真(誠)の片頭痛の予防療法とは・・ | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 今回販売された新薬・抗体療法について、もう少し、具体的に・詳しく説明致します。
 その目的は、従来の予防薬との相違点を理解し,、「真の片頭痛の予防療法とは何か」を考えて戴くことです。
 それでは・・・


エムガルティ(片頭痛発作の発症抑制)


片頭痛発作の発症抑制『エムガルティ』ってどんなお薬?


 『エムガルティ皮下注射』はトリプタン製剤発売以来20年ぶりに登場した、片頭痛発作の原因とされている“CGRP”を抑制する新しい片頭痛発作抑制薬(予防治療薬)です。

 エムガルティは脳の神経から血管の拡張を引き起こす因子“CGRP”が受容体(受け皿)と結合することを予防し、“CGRP”の本来のはたらきを抑制し、片頭痛発作が起こるのを抑えると考えられています。


エムガルティは予防治療のお薬です


 エムガルティは片頭痛発作抑制薬(予防治療薬)で、注射のお薬です。
 初回に2本、2ヶ月目から月に1本注射します。
 初回に2本注射することによって、お薬の血中濃度が早く安定した状態になります。


『エムガルティ』の効果


 ・片頭痛日数を減らす
 ・急性期治療薬を使う日数を減らす
 ・片頭痛発作を軽くする  


このような患者さんにお使い頂けます


・片頭痛発作が月4日以上ある方
・従来の予防薬では効果不十分、あるいは内服が継続できない場合


エムガルティ薬物動態


1.エムガルティ投与後の血中濃度の変化


 エムガルティは初回1本投与だと薬の効果が安定するのに3か月かかってしまうため、あえて初回2本投与となっております。
 この投与方法により、1か月目の早い段階で安定した効果を得る事ができます。


2.反復性片頭痛患者さんの片頭痛日数の変化


 エムガルティを投与した患者さんの群では投与1月目から約8日あった片頭痛が約半分(3.8日)に減少します。

 

 3.投与1ヶ月目までの効果 (オッズ比)


 エムガルティ投与1週目からプラセボ(偽薬)と比べて優位な差を持って効果が発現しております。
 このデータより、エムガルティをご投与頂くと早い方ですと1週目から効果をご実感頂ける可能性があります。
 今実際にご投与頂いている患者さんでも1週目・2週目あたりから効果をご実感頂いているお声を多く頂いております。


4.お薬の反応率


 エムガルティをご投与頂くと、約60%の患者さんは片頭痛日数が半分以下になる可能性があります。(半年間平均)


5.反応率の経時変化


 エムガルティをご投与頂くと、1ヶ月目から50%以上の患者さんで片頭痛が半分以下になり、4か月目以降では60%を超える患者さまで片頭痛日数が半分以下になりました。


6.日常生活への影響 (投与6か月後の平均)


 反復性片頭痛がどれだけ日常生活に支障をきたしているかをみたデータです。
 片頭痛はその日数だけでなく、一発作時の重症度も重要になっております。
 エムガルティをご投与頂きますと、『仕事または学校』で、いつもの半分以下しかできないと感じる日が1か月の内約7日あった患者さんがエムガルティ投与後は半分以上できると感じる日が約5日増えました。
  『家事』が1か月の内約9日できなかったと仰っていた患者さんが、エムガルティを投与後は約6日できるようになりました。
  『家庭での行事・付き合い・用事の遊び』が出来ないと感じられていた日が1か月の内約5日あった患者さんが、エムガルティ投与後は約1日に減りました。
 片頭痛による日常生活への影響について、お困りの点がありましたらお話聞かせて下さい。お薬で日常生活への影響を減らせる可能性があります。


7.他のお薬で効果が不十分だった反復性・慢性片頭痛の日常生活の変化


 他のお薬で効果が不十分だった反復性・慢性片頭痛の患者さんにおいて、仕事に出社はするものの、今日やらなければならない仕事が出来なかったなど、生産性が低下していたた日が月に約22日あった患者さんが、エムガルティをご投与頂くとできなかったと感じられた日が約10日と半分以下になり、仕事の生産性が向上する可能性があります。
 日常生活に何らかの影響がある日が約22日あった患者さんが、エムガルティをご投与頂くと、支障があった日が約20日減少し約2日となりました。
 片頭痛治療では、頭痛日数だけではなく、日常生活の困難を軽減することが重要であるため、お薬で、できないと感じている日が減らせる可能性があります。


