この記事を唯一つ書く目的で、10月17日の「すべての始まりは「生活のリズムの乱れから」をスタートとして、連日、これまで掲載していた片頭痛発作に関連した記事を1カ所へ集める作業を進めてきて、昨日その作業がやっと完了しました。
大半の読者は、古い記事をなぜ、ワザワザこんな馬鹿なことをするのかと、呆れて眺めておられたことと思います。1日も早く、このような馬鹿げた作業を終わらそうとして、必死で、1日に平均8,9件ばかり点検・修復作業を進めてきました。
さすが、息も絶え絶えの状態で、COPDを患う身には死ぬ思いでした。
これらを通覧すれば、お分かり頂けるかと思いますが、片頭痛発作を誘発させる要因は、すべて日常生活のなかにあるということです。
特に、食事です。3度3度、私達が口にする食事すべてに関係しているということです。 主食であるお米、麦、パン、おかずになる肉・魚も然りです。さらに、調味料、食品添加物もあります。水を飲むことだけでも、関与しているようです。
また、ところが忙しい現代人は、便利さや手軽さを優先され、ファストフード、インスタント食品、冷凍食品、レトルト食品、缶詰、瓶詰といった加工品があります。
さらに、食品の精製・加工・精白作業の問題もあります。
また、食べ過ぎ(過食)、食べ方(咀嚼や食べるスピード・・ドカ喰い、早食い)・・
そして、個々の栄養素、ビタミン、ミネラル、酵素、補酵素(鉄・亜鉛・マグネシウム・・)の細かな問題にも及んでくることになり、何一つ、安心して食べられるような状況に置かれていないことに気が付かれたと思います。
食事以外にも、私達の体の動かし方、歩き方、姿勢にも及んでいます。
さらに、睡眠を中心として、1日の過ごし方の問題もあります(規則性の有無)
そして、私達を取り巻く生活環境の問題もあり、最近では、電磁波の話題があります。
生活環境では、活性酸素、有害化学物質が次々と新たに作られています。
以上のように、片頭痛は、私達の生活のなかに、ダイレクトにさまざまな部分で浸透し尽くされていることを意味しています。生活習慣そのものということです。
このことを皆さんに理解・納得してもらうための2カ月間でした。
そして、世界的名医とされる専門家は以下のように申されます。
片頭痛は遺伝的な病気の1つですが、多因子遺伝、すなわち体質の遺伝です。
受け継いだ遺伝子だけでは発症しない、生活習慣、環境の変化などが引き金となって片頭痛が引き起こされています・・
同じ多因子遺伝である高血圧症や糖尿病と同様に、生活習慣の管理が重要になるのです。 片頭痛も発症を予防し、痛みが起こらなければ治ったことになります。
片頭痛予防の第一歩は、何が自分の片頭痛の引き金になっているかを知ることです。
生活習慣で言えば、睡眠不足、あるいは不規則な睡眠時間、食事、ストレスなどが誘因です。さらに、ホルモンバランス、環境因子である天候(気圧、温度、湿度)、光、音などが密接に関係するのです。
こういったことから、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされ、このことが片頭痛の予防に繋がり、このことで「片頭痛が治った・・片頭痛から卒業できた」とされています。
この論法でいけば、片頭痛持ちの方々は、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされるならば、もうこの世には生きる場がないことになり、「死ね」と宣告されたにも等しいことになります。
このような無慈悲なことを、医師でありながら申されます。
私達は、今後、どう解釈すればよいのでしょうか???
