昨日、令和2年1月21日の午後、ABCテレビの「大下容子ワイド!スクランブル」で「片頭痛の予防法」について放映されていました。コメンテイターは日本頭痛学会を代表とする頭痛クリニックの先生でした。
私は、このような時期に学会を主導されるクリニックの先生が述べることから、きっとこれまでにない予防法を述べることだろうと期待して拝聴しました。
ところが、以前にも当ブログでも紹介しました『「片頭痛」からの卒業』で述べられていたことと寸分異なることなく同一のものであることを知らされガッカリさせられました。
すなわち、片頭痛予防の第一歩は、何が自分の片頭痛の引き金になっているかを知ることです。
生活習慣で言えば、睡眠不足、あるいは不規則な睡眠時間、食事、ストレスなどが誘因です。さらに、ホルモンバランス、環境因子である天候(気圧、温度、湿度)、光、音などが密接に関係するのです。
こういったことから、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされ、このことが片頭痛の予防に繋がります。
ということは、結局のところ片頭痛は原因不明であり、現在では「自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けること」でしか片頭痛を予防できないということです。
ちなみに、片頭痛患者さんの3割の方は自然治癒し、4割の方は頭痛発作を繰り返し、後の3割の方々が悪化し、慢性片頭痛という頭痛地獄へと移行していきます。こういう観点からからすれば、頭痛発作を繰り返す4割の方に対する予防法を示したに過ぎません。
このようなことは、これまで清水俊彦先生が「頭痛女子のトリセツ」で詳しく述べられてきたことであり、今更敢えてテレビで紹介するまでもないことです。
私達が最も知りたいことは、”片頭痛そのものを予防すること”です。
そして、なぜ片頭痛患者さんの3割の方は自然治癒し、さらに3割の方々が悪化し、慢性片頭痛という頭痛地獄へと移行するのかということです。このことを明確にさせるのが専門家としての責務であるはずで、日本を代表とする頭痛専門医として恥ずかしく思うべきです。
これまでも、当ブログでも以下のように述べてきました。
「片頭痛」からの卒業 を拝読して・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12381483143.html
結局のところ、片頭痛を予防するために最も大切なことは、最初に「頭痛を自覚した段階」から、「健康的な生活に努め、姿勢を正しくし、自然治癒力を高めること」に尽きるということです。
何も難しいことではなく簡単なことです。
具体的には、最初に「頭痛を自覚した段階」から、市販の鎮痛薬でお茶を濁すようなことが後々、片頭痛へと進展していく可能性があるということです。
ということは、片頭痛を予防していくためには、現在のような頭痛専門医は必要ではなく、逆に私達にとっては有害そのものであることを意味しているということです。
このことを昨日のテレビでは教わったと考えなくてはなりません。
参考記事
なぜ、頭痛が予防できないのでしょうか
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12439868413.html
井上正康:ミトコンドリアの正体に迫る。
武田薬品工業株式会社HP。タケダ健康サイト
http://takeda-kenko.jp/medical/alinamin_enagy/mitochondria/mitochondria2.html