8.慢性片頭痛の患者さんの片頭痛日数の変化


 エムガルティをご投与頂くと、慢性片頭痛の患者さんにおいて、1ヶ月目から約4日の片頭痛日数の減少がみられました。


9.エムガルティ投与を中止したその後


 エムガルティを中止頂いても、すぐに元の状態に戻ってしまう(リバウンドしてしまう)ことはありません。
 1年間エムガルティを投与頂いた後、4か月間経過を観察した試験では、片頭痛日数の減少が維持されておりました。


安全性
 

 主な副作用の報告は注射部位関係で、投与当日に起こることが多く、その日の内、もしくは翌日には消失しております。


注釈


1. 当面の間は使用可能施設は脳神経専門医等に限定されています。
2. エムガルティは「抗体薬」という飲み薬とは違うタイプのお薬で皮下に注射して、 それが血液中に入り効果を発揮します
3.治験のデータでは、6ヶ月後の効果は頭痛日数が
50%減:59% 75%減:33% 100%減(片頭痛発作なし):11%でした
 使用開始月から効果が出ることもありますが、まず3ヶ月継続して効果がない場合は 中止も考慮します。
4. 治験のデータでは、1ヶ月あたりの片頭痛日数がベースラインから6ヶ月平均で 4.3日減少しました。
5.副作用 
 注射部位の痛み・腫れなど 
めまい、蕁麻疹、便秘なども稀に出現
6. 費用
 健康保険が適用されます。
3割負担の場合
 再診療・注射処置料含め 第1回目(エムガルティ2本):27,550円
 再診療・注射処置料含め 第2回目(エムガルティ1本):14,000円

 

CGRPの作用


1、血管拡張作用
2、炎症メディエーターの 産生・分泌促進作用 (神経原性炎症)
3、疼痛伝達亢進作用(侵害受容ニューロンの 直接興奮作用)


ヒト化坑CGRPモノクローナル抗体製剤 『エムガルティ』


禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴を有する患者


1. 組成・性状


 販売名
エムガルティ皮下注 120mgオートインジェクター
 エムガルティ皮下注 120mgシリンジ
有効成分
1シリンジ1mL中ガルカネズマブ(遺伝子組換え)120mg
添加剤
L-ヒスチジン 0.5mg
 L-ヒスチジン塩酸塩水和物 1.5mg
ポリソルベート80 0.5mg
塩化ナトリウム 8.8mg
 ※本剤はチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。


3.2 製剤の性状
 性状・剤形
 無色~微黄色~微褐色の澄明又は わずかに乳白光を呈する液(注射剤)
pH 5.3 6.3
浸透圧比 (生理食塩液に対する比) 約1


4. 効能又は効果


  片頭痛発作の発症抑制


5.効能又は効果に関連する注意


 十分な診察を実施し、 前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現している、又は慢性片頭痛であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
  最新のガイドライン等を参考に、 非薬物療法、片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。


製造販売元 エムガルティR
日本イーライリリー株式会社 名古屋支店 名古屋市東区東桜1-13-3

 

 これに対して、従来より片頭痛の予防薬が存在しました。


専門家が”片頭痛予防薬”として、使っている目的は以下のような点からです。


 例えば1カ月に3回も4回も頭痛が起き、トリプタンを飲まなければならないというような頭痛頻度が高い患者さんには、トリプタンへの依存を防ぐためにも患者さんに適した予防薬を処方し、頭痛が起きるのを防いだり頻度を少なくする必要があります。
  予防薬を飲んでおくと、たとえ頭痛が起きても軽くてすみ、またトリプタンの効果も上がるというメリットがあります。予防薬を飲むこと、そして頭痛が起きてしまったときにはトリプタンを飲むことで、実際かなりの頭痛を解消することができます。
  このように、発作の頻度を多少少なくし、頭痛の程度を軽減させ、トリプタン製剤の効きをよくする程度のもので、片頭痛を完全に予防・抑制するものは何一つありません。
  結局、片頭痛そのものを予防するような”代物”ではないということです。