これまで日本にトリプタン製剤が導入される以前には、片頭痛で医療機関を受診されますと、必ず、言われたことは「生活習慣の見直し」であり、これを徹底して指導されて来られたはずです。
具体的には、「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、姿勢を正しくし、リラックスするように」という生活指導がされ、さらに「片頭痛のセルフケアー自己管理」の重要性が指摘され、これをを完璧に実行される限り、”片頭痛の9割の方々は、片頭痛がうまくコントロールされる(発作が起きなくなる)”とされてきました。
こうした指導は、片頭痛が”生活習慣”に根ざした頭痛であることから、徹底して行われてきた理由です。
そして、先日も述べましたが、大半の片頭痛の遺伝の様式は、メンデル型”の”単一遺伝子異常”の優性遺伝でなく、”多因子遺伝”の様式で、親や祖父母から受け継がれます。 この”多因子遺伝”とは、複数(3つ以上)の関連遺伝子をもとに、これに環境因子が加わって病気が発症してくるものを言います。ということは、”遺伝的素因”が存在しても、これに”環境因子”が加わらないことには、片頭痛は発症しないということです。
”多因子遺伝”である生活習慣病は遺伝的素因とともに環境因子が関与します。糖尿病・高血圧症・高脂血症・肥満などが代表的な疾患として挙げられますが、片頭痛も同じです。
片頭痛の大半は、その遺伝素因である「ミトコンドリア活性の低さ」に、”環境因子”として、食生活が原因で「さらに、ミトコンドリア機能の低下」を来して「酸化ストレス・炎症体質」(片頭痛体質)を形成することにより引き起こされる生活習慣病です。
片頭痛の”環境因子”として「ミトコンドリアを弱らせる”環境因子”」「脳内セロトニンを低下させる”環境因子”」「体の歪み(ストレートネック)を引き起こす”環境因子”」の3つがあります。これらの”環境因子”の関わり方は人それぞれです。
片頭痛という頭痛は、皆さんのこれまでの生活習慣とくに食生活・姿勢等の問題が原因となり、謂わば、あなたの”生きざま”すべてが関与して起きてくるものです。これらは、いずれも日常生活を送る上で、”何気なく無意識に”行ってきた「食事・姿勢・体の使い方」が原因となっていることを意味しています。
ミトコンドリアは、エネルギー産生を行う大切な場所です。このエネルギー産生を円滑に行うためには、必要な栄養素、ビタミン、ミネラルを満遍なく、過不足なく摂取することが重要になってきます。こうしたことから、食生活が極めて重要な環境因子となります。
この食生活には、先祖代々引き継がれた食習慣があります。間違った食習慣は、無意識に受け継がれます。もし間違った食習慣があり、家族に片頭痛の”素因”が存在すれば、片頭痛を発症してくることになります。
日常生活において、知らず知らずのうちに摂取される環境汚染物質や残留農薬などの有害物質に起因するものもあります。知らず知らずのうちに摂取した有害物質が「代謝異常」にも深く関わり、ミトコンドリアの働きを悪くし、片頭痛を発症させてきます。
また、身の回りには活性酸素を発生するものが多く存在します。こうした多くの「活性酸素を生み出す要因」が存在するわけで、これらもまた「ミトコンドリアの働き」を悪くさせる要因となり、これも環境因子となってきます。
欧米型の食事に偏り、肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。腸内環境の悪化は、酸化ストレス・炎症体質を形成してきます。
お菓子などの甘いものを食べると、甘いものには非常に消化吸収の早い糖質である「砂糖」が多く含まれていますから血糖値が急激に上昇してしまいます。その急上昇に対応するため多くのインスリンが分泌され、マグネシウム不足がもたらされることになります。
”小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なれば「脳内セロトニンの低下」につながります。
日常的に食べるものでも脂肪分が多いのが菓子パンやサンドウィッチなどのパン類です。
菓子パンにもサンドウィッチにも油が多い食品が使われているので脂肪分がとても多いので、生理活性物質のアンバランスを引き起こしてきます。
このように無意識に摂取している食事の内容も環境因子になります。
また、私達は無意識のうちに日常生活を送る上で、前屈みの姿勢をとる状態が極めて多い生活環境に置かれています。とくに女性の場合、日常的に炊事・洗濯・掃除と前屈みの姿勢を強制され、職場ではパソコンの操作を主体とする事務系の方々は、終日前屈みの姿勢を強いられ、さらに職場を離れれば、スマホ・携帯を常時見つめ、極端な方は歩きながらもスマホを見つめているひともおられます。こうした前屈みの姿勢に加えて、
◎ イスに座るとつい脚を組んでしまう
◎ ヒールの高いクツを長時間履いている
