、照明器具です。
発光ダイオードは電気が流れることによって発光する照明器具であり、白色電球と比較し同じ電力で得られる光の量が多いため、効率が良くエコな照明器具として、信号機などで急速に白色電球にとって代わってきました。
さらに、LEDの光の波長は短く、明るく見えやすいという特性があるため、明るい日中でもその照明を確認しやすくなっています。
ブルーライトは、LEDを利用したディスプレイ画面から発せられる青色の光で、仕事に利用されるコンピューターやタブレット型端末に限らず、一般家庭においても液晶テレビやゲーム機器、スマートフォンの画面などにも利用されています。
ブルーライト
可視光線の中で、最も強いエネルギーを持つ光
ブルーライトとは、波長が380~495nm(ナノメートル)の青色光のことです。ヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。
一般に私たちが「光」と呼んでいるものは、電磁波のうち、ヒトの目で見ることのできる可視光線のことです。可視光線の波長は、およそ400~800nm(ナノメートル)で、ブルーライトは380~495nm。400nmより短くなると紫外線、700nmより波長が長くなると赤外線と呼ばれます。
私たちの目の角膜や水晶体は、およそ350nm~800nmの波長を透過させますが、それより外側の電磁波(光)は透過できません。
つまり、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光が、ブルーライトというわけです。
デジタルディスプレイから発せられるブルーライトは、眼や身体に大きな負担をかけると言われており、厚生労働省のガイドラインでも「1時間のVDT(デジタルディスプレイ機器)作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されています。
約20年前と比較し、省エネ化でLEDが普及したことにより日常生活におけるブルーライトの暴露量が増えています。ブルーライトの放出量は各デバイスによっても異なり、パソコンのみならず、現代人の必須アイテムとなりつつあるスマートフォンから発せられるブルーライトにも注意が必要です。
サーカディアンリズムをコントロールする
ヒトの目の網膜には、光の色を感知する「錐体」と、暗い所でも明暗を感知する「桿体」という2つの視細胞が存在します。
近年、この2種類の他にも「第3の視細胞」が発見され、サーカディアンリズムをコントロールする役割を果たしていることがわかってきました。
この「第3の光受容体」は、460nmという強いエネルギーを持つ光のみに反応します。つまり、ブルーライトこそ、体内リズムを整え、健康を維持する上で重要な役割を果たしている光だったのです。
ブルーライトの浴び過ぎによって懸念される問題とは!?
では、具体的にブルーライトは人体にどんな影響をもたらすのでしょうか?
ブルーライト研究会の報告によると、ブルーライトへの長時間の暴露(浴びること)によって、メラトニンの生成が抑制されます。メラトニンとは脳内で分泌されるホルモンの一種で、人間の眠気を誘う物質です。メラトニンが抑制されるということは、つまり体内時計(サーカディアンリズム)が狂ってしまうことにつながります。
夜中にベッドで、「眠くなるまで」のつもりでスマホやタブレットを使っていたらかえって目が覚めてしまった、という経験はありませんか? これはまさに、メラトニンの分泌が抑制されたことによる症状と言えます。
ブルーライトが人体に与える影響
サーカディアンリズムが狂うと、睡眠障害、鬱病、肥満、ガン(男性は前立腺ガン、女性は乳ガン)になりやすいことがわかっています。
ただし現段階では、ブルーライトの浴びすぎが直接それらの疾患に結びつく断言できるだけの医学的根拠(エビデンス)が十分に蓄積されているわけではありません。
しかし少なくとも、ブルーライトを浴び過ぎするとメラトニン生成が抑制される→メラトニンの生成が抑制されるとサーカディアンリズムが狂う→サーカディアンリズムが狂うと前記のような疾患のリスクが高まる……という三段論法は成り立つわけです。
また、ブルーライトは紫外線の次にエネルギーが強いため、目の疲れや痛みといった、眼球に対する直接的なダメージも与えることがわかっています。パソコンやスマホを日常的に使っている身としては、とても恐ろしい話です。
ブルーライトが頭痛を引き起こす理由
まず、ブルーライトの光は他の照明の光と比較しても波長が短いため、目に入る際にブルーライトの光は錯乱しやすくなります。
光が錯乱しやすいということは、目がまぶしさを感じたり、画面のちらつきを感じるということを意味します。