 ここで注意しなくてはならないことは、”予防薬”という表現です。いかにも片頭痛が予防できるような錯覚を覚えますが、決して片頭痛そのものが”予防”できるものではなく、片頭痛の発作回数を減らし、発作時服用するお薬の効き目をよくする程度の働きしかありません。

 決して、この言葉に騙されないようにして下さい。
  まさに、”詐欺的な名称”が付けられていることを知っておく必要があります。


 この予防薬としては、以下のようなものがあります。


     1.ベータ遮断薬
    2.カルシウム拮抗薬
    3.カルデサルタン
     4.抗うつ薬
    5.抗てんかん薬
    6.ビタミン類
    7.ボツリヌス毒素


 このような予防薬は、始めから予防薬として開発されたものはカルシウム拮抗薬のミグシス、テラナスだけで、これ以外のものは片頭痛の方々が、例えば同時に高血圧を合併しておられ、ベータ遮断薬やカルデサルタンを同時に服用されていた際に、偶然、片頭痛発作回数が減ったことから”予防効果”があるとされたものです。
  しわのある部位にボトックスを注射すると筋肉が弛緩してしわができにくくなるために、美容目的の治療でボツリヌス毒素製剤を使った患者さんで片頭痛が改善したことから、このボツリヌス毒素製剤が予防薬として使われています。


 片頭痛とてんかんは密接な関係にあって,「片頭痛は本質的にてんかんの一種である」ことが強調されており、”脳の興奮性の亢進”を抑制させる目的で抗てんかん薬が予防薬として使われています。
  現在、皆さんも服用される抗てんかん薬のデパケンにしても、「脳過敏」を抑制させているにすぎません。「脳過敏」そのものを抑制することを考えなくてはならないはずでありながら、こうした抗てんかん薬で「脳過敏」を無理矢理抑え込んでいるだけのことです。
  このなかのデパケンはミトコンドリア毒性があるため、服用上注意が必要で、とくに子供の片頭痛に使うには問題があります。


 ミトコンドリア病を持つ人々にミトコンドリアの機能をよくするビタミンB2を摂取させると、片頭痛が改善されることが分かっており、逆に、片頭痛もちの人たちもビタミンB2を摂取することで、7割近くの人の頭痛が改善することから、ビタミン剤のビタミンB2が予防薬として使われていますが、予防薬というより根本的な治療薬と考えられるべきものです。


 このようにミグシス、ビタミンB2以外の薬剤は、片頭痛に使っていて偶然、片頭痛の発作回数が減少したことから”予防効果”があるとされたものばかりです。このため薬効の不確かなものばかりで、どうして効くのかは、あとで付け足しで考えられたものです。
  日本で初めて、片頭痛の予防薬として保険適用されたのは、塩酸ロメリジンという薬で、最近、各種の薬剤が保険適応になって参りました。
  2011年に、抗てんかん薬のバルプロ酸、2012年にベータ遮断薬のプロプラノロール、抗うつ薬のアミトリプチリンが次々の保険で使えるようになって参りました。
  このように現段階では、4種類が保険で認められていますが、これをどのように使って行くのかは明確にされておりません。あくまでも経験論から使われています。


