6月5日に学会を代表とされる方の「片頭痛からの卒業を拝読して」の記事を掲載し、約3カ月近く、どなたかのコメントが寄せられることを期待して、待っていました。
ところが、どなたからもこうしたコメントが寄せられることはなく、ガッカリしました。 以前にも、このような一般の方々が閲覧できるブログでは、学会が認めないことを掲載すべきではないとご批判を頂戴致しました。
http://dr-memezawa.cocolog-nifty.com/dr_memezawa/2012/09/post-518b.html
また、学会の場では、「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛研究の絶対的な基準とされ、「国際頭痛分類 第3版β版」を無視する考え方は、どのような内容であれ排除される運命にあります。
さらに、頭痛研究会では、頭痛専門医以外の一般開業医の臨床研究の発表の場が存在しません。
ということは、これまで当ブログでも終始一貫して指摘していますように、偏った考え方が罷り通るのが頭痛領域の世界です。
学会の偉い人達は、トリプタン製剤を片頭痛の特効薬と未だに公言され、なぜ慢性片頭痛の患者さんが増加する一方であることに関しては、何らコメントされることはありません。
結局、頭痛領域の治療とは、まず市販の鎮痛薬を、これが効かなくなれば病院の鎮痛薬を、これでも効かなければエルゴタミン製剤を、さらにこれも効かなければトリプタン製剤を服用すべきとされ、トリプタン製剤が片頭痛の特効薬と公言されます。
そして、頭痛の回数が多ければ、予防薬を服用すべきとされます。
このように対処しておれば、3割の方々は片頭痛が治ってしまうとされています。
しかし、4割の方々は、片頭痛は根治することなく、いつまでも発作を繰り返すことになっています。
このような症例をどのように考えるべきかについては、何も説明はありません。
これらは、人間本来が持っている「自然治癒力」のなせるワザであることは、当ブログでも諄いばかりに繰り返して述べてきました。そして、なぜ、慢性片頭痛が増加の一歩を繰り返しているのかも再三にわたって述べてきました。
「結局、頭痛領域の治療とは、まず市販の鎮痛薬を、これが効かなくなれば病院の鎮痛薬を、これでも効かなければエルゴタミン製剤を、さらにこれも効かなければトリプタン製剤を服用すべきとされ、トリプタン製剤が片頭痛の特効薬と公言されます」
このことが、現在の頭痛医療および研究を阻害する最大の要因になっていることを誰も気がつくことはありません。
このため、日常的にテレビで市販の鎮痛薬が宣伝されているように、これに対してどなたも疑問を持つことはありません。
このようにすることによって、頭痛が起きれば、その種類が何であれ、薬剤で抑え込めば、これですべてが解決したと考えさせる風潮そのものに問題があります。
また、慢性片頭痛が増加してきていることに対して、学会が何も言及しないことをよいことにして、独自の考え方をされる専門医もいます。
さらに、一般の方々は創意工夫され独自に片頭痛を克服する方法を考えています。
こうした方々は「既に、片頭痛は卒業できる」と明言されます。
ただ、こうした考え方は、現実に片頭痛で苦しまれる方々には、すべてが徹底しないことが最大の問題になっています。
ところが、これを逆手にとって、他の頭痛外来と差別化を図ることによって、これを金儲けの手段とされる方々が出現され、まさに由々しき問題になっています。
このように、頭痛医療の世界そのものが、金儲けの手段になってしまっているということでしかありません。
このように、6月5日以来、どなたかからコメントを期待していましたが、以上のような背景が存在するがために、どなたからもコメントがなかったものと判断すべきです。
私も、これまで医院のHPにこのような考え方を掲載してきましたが、現在 医院経営の存続の危機に晒されていることから、経費削減のためHPの維持費まで削らなくてはならない状況にまで至ってしまったことが残念でならないところです。
いずれにしても、片頭痛でお悩みの方々は、金儲けを企む集団の餌食にならざるを得ないようであり、私達は専門家を何時までもアテにしていてはバカをみることが、これで明白になったようです。