ちらつきの多い画面を見るために、脳はピントを合わせる必要がありますが、ディスプレイのちらつきが多ければ多いほど、脳はピントを合わせるのにより苦労するため、結果として脳が疲労してしまいます。
この脳の疲労が頭痛の原因となっているのです。
さらに、ブルーライトの光は蛍光灯や白色電球の光と比べて、そのエネルギーが強いため、目は光の入る量を制限するために瞳孔を狭めようとします。
瞳孔を縮小させる際に、目の周りの筋肉が使われることから、目の疲れや肩こりなどを生じるため、頭痛が引き起こされることになるのです。
もちろん、ブルーライトを目にする時間が増えれば増えるほど目の周りの筋肉の疲労は蓄積されます。
したがって、ブルーライトを発する電子機器を長時間使用していると、目や脳の疲労を引き起こし、頭痛が生じることとなるため使用時間や頻度には注意が必要です。
近年、コンピュータ画面についても従来までの液晶画面と比較し、現在のコンピューター画面は明るく、その画質も格段に向上しています。
また、プライベートでもスマートフォンや通信ゲーム機器などの液晶画面に向かう機会もその時間も大幅に増えています。
したがって、現在では老若男女を問わずコンピューターディスプレイを見る機会が増えているといえ、使用時間の抑制は難しい状況が続いています。
現代人がブルーライトを浴びずに生活するのは不可能
現代人の生活にはLEDの光が溢れています。パソコンやスマホ、タブレット、液晶テレビといった電子機器はもちろん、通常の照明器具もLEDを採用したものが普及しつつあります。ブルーライトが体に悪いとわかっていても、これらを抜きの生活はできません。
では、私たちはどうしたらいいのでしょうか? 少なくとも、ブルーライトを浴びる時間帯はある程度コントロールできます。例えば、下記のような自衛手段は比較的容易に実践できるはずです。
1)夜眠る前の2~3時間は、パソコンやスマホ、テレビなどの画面を見ない
2)深夜の照明として白熱灯や蛍光灯を利用する、あるいはブルーライトを抑える機能付きのLED照明を使う
3)パソコンやスマホを使わざるを得ない場合は、ブルーライト対策用メガネを利用する(目に与える影響を50%以上も削減できる)
終わりに・・テレビやスマホと頭痛の意外な関係
現代社会に欠かせないアイテム、テレビにパソコン、スマートフォンですが、頭痛持ちの人は使い方に注意が必要です。
また、パソコンを使用する場合、同じ姿勢を長時間続けると緊張型頭痛を誘発しやすく、さらに画面を見続けることは、ドライアイや液晶画面から発せられるブルーライトの影響により片頭痛発作の誘因になります。40分程度を目安に休憩し、立って歩いたり、首筋、肩、背中のストレッチ体操などを心がけましょう。同様にスマートフォンを使う際には、背中を丸めて顔を下に向けた姿勢を取りがちです。この悪い姿勢も首、肩、背中に負担をかけるので、長時間の連続使用を避け、スマートフォンを使う際の姿勢に注意しましょう。
以上のように、「起立性調節障害」は、片頭痛でお悩みの方々が子育てを行っていく際にいかにして子供さんに「規則正しい生活」、それも「早寝早起きの生活習慣」を身につけさすかがポイントになっているということです。
一度「起立性調節障害」を作ってしまえば改善させるまでには並大抵ではないことを認識しておく必要があります。
どのように予防していくのかという、あらかじめ予備知識が必要とされます。
女子中学生の頭痛
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12352448936.html
このような症例をみても、子供の片頭痛そのものの診断がおぼつかないことから、「起立性調節障害」の予防など、夢のまた夢のようです。
結局のところ、これまで片頭痛で悩んでこられたあなたの子供さんを育てていく際に、子供の頃から生体リズムを乱さないように子育てをしていくことが、片頭痛そのもの、さらに起立性調節障害の予防に繋がっていく、ということに他なりません。
以上、生活のリズムの乱れが片頭痛発症のきっかけに成り得ることを理解して戴けたと思います。このことは、片頭痛を治療する際に真っ先に行うべきことは、生活のリズムの乱れを質し、睡眠を十分にとることです。それも、睡眠薬に頼ることなく眠れる工夫をすることです。この難問を突破できれば、片頭痛は半分は治ったようなものです。
これほどまでに、この項目は重要であり、3編に渡って述べた理由です。
ここでコマーシャルです
頭痛が気になったら・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12644567389.html