従来の予防薬の有効率


 そして、これらの薬剤が、すべての患者さんに効くというわけではありません。
  予防治療の有効率は決して高いものではありません。
  ほとんどの薬剤が、有効率は30~40%、すなわち10人中3~4人しか効きません。しかも、個人差が激しいので、薬によって有効率は異なります。効かなかった場合には、他の薬に変えてまた、2~3カ月様子をみる、という気長な対応が必要です。
  また、効果を確認できるまでの期間も短くないのです。
  予防治療に使われるどの薬剤も、効果を発揮するまでには4週間くらいはかかります。
  はじめの2週間くらいはまったく効かないのが普通です。3~4週めになっていくらか頭痛の回数が減っていると感じたら、効果があったと考えてよいでしょう。なかには、2カ月めになってやっと効果がはっきりしてくることもあります。
  このように、多くの患者さんは、予防薬の効果が現れるまでの期間が長く、極めて緩やかな効き方しかしません。
  確かに、数年間にわたって、1種類ずつ処方されておられる場合もあるようですが、このような方式は、あくまでも偉い先生方がされた場合のことで、じっと我慢して服用されておられる方々は少ないのではないでしょうか?
  大半の方々は途中で治療をあきらめ、ひいては頭痛患者さんが医療機関を敬遠される元凶になっているものと思われます。


 いずれも即効性はあまりありませんので、原則、毎日服用します。頭痛が起きたときに服用しても、鎮痛効果を得るのは難しいとされています。
  このように、いずれの薬剤も即効性はなく、最低2カ月の服用が必要になります。


  このような効き目しかないため、鹿児島の田村正年先生は予防薬の多剤併用療法を提唱され、最初から3,4種類の予防薬を同時に併用すべきとされます。


 このようにしてみますと、今回の片頭痛抗体療法も、従来の予防薬とは、殆ど差はないように思われます。内服薬が注射薬に代わっただけのことであり、ただその効果は、内服薬よりずっと優れているようです。問題は、この有効性がいつまで持続するのかということです。ここまでは治験を終えた段階で、記載されることはありません。


 最も、問題にされなくてはならない点は、今回の片頭痛抗体療法も、従来の予防薬もトリプタン製剤があっての「治療法」であり、トリプタン製剤なくしては存在しない、トリプタン製剤に依存したものであり、トリプタン製剤が永続的に存在することを意味しています。真の「片頭痛の予防治療」とは、片頭痛そのものをこの世から抹殺させることであり、片頭痛をなくしてしまい、トリプタン製剤を必要としない社会を作ることです。そうすれば、「国際頭痛分類 第3版β版」もあくまでも、本来の診断基準としての役割に戻っていくものと思われます。


片頭痛は、予防できるのでしょうか??


 予防できますし、予防しなくてはなりません。


緊張型頭痛の段階で


 片頭痛は、緊張型頭痛から移行して起きてくるものです。このため、まず、片頭痛の出発点ともなる”緊張型頭痛の段階”で予防しなくてはなりません。


 日常生活を送る上で、私達は前屈みの姿勢をとる生活環境に置かれています。特に、女性の場合は、炊事・洗濯・掃除を行う際に”前屈みの姿勢”を日常的にとっています。
  さらに職場では、事務系の仕事が多いためパソコンの操作を終日行うことになります。
  仕事が終われば四六時中スマホ・携帯を覗き込む姿勢をとっています。
  こうした前傾姿勢は知らず知らずのうちに後頸部の筋肉に負担をかけることになります。


 ここにさらに、イスに座るとつい脚を組んでしまう、ヒールの高いクツを長時間履いている、立っている時はたいていどちらかの足に体重を乗せている、横座りをする、立ち仕事や中腰の姿勢でいることが多い、いつもどちらかを下にして横向きに寝ている、または、うつ伏せになって寝ている、長時間座りっぱなしの仕事、イスやソファーに浅く座ってしまう、バックなどはいつも同じ方の肩にかける、重たいモノを持つ仕事をしている、赤ちゃんをダッコしていることが多い、などの”おかしな体の使い方”をしていると、知らず知らずのうちに仙腸関節がズレ、骨盤の歪みから脊椎( 背骨)の歪みが生じてきます。
  仙腸関節のズレは、脊柱に影響が及びひいては頸椎にまで及んで、「体の歪み(ストレートネック)」を最終的に引き起こしてきます。
  このようにして「体の歪み(ストレートネック)」が作られてくることになります。
  ですから、まず、「体の歪み(ストレートネック)」を予防することが極めて重要です。
  このため、日常的に前屈みの姿勢を取らざるを得ない生活環境に置かれていることを念頭に置いて、おかしな体の使い方をしていないかどうかをチェックしなくてはなりません。
  長時間に渡る前傾姿勢は厳禁であると心得、30分に1回は前傾姿勢を解き、首を労る配慮を常に行っていく必要があります。そして、”前屈みの姿勢”を強いられる作業環境におかれておれば、毎日の”背骨伸ばし”のストレッチを生活習慣としなくてはなりません。
  