◎ 立っている時はたいていどちらかの足に体重を乗せている
◎ 横座りをする
◎ 立ち仕事や中腰の姿勢でいることが多い
◎ いつもどちらかを下にして横向きに寝ている
◎ または、うつ伏せになって寝ている
◎ 長時間座りっぱなしの仕事
◎ イスやソファーに浅く座ってしまう
◎ バックなどはいつも同じ方の肩にかける
◎ 重たいモノを持つ仕事をしている
◎ 赤ちゃんをダッコしていることが多いなど
このような体の使い方をしていますと、知らず知らずのうちに仙腸関節がズレ、骨盤の歪みから脊椎( 背骨)の歪みが生じてきます。
仙腸関節のズレは、脊柱に影響が及びひいては頸椎にまで及んで、ストレートネックを最終的に引き起こしてきます。
このようにして、体の歪み(ストレートネック)が形成されてきます。
体の歪み(ストレートネック)とは、首だけでなく全身の歪みです。
体の歪み(ストレートネック)は、慢性頭痛の起点となるとともに、慢性頭痛の骨格ともなり、慢性頭痛の基本的な病態となるものです。
このような「体の歪み(ストレートネック)」は、現在では子供にも日常茶飯事に見られるようになりました。
活性酸素を発生させる生活環境によって、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしやすい状況にあります。
すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
こういったことから、現代では、「体の歪み(ストレートネック)」が日常茶飯事にみられるようになってきました。
このように、私達は、日常ほとんど意識することなく無意識に行っている生活習慣が原因となって、片頭痛を発症させています。
こうした生活習慣以外に、家族が“頭痛になりやすい生活環境”で一緒に暮らしているという場合も考えられます。例えば、シックハウス症候群(新居の建材や塗料に含まれる化学物質が原因で起こる頭痛)です。住環境も大切になっています。
生体リズムと規則正しい生活
規則正しい生活を送りましょう。幼い頃から、何度も聞いた言葉ではないでしょうか?
規則正しい生活とは、生まれつき体に備わっている生体リズムに沿った生活という意味で、最も自然で健康的な生活と言えます。
しかし、現代の生活環境は、健康的な生活を崩す要因が多く、24時間営業の飲食店や夜通しの娯楽、コンビニやテレビ・パソコンなどの普及により急激に変化しています。このような変化により、体の生体リズムにも悪影響が及んでいます。
生体リズムを無視した不規則な生活を送ると、様々な不調を感じるようになります。生体リズム、自律神経、ホルモン、免疫はすべて連帯しているため、生体リズムが乱れると自律神経やホルモンバランスにも悪影響が及んでホメオスターシス機能を乱すのです。
ホメオスターシスの三角
「脳の中に異常のない頭痛」の一次性頭痛(慢性頭痛)は、「生体のリズムの乱れ・歪み」を引き起こす”生活習慣”から生じてきます。生活のリズムは恒常性(ホメオスターシス)によって維持されています。恒常性には自律神経、内分泌系、免疫系の3つの働きが深くかかわっております。3つの相関関係は「ホメオスターシスの三角形」と呼ばれます。
「ホメオスターシスの三角形」は、ストレスにさらされることでバランスを崩し、頭痛に繋がっていくことになります。慢性頭痛は、ストレスの影響が極めて大きいのが特徴です。
自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系はホルモンと”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めております。
緊張型頭痛は、環境因子の色彩の濃い頭痛です。この発症には、身体的ストレスと精神的ストレスが関与します。身体的ストレスには「体の歪み(ストレートネック)」が関与してきます。精神的ストレスには、「脳内セロトニンの低下」が関与します。
片頭痛は、「ミトコンドリアの機能障害」による頭痛であり、その大半は、遺伝形式は”多因子遺伝”によるものであり、遺伝素因を基盤として、これに”環境因子”が加わって発症してくるものです。この環境因子として、”ミトコンドリア”、”脳内セロトニン”、”体の歪み(ストレートネック)”これらの働きを悪くする要因があります。
こういったことから、片頭痛は生活習慣病そのものということです。
片頭痛は”ミトコンドリアの機能障害による頭痛”です。
そして、片頭痛の大半は、”多因子遺伝”です。
その”環境因子”として、以下の6項目が考えられます。
1.ホメオスターシス・・ストレスの関与
2.免疫(腸内環境)の関与
3.生理活性物質との関与・・脂肪摂取の問題
4.体の歪み(ストレートネック)の関与
5.セロトニン神経系の関与・・脳内セロトニン
6.ミトコンドリアの関与
