これからの頭痛医療のあり方 その1 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 再度、片頭痛は予防すべき頭痛です


 今後、この点に関して私達一般人はどのように考えていくべきなのでしょうか。

 これを考える場合、片頭痛がどのように起きてくるのかをまず知る必要があります。
先日も述べましたように、http://taku1902.jp/sub295.pdf 片頭痛がどのように発症してくるのかをまず念頭に置く必要があります。
 そして、このことを念頭に置いた上で、まず最初に頭痛を自覚した際の対処の仕方が重要になってきます。ひとによっては市販の鎮痛薬で対処されるかもしれません。しかし、こうした市販の鎮痛薬は、いずれ効かなくなってくることを覚悟すべきです。

 このため、まず最初に頭痛を自覚した場合は、CTを撮影してもらえる医療機関を受診され、脳のなかに異常がないことを確認してもらうことです。この段階では、ほとんどが緊張型頭痛の状態ですから、まず心配なし、と相手にしてもらえません。にも関わらず、何度も繰り返されることは間違いありません。この段階での緊張型頭痛は、取るに足らない頭痛として相手にされることはないのが現状ですが、この段階で”市販の鎮痛薬に頼ることなく頭痛を起きなくする”ことが大切になってきます。このためには、平生から前屈みの姿勢を知らず知らずにとっており、さらに体の使い方におかしなクセがあったりと問題があれば、長期間のうつむき姿勢が加わって容易に体の歪み(ストレートネック)を引き起こしてくることになりますから、この段階で、体の使い方におかしなクセがあれば、これをを是正し、長時間に渡るうつむき姿勢をとらないように工夫・注意し、体の歪み(ストレートネック)への移行を阻止することが大事になってきます。日頃から、肩こりを自覚すれば、指さし体操、肩こり・頭痛体操、首肩スットン体操、両手振り体操、背骨伸ばし、仙腸関節ストレッチ、あご引きエクササイズ、555体操等々適当なものを取り入れ肩こりを改善させることです。このようにして、市販の鎮痛薬に頼ることなく頭痛を起きなくすることが大切になってきます。
 市販の鎮痛薬の服用といった安易な方法で、頭痛を誤魔化していますと後々将来、ツケがまわってきます。
このようにして、体の歪み(ストレートネック)を引き起こさないように務めることが極めて重要になってきます。これが、片頭痛を発症させる根本原因となってくるからです。

 
 そして、家族および親戚のなかに”片頭痛持ち”の方がいらっしゃれば、当然、自分も将来片頭痛持ちになる可能性を秘めているものと覚悟すべきです。
 ですから、将来の”片頭痛予備軍”と心得て対処しなくてはなりません。
 まず、ストレスによる影響からホメオスターシスのバランスがとれなくなります。そして、ストレスによりマグネシウム不足が生じてきます。さらに「脳内セロトニン」の低下が引き起こされてきます。こうしたことから、早期からストレス対策として、「セロトニン生活を励行」していく心構えが必要となります。マグネシウム補充も必要となります。
 また、ホメオスターシス三角には、自律神経、内分泌系、免疫系の3つの働きが深くかかわっていることは、以前にも述べましたが、自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系は”ホルモン”と”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めております。
内分泌系としての”生理活性物質”のバランスには、必須脂肪酸の摂取「オメガ3とオメガ6のアンバランスを引き起こさせない」配慮・食事の取り方に注意が必要です。
免疫系として、”腸内環境”があります。欧米型の食事に偏り、肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。このため、高タンパク・高脂肪の肉や牛乳などを減らし、野菜料理に漬物や納豆などの発酵食品を加え、「食物繊維」の豊富な食事によって、腸内細菌をよい状態に維持するように務めましょう。


”脳過敏”を引き起こす要因として


  1.ミトコンドリアの機能低下にマグネシウム不足
  2.脳内セロトニンの低下
  3.体の歪み(ストレートネック)の長期間の持続


3つがあります。片頭痛の基本的な病態は「脳過敏」(脳がちょっとしたことで反応しやすくなることです)にあるとされます。このように少なくともこうした3つの「脳過敏」を引き起こす要因が次々に追加されることによって、”緊張型頭痛”から”片頭痛”にまで進展していくことになります。
 こうしたことから、常々、マグネシウム不足に陥らない配慮が必要とされ、少しでも油断すれば、マグネシウム不足になってくることを意識することが大切です。
“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なれば「脳内セロトニンが低下」することになり、さらに生活習慣の不規則・ストレスによって、さらに低下することになります。先程の市販の鎮痛薬(アスピリン含有)や抗生物質の乱用、有害物質の摂取、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスが悪ければマグネシウム不足が引き起こされミトコンドリアの働きを悪化させることになります。
 このような配慮を行う限りは、”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行は阻止できます。

 このように、”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行は阻止できるにも関わらず、なぜだか学会を主導される方々は、この点から指導されることはありません。
 市販の鎮痛薬を長期間服用することが、”脳過敏”を引き起こす根源であるとされながら、こうした”市販の鎮痛薬を長期間服用”の弊害を諫めることはありません。このため、ドラッグストアではこうした”市販の鎮痛薬”が山積みされ販売されています。こうした弊害を説くこともなく、トリプタン製剤の服用へと問題のスリカエをされる現実があります。さらに、先程の”片頭痛予備軍”への対処策を論じたことはこれまで皆無でした。
 このため、プライマリー・ケアを担当される一般内科開業医に対するこうした啓蒙活動は一切行われることは一切ありません。こういったため、必然的に”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行させています。いわば、片頭痛を熟成させているとしか言えません。


 こういった現状を踏まえて、私達一般人として、今後どのように考えるべきかを、提言させて頂いた次第です。私達は、自分で自分の身を守るしかないようです。先程述べたことは、私達が健康な生活を送る上で何一つ害になるものはないはずです。どうして、このような単純なことを学会を主導される方々は勧められないのでしょうか? 


 片頭痛予防とは”片頭痛の予防薬の服用”で成就できるのでしょうか? 私達は、”片頭痛の予防薬”といった”言葉の綾”に騙されてはなりません。
 現在の片頭痛予防薬とされるものは、片頭痛の発作回数を少なくさせ、頓挫薬とされる”トリプタン製剤”の効きをよくさせるだけに過ぎないはずです。片頭痛そのものを予防するものでは決してありません。もっと適切な名称にすべきです。