 そして、「頭痛・肩こり」を自覚すれば、極力早めに医療機関を受診の上、頭部CTおよび頸椎X線検査を受け、頭部CTで異常のないことを確認の上、頸椎X線検査で「体の歪み(ストレートネック)」を確認しなくてはなりません。もし、この段階でストレートネックが確認された場合、その原因として”前屈みの姿勢”と”ミトコンドリアの関与””脳内セロトニンの関与”の3つの要因を念頭において対策を考えていかなくてはなりません。


 こうした場合、市販の鎮痛薬には絶対に手を出さないことが原則です。市販の鎮痛薬に頼らず、頭痛・肩こりを改善させる方法を考えなくてはなりません。そのために、「首」の555体操、指さし体操、頭痛体操、肩首のスットン体操、両手振り運動など適当に組み合わせて行い、頭痛・肩こりを改善しなくてはなりません。 
  ストレートネックに至っておれば、”体の使い方のおかしなクセ”がないか確認をした上で、「背骨伸ばしのストレッチ」、「仙腸関節のストレッチ」、「あご引きエクササイズ」、「簡易版・首の関節包内矯正」、「簡易版・腰の関節包内矯正」を組み合わせて行うことによって、徹底してストレートネックの是正に努めなくてはなりません。そうしませんと、この「体の歪み(ストレートネック)」は、今後の片頭痛の出発点ともなるものだからです。ここを疎かにすれば、片頭痛へ移行させていくことになります。
  この「体の歪み(ストレートネック)」を無視すれば、次第に増強してきます。


 これを無視すれば、これに諸々の要因が追加されることになってきます。


片頭痛体質を作らないために


 ここに、「ホメオスターシスの三角形」を乱す要因が追加されてくることになります。
  自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系はホルモンと”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めております。


 ”セロトニン神経系”の機能低下により「脳内セロトニンの低下」が引き起こされ、これは生活習慣の不規則・ストレス・生理周期により低下・変動し、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なると低下してくることになります。
  ”生理活性物質”は、必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6の摂取バランスがよくないと、 局所ホルモン(エイコサノイド)(プロスタグランジン)のバランスを乱すことになります。結果的に、細胞機能のバランスを欠くことになります。
  ”腸内環境”は、欧米型の食事に偏り、肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。高タンパク・高脂肪・低食物繊維の欧米型食事は、腸内環境にとって最大の敵と言えます。
  また「ストレス」や「過労」も腸内環境に深刻な影響を与えます。「運動不足」も問題です。さらには「抗生物質」などの化学薬剤も、腸内細菌に決定的なダメージを与えます。 抗生物質は病原菌をやっつけるだけでなく、よい腸内細菌まで殺し、腸内フローラを悪化させます。家畜に投与された抗生物質が肉を摂ることで体内に取り入れられ、有益菌を弱らせるようなこともあります。
  ”腸内環境”が「片頭痛体質形成」には極めて重要な位置を占めております。


  以上のような事項に注意することが大切です。この点を怠れば、片頭痛体質(酸化ストレス・炎症体質)を形成してくることに至ってくるということです。


「脳過敏」の要因を摘む


 そして、「ミトコンドリアとの関与」を想定した上で、ミトコンドリアを弱らせない対策を考えなくてはなりません。そのためには、マグネシウムを十分に補給することによってマグネシウム不足にならないようにする配慮が必要とされます。
  安易にアスピリンを含む鎮痛薬、意味のない抗生物質の服用を止めることです。
  そして、有害物質の摂取を極力控えることです。有害物質のデトックスをかねて水分補給に心がけ、食物繊維を十分に摂取することです。
  腸内環境の悪化を考慮して、便秘への配慮を行うことです。このためには肉食は控えめにすることです。
  さらに、「脳内セロトニン低下」を想定した上で、早寝・早起きを原則として、運動不足にならないように、こまめに体を動かし、”小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続けない配慮をしていくことです。