こうした環境因子が、あなたの頭痛の場合では、どのように関与しているのかを自分で点検する必要があります。その上で、この問題点を是正する必要があります。
是正するのは、あなた自身であり、どなたも是正してくれません。
このことは、生活習慣病である糖尿病も全く同じであり、生活習慣病を克服するための基本的なことで、片頭痛も自分で治さなければダメなのです。
これまで、こうしたことがあるにも関わらず、医師が治してくれるものと思い込んで、カリスマ医師を頼って、はるか遠方から受診される方もおられるようです。カリスマ医師が、これまで生活習慣病である糖尿病を治した実績がまったくなかったことから、容易に想像できるはずです。
生活習慣病である片頭痛は、カリスマ医師が治せるものでなく、治すのはあなた自身しかないということです。こうした認識がなければ、片頭痛は治すことは到底不可能です。
こうしたことから、このような生活習慣の点検の仕方、さらにこれらの改善の仕方として、「片頭痛って治るの!?」を提示してきました。このように自分で治すしかないということです。
そのために、以下のファイルを掲載しております。
片頭痛って治るの!?
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12611164055.html
もっと単純明快に説明すれば・・
慢性頭痛は”未病”の段階にある
日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛、片頭痛では、未だ自然治癒力の低下状態(ホメオスターシス三角の歪み)の段階・すなわち”未病”の段階にあり、単なる「症状」でしかなく、「病気」に至る途中の段階にあり、ここに諸々の生活習慣の問題が加わることによって、初めて「病気」としての「慢性緊張型頭痛」・「慢性片頭痛」へと進展していくものです。
※病気とは診断されませんが、健康でもない、謂わば、“半健康・半病気”の状態を、東洋医学では病気になる一歩手前だとして、「未病(みびょう)」と言っています。
そして、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な差異は、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”の有無でしかありません。
片頭痛の患者さんでは、緊張型頭痛の場合と異なって、遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在しますので、ミトコンドリアの働きを悪くし、セロトニン神経を弱らせる要因の影響を、とくに受けやすいことになります。
このため、片頭痛では、緊張型頭痛に比べて、比較にならない程、頭痛の程度が極端に酷くなってきます。
ところが緊張型頭痛の場合でも、片頭痛のように遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在しなくても、生活習慣の問題によってミトコンドリアの働きが極端に悪くなり、さらに「脳内セロトニンが枯渇」してくれば、片頭痛と同様の難治性の頭痛(慢性緊張型頭痛)を引き起こしてくることになります。
これを図表で表せば、以下のようにイメージされます。
片頭痛の”緊張型頭痛”はsmall migraine
慢性片頭痛 ・・・・ 慢性緊張型頭痛
片頭痛 頻発反復性緊張型頭痛
big(true)migraine 稀発反復性緊張型頭痛
連続体 ↑↑
緊張型頭痛 ・・・・ 日常的に感じる極く軽度の頭痛
small migraine
ということは、片頭痛での緊張型頭痛はsmall migraine で、本格的な片頭痛はbig true migraine で、これが連続しているということです。
緊張型頭痛はこれとは別に、独立して、存在するということです。
この差異は、ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因の有無で決まります。
このように緊張型頭痛も片頭痛も連続した一連の頭痛であるということで、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は、ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因の有無でしかありません。
以上のように、脳のなかに異常のない慢性頭痛とは、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、その他の一次性頭痛、これらを別個に個別に捉えることなく、すべてを一連の頭痛として、それもミトコンドリアの観点から考えることが重要になってきます。このような考え方で慢性頭痛の研究を進めなくてはなりません。
それでは、どのように考えるべきなのでしょうか?
