後藤日出夫先生との思い出・・片頭痛の本態解明!! | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 前回も記載しましたように後藤 日出夫先生との出会いは、ネット上のPh・ドクターGの健康塾「低血圧が来ると自律神経が乱れて片頭痛が起きるという嘘!!」でした。
 ご高名な先生とは露知らず、無謀にも噛み付いたことをキッカケに『お医者さんにも読ませたい「片頭痛の治し方」(健康ジャーナル社 出版)』の著者であることを知りました。
 そして、この著書を直ちに購入し拝読させて頂いて、片頭痛体質改善のための「3つの約束」を提唱される超有名な分子化学者の第一人者であることを知らされました。


 分子化学療法研究所の後藤日出夫先生は、片頭痛の大半は、その遺伝素因である「ミトコンドリア活性の低さ」に、”環境因子”として、食生活が原因で「さらに、ミトコンドリア機能の低下」を来して「酸化ストレス・炎症体質」(片頭痛体質)を形成することにより引き起こされる生活習慣病とされると述べておられました。


 先生によれば、片頭痛の遺伝的因子としては、核遺伝子(DNA)のミトコンドリアへの影響も否定できませんが、ミトコンドリアのDNA活性が主と考えられます。
 ミトコンドリアのDNAの遺伝子は母親の遺伝子だけが引き継がれ、女性は男性に比べセロトニンの合成能力が低いため、母と娘の間で遺伝しやすい、これが「単一遺伝子異常」を除く、唯一の遺伝的な要因だと考えられます。
 それも、ミトコンドリアのどの部分のDNAがどうだから、どうなるといった類のものではなく、人にも背が高い人、低い人、肥えた人、痩せた人があるように、ミトコンドリアにも元気なもの、元気の無いものがいて、元気のいい母ミトコンドリアからは元気のいいミトコンドリアが生まれやすく、元気の無い母ミトコンドリアからは元気の無いミトコンドリアが生まれやすい程度のことです。ミトコンドリアは今の環境に満足してしまえば数を増やすことも元気に働くこともしない怠け者ですので、何らかの刺激で慌てさせるとその数や活性を増す生き物と考えられます。
 ということは、少々元気の無いミトコンドリアであっても鍛えればそこそこ強くなるし、殺してしまえば(アスピリンなど)どうしようもなくなってしまうということです。
 片頭痛の方はもともと活性の低いミトコンドリアを引き継いでいるわけですので、直ぐに活性を高めるということは困難だと思いますが、少なくとも殺すことを止め、元気を取り戻す刺激を与えれば、片頭痛の原因とならない程度には回復できるものと考えています。
 先述の可能性のある遺伝子としての、ドーパミン受容体、セロトニン受容体の遺伝子多型、メチレンテトラヒドロ葉酸酵素、アンギオテンシン変換酵素遺伝子多型などについては、代謝異常であろうと思われます。
 ドーパミン受容体やセロトニン受容体についても、さまざまなホルモンのバランスで受容体の活性は異なりますし、そこに活性酸素(電磁波、化学物質などの刺激による)が加わることや、さまざまな生理活性物質の影響を受けて、受容体の活性は異なると考えています。
 当然、代謝の一種と考えると酵素、補酵素、ビタミン類、ミネラル類などの因子も考えねばなりません。
 結論として、「片頭痛は決して遺伝だけにより起きる病気ではなく、生活習慣の乱れによって惹起される病気であり、生活習慣を正すことにより治る病気である」と述べておられました。

 

 そして、片頭痛の発生機序に関しては、

 

   https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12611149799.html

 

 のように、解りやすく解説されていました。


 これは、当時、平成25年2月のことでした。この当時、私は文芸社から「片頭痛治療の考え方・進め方」の出版に向けての編集作業中で、草稿中から、片頭痛治療上「マグネシウムと水分補給」がなぜ必須のものなのか疑問をもっており、出版目的が「体の歪み(ストレートネック)」と頭痛の因果関係でした。
 ところが、先生の申されるように、片頭痛の大半は、その遺伝素因である「ミトコンドリア活性の低さ」にある、と考えれば、このようなことは敢えてエビデンスを確立するまでもないことが分かり、(このことは先日も述べたばかりです. 繰り返せば、Seed さんに同じことを言うなと叱責されるのではないかと控えますが、最近トラウマになっています。申し訳ありません。)「マグネシウムと水分補給」の重要性もすべて氷塊しました。ということは、片頭痛本態はすべて解明し尽くされたことになります。原因不明と安閑とされるのは、頭痛の専門医だけであることを私達は知っておくべきです。自分の頭を使うこともなく、欧米の学者の論説を鵜呑みにして、これを踏襲することしか能がない”輩(やから)”と考えないと、歯がゆい思いをするだけのことです。


 当初、万能健康ジュースの効果を半信半疑でありながら、私の外来患者さんで追試させて頂き、その効果には驚きの一言でした。


 従来から、片頭痛は”ミトコンドリアのエネルギー代謝異常あるいはマグネシウム低下によって引き起こされる脳の代謝機能異常疾患”であると報告されていたことが実感させられました。

 Welch KMA, Ramadan NM Review article; Mitochondria, magnesium and migraine. J Neurol Sciences 134 (1995) 9-14


 片頭痛の大半は、その遺伝素因である「ミトコンドリア活性の低さ」に、”環境因子”として、食生活が原因で「さらに、ミトコンドリア機能の低下」を来して「酸化ストレス・炎症体質」(片頭痛体質)を形成することにより引き起こされる生活習慣病と考えれば、当然、どのようにして片頭痛が発症してくるのか明らかにされることになりました。


 その集大成が、以下に示される結論でした。


      頭痛が気になったら・・
   
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12638708200.html


 こうしたことは既にこれまでの研究業績ですべてなされていたことであり、後藤先生が自ら実践され確認されたに過ぎないということです。
 このようにしてみれば、日本の頭痛の専門医の頭の悪さというか、思索する能力に欠けているとしか言えないようです。
 これが、日本の頭痛の専門家とよく言えるものだと、呆れ果ててしまいます。
 自分で「専門医、専門家」と自画自賛しているようなものであり、恥じるべきことです。

 

 

 

 

  片頭痛体質改善のための「3つの約束」


       その1 日常の食生活での注意点
          
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12636652867.html


       その2 「万能健康ジュース」
         
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12636659519.html


   その3 「ラブレクラウト」
       
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12636669892.html


       最後に・・専門家とは何でしょうか?
       
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12636694928.html