 そして、規則正しい生活を心がけるようにします。
  さらに、「ストレス対策」として、「セロトニン生活」を心がけるようにします。


 このようにして、徹底した「体の歪み(ストレートネック)」の改善に平行して、ミトコンドリア・セロトニン対策を行っていかなくてはなりません。
  結局、このような知識が最低限必要とされ、日常生活を送る際に念頭において注意していくことが大切になってきます。


片頭痛予備軍として考える


 家族および親戚のなかに”片頭痛持ち”の方がいらっしゃれば、将来の”片頭痛予備軍”と心得て対処しなくてはなりません。
  先程述べたことを厳重に実行しなくてはなりません。


      ”脳過敏”を引き起こす要因として


 1.ミトコンドリアの機能低下にマグネシウム不足
 2.脳内セロトニンの低下
 3.体の歪み(ストレートネック)の長期間の持続


 の3つがあります。片頭痛の基本的な病態は「脳過敏」(脳がちょっとしたことで反応しやすくなることです)にあるとされます。このように少なくともこうした3つの「脳過敏」を引き起こす要因が次々に追加されることによって、”緊張型頭痛”から”片頭痛”にまで進展していくことになります。
 こうしたことから、常々、マグネシウム不足に陥らない配慮が必要とされ、少しでも油断すれば、マグネシウム不足になってくることを意識することが大切です。
  “小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なれば「脳内セロトニンが低下」することになり、さらに生活習慣の不規則・ストレスによって、さらに低下することになります。先程の市販の鎮痛薬(アスピリン含有)や抗生物質の乱用、有害物質の摂取、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスが悪ければマグネシウム不足が引き起こされミトコンドリアの働きを悪化させることになります。
  このような配慮を行う限りは、”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行は阻止できます。


 このようにして、片頭痛は予防は可能となります。特に、身内の方に片頭痛の方がおられれば、当然のこととして、自分が”片頭痛予備軍”であることを自覚して、上記のような配慮を早期から行わなくてはなりません。決して、血筋とか遺伝するものと考えないことです。このように考えれば、予防などは”論外”ということになりかねません。


子供さんへの配慮


 こういったことから、これまで片頭痛でお悩みの方々の子供さんが、最初に”頭痛”を訴えた場合、これは紛れもなく”将来の片頭痛予備軍”です。決して、血筋とか遺伝するものと考えないことです。

 こうした場合、子供さんの場合は、まず、「体の歪み」に注意する必要があります。

 

  ・長時間、変な姿勢でゲームをやっている
  ・小型のゲーム機などを長時間やっている

 

 特に、ゲームだけでなく変な体勢で本を読んだり、テレビを観ている子も要注意です。 このような点を、お母さん自身が注意してあげることが大切です。
  そして、「背骨伸ばし」のストレッチを、日課として、毎日、行わせることです。


 ミトコンドリアの働きを、さらに悪くさせないように注意が必要です。

 

  そのためには、頭痛時の鎮痛薬とくにアスピリン含有のものは服用させないことです。風邪などで、不必要な抗生物質を服用させないことです。
  野菜・果物をしっかり摂取させましょう。
  そして、マグネシウム不足を来さないように生活習慣に注意することです。
  頭痛専門医で、子供の片頭痛の場合にも、いきなり抗てんかん薬のデパケンを投与される方がいますが、これもデパケンのミトコンドリア毒性を考慮すれば、よくありません。
  少なくとも、絶対に「薬剤」を使わずに、「背骨伸ばし」や食事をバランスよく(偏食は厳禁です)摂取させた上で、マグネシウム補給を食事で行うようにしましょう。


   ・牛乳も程々に・・成長期にあると考え、飲ませすぎは禁物です。
    ・ストレスをためない
   ・なるべく無農薬で精製されていない物を摂取
    ・加工品 清涼飲料水 食品添加物を避ける
   ・環境ホルモンを避ける
   ・洋食よりも和食でマグネシウムを補給