片頭痛という頭痛は、ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因をもとに、「健康的な生活」を阻害するような生活習慣を送ることによって、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛から進展してきた頭痛と考えるべきもので、謂わば「生活習慣病」のようなものです。先述のように”多因子遺伝”的疾患と考えなくてはなりません。”疾患”ではないのですが・・・”症候群(症状群)”です。
このような”多因子遺伝”をするものには生活習慣病である糖尿病、高血圧があります。
このような生活習慣病は、発症前の生活習慣の問題点が永年積み重なって発症してくるものです。ですからこうした生活習慣の問題点を改善・是正することによって糖尿病、高血圧といった疾患そのものの発症を予防していくのが原則です。
こういったことから、片頭痛も糖尿病や高血圧症のような生活習慣病と同様に、片頭痛がどのような生活習慣の問題点から発症してくるのか、といった観点から考え、どのようにすれば、片頭痛そのものを発症させずに済むのかを考えなくてはなりません。
このような知識を身につけることで、一端、片頭痛を発症した場合でも、これまでの自分の生活習慣を冷静に見つめ直すこと(内省すること)によって、問題点を炙り出し、これを是正・改善させることによって、片頭痛が改善されてくるということに他なりません。
このようなことは、片頭痛を発症させた時点で、できるだけ早期に着手することが極めて重要になります。このような対策が遅れれば・遅れるだけ、改善までの”道のり”が遠のくばかりになってしまいます。それは次から次に問題点が追加されてくるからです。
片頭痛発作時には、トリプタン製剤を服用せざるを得ませんので、発作が治まった時点で、先程の「生活習慣の問題点」を改善・是正させる必要があるということです。
このように平行して行う必要があります。ですから、このように対処しながら、発作が起きるということは、なお改善出来ていない生活習慣の問題点が残されていることを意味しています。これを幾度か繰り返すことによって、片頭痛を治していくということです。
こうしたことを行うためには、片頭痛がどのようにして発症し、どのような要因が関与しているのかを明確にさせておく必要があります。
本書は、このようなことを明確にさせる目的で作成されています。
ですから、日頃から疑問になることを即座に解決できる「治療指針」が必要とされる所以です。
同じ生活習慣病であるⅡ型糖尿病では、治療指針として、「糖尿病治療のてびき」「食品交換表」があります。片頭痛でもこうした「治療指針」が求められています。
これまで、片頭痛を根治させようとされた方々で、誰一人として治らなかったひとはいなかったことを忘れてはなりません。
これまで、どれだけ多くの方々が血の滲むような努力と工夫をもとに片頭痛を克服してこられたのか、こうした先達の体験を忘れてはなりません。
そして、巷では、こうした体験に基づいて「片頭痛改善策」が極めて多く販売されていることを忘れてはなりません。
世界的名医とされる専門家は、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされ、このことが片頭痛の予防に繋がり、このことで「片頭痛が治った・・片頭痛から卒業できた」とされています。
そして、多因子遺伝、すなわち体質の遺伝とされ、受け継いだ遺伝子だけでは発症しない、生活習慣、環境の変化などが引き金となって片頭痛が引き起こされています・・
ということは、片頭痛は手付かずのまま永久保存され、このため「脳過敏」は「生まれつきの体質」とされ、どうにもならないとされます。
このようにして、片頭痛そのものは治すことが出来ない、だから誘因を取り除きましょうと主張されます。
なぜ、世界的名医とされる専門家はこのような馬鹿な、子供騙しのようなことをヌケヌケと申されるのでしょうか?
このことは、次回、また述べることにしましょう。
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