 特に、「砂糖など甘い物」を多くとらせないように注意が必要です。”おやつ”を与える際に工夫が必要になります。「砂糖など甘い物」はマグネシウム不足、片頭痛体質を作ってきます。
  砂糖不使用、砂糖無添加、シュガーレス、シュガーフリーといった商品を中心に”おやつ”の選択をしなくてはなりません。


 そして、ミトコンドリア、セロトニン活性化を目的として、「早寝・早起きを励行」し、食事に際しては、「よく噛んで食べる」ように注意してあげましょう。
  牛乳、鶏卵、マグロ、牛肉の摂りすぎは「脳内セロトニン」不足を招くことに繋がりますので、注意が必要です。子供さんはハンバーグを好みますので要注意です。
  市販のケーキやサンドウィッチ・菓子パン等に含まれる脂肪分はたいていが天然の脂肪分ではなく合成された質の悪い脂肪分ですので、体に必要な脂肪分とはとても言えない成分になります。生理活性物質のアンバランスを引き起こしてきます。
  食用油にも注意が必要で、「エゴマ油(シソ油)」や「亜麻仁油」、オリーブ油を中心に使って調理してあげましょう。

 以上のように、大半は食事に関連したものが殆どであり、これらは”お母さん”が注意してあげることが大切になってきます。
  このような注意だけで、多くの場合、片頭痛へ移行することなく、自然に治まってくるものです。こうしたことから、”親の注意”が極めて重要となってきます。


 ただ、注意すべきことは、現在の学会を主導される方々には、このような予防的な観点はまったくありませんし、ガイドラインにも記載されていません。
  そして、体の歪み(ストレートネック)は頭痛とは全く関係なしとされ、ストレートネックを是正するといった考え方はありません。こういったことから、こうした頭痛外来に期待することは全く不可能ということです。


  このため、自分で自分の子供の片頭痛は予防しなくてはならないということです。


注意すべきこと


 専門家は、ただ”片頭痛の予防薬”を使うのが関の山です。こうした”片頭痛の予防薬”は、頭痛回数を減少させ、頭痛の程度を軽くし、トリプタン製剤の効き目をよくするだけの作用しかなく、片頭痛そのものを予防はできません。このことを知っておく必要があります。この点は、先程も述べたばかりです。このような論点では予防は不可能です。
  そして、専門家は、なぜこのように片頭痛の予防に積極的でなく、あるいは全く無視されていることが、どこに原因があるのかを冷静に判断しなくてはなりません。
  これまでも申し上げておりますように”トリプタン製薬メーカーに洗脳された専門医は、片頭痛を熟成させることしか念頭になく、こうした片頭痛を予防するといった考え方は、しないことは理解できるはずです。
  この世から、片頭痛患者がなくなれば、困るのは”トリプタン製薬メーカー”だからです。こうした単純な理由から、こうした考え方は一切容認されることのない理由です。この点を認識しなくてはなりません。
  これまで、専門家の方々は、このような指導をされて来られたのでしょうか?
  こうした現実・事実を認識しさえすれば、専門家が何を考えているのかは、理解されるはずです。


 ということは、私達は、自分で自分の身・子供を守ることしかない、ということです。

 

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 ここでコマーシャルです。


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 以上で、お分かり頂けたでしょうか?

 

 今回の抗体療法を以てしても、片頭痛そのものを予防できないということです。

 ただ、学会を主導される方々が、これまでトリプタン製剤を乱発し、慢性片頭痛を量産させてきた責任は重く、その贖罪として、こうした難治性の慢性片頭痛で現在苦しめられている方々に対して、まず優先して無料で抗体療法を進めていくべきであろうと思われます(現在、政府が無料でコロナ・ワクチンの接種を行っているように・・)。

 まだ、これを基に、濡れ手に粟方式で、金稼ぎを目論むヤカラ(輩)はいつの時代にも存在しますが、決してあるまじきことであり、許してはなりません。これまで、トリプタン製剤でボロ儲けをしてきた頭痛研究者は、ここに救いの手残されていることを忘れてはなりません。