私達は”肩身の狭い思いで”治療すべきなのでしょうか? | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 前回までは、私達の「慢性頭痛・治療指針」は専門家達には到底容認されるものではないと述べてきました。

 そうなれば、こうした指針は謂わば「まやかし」とされることになってしまい、現実に、私達が治療を進めていく際に疑心暗鬼の気持ちで行わざるを得なくなってしまい、本気で治療に取り組めなくなってしまい、結果的に中途半端になり、慢性頭痛とくに片頭痛を根治させることができなくなってしまいます。
 そうなれば、専門家達に、「それみたことか、やはり我々が言った通りに、治らないではないか」と言う誹りを受けることになります。
 このようなことは、決して、あってはならないことです。
 このために、これまでも繰り返して述べてきたことですが、もう一度、確認することを目的に整理しておく必要があります。

 
 現在の日本の医療の大半は、余程特殊な医療機関でない限りは、西洋医学に基づいて行われています。こうした一般的に行われる「西洋医学」について述べます。
 頭痛医療を担当される「頭痛外来」も当然、この西洋医学に基づいて行われています。
 このことが、最も大切な点です。


トリプタン製剤が開発されて


 西洋医学では、体の状態は「病気」か「健康」かの2つに区別されます。
   一般的には、西洋医学では、薬物療法で治療可能なものが、所謂「病気」として扱われており、そのほとんどは対症療法にすぎないものです。
 片頭痛治療の世界に、トリプタン製剤が開発されて以来、トリプタン製剤によって、片頭痛という辛い頭痛が劇的に緩和されるようになったことから、いつの間にか、「病気」とされてしまいました。
  このように、トリプタン製剤は、”辛い頭痛を緩和させている”だけのことです。ということは、片頭痛そのものを根治させるものではありません。
 このため、専門家達は、片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患であるが、痛くなればトリプタン製剤という片頭痛の特効薬があるのだから、痛みを抑えて、片頭痛を引き起こす誘因を取り除き・避けながら、一生お付き合いしましょう、このようにしてトリプタン製剤を片頭痛発作時に服用して、生活の質QOLを向上させることが、健康的な生活を送るために大切であるとされ、しきりに片頭痛治療と称して、鎮痛薬に過ぎないトリプタン製剤の服用を専門家達は、患者団体を巻き込んで、販売促進の目的で啓蒙活動を盛んに行ってきました。
 専門家のなかには、片頭痛という辛い頭痛がトリプタン製剤によって抑制されたことを、「片頭痛が治る」と表現され、無知の私達を騙してきました。
  さらに、パニック障害、うつ状態、冷え性が改善され、将来的には「脳過敏症候群」や脳梗塞が予防できると公言してきました。
  そして、片頭痛の研究も片頭痛という辛い頭痛がトリプタン製剤によって劇的に抑制されたことから、現実の患者の症状を”深く洞察することもなく”、片頭痛の病態を専ら、トリプタン製剤の作用機序の面から研究されてきました。 その結果、諸々の問題点が浮上してきました。


 このことは、これまで、以下の記事なかで明らかにしてきた通りです。


結局、頭痛医療は金儲けのためなのか??
   
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12359928811.html

 


未病とは”ホメオスターシスの乱れ”(自然治癒力の低下)


 先述のように、西洋医学では、体の状態は「病気」か「健康」かの2つに区別されます。

 ところが、東洋医学では、病気と健康の間に「未病(みびょう)」という状態があります。「病気ではない=健康」ではないという考え方です。
 このように、東洋医学では”未病”という概念があります。
 「未病」とは、一言でいうならば「半健康で、病気に進行しつつある状態」とされています。すなわち、「不自然な生活」「不健康な生活」をしていることを意味しています。
 「未病」を病気に進みつつある状態と捉えるならば、早い段階で「未病」のサインを認識し、然るべき手を打てばその進行を抑え、本格的な病気に移行することを防ぐことができます。
 これは、健康であろうと病気であろうと、常に自らの生活習慣に気を配り、より本来の姿に近い心身の状況に持って行こうとする、生き方の姿勢を表してている表現なのです。
 私達の体は本来的に、自然治癒力・自己回復力が備わっています。
 ですから、それを活かす方向、もともとの生命力を十分に活かす方向に持っていくように意識して、それとなく導いてあげるようにするだけでも、その本来の力を発揮しはじめるようにできているのです。


 私達は、仕事が忙しかったり、ストレスが重なりますと日常的に「体調不良」を感じます。このような「体調不良」は、具体的には、疲れやすい、胃腸の調子がよくない、身体が冷える、身体がだるい、疲れがとれない、よくめまいを起こす、肩こりが酷い、食欲がない、よく眠れない、頭が重い・頭が痛い、足がつる、耳鳴りがする、夢をよくみる、喉のつかえ、むくみやすい、風邪をひきやすい、顔色が悪い、気分が落ち込む・優れない、活力がでない、元気がでない、何となく調子が悪い、寝起きが悪い、等々の訴えです。
 このように頭痛とは、「体調不良」のなかの訴えの一つに過ぎないものです。


 このように、病気とは診断されないが、健康でもない。いわば、“半健康・半病気”の状態に身体はあるのです。半健康・半病気の状態を、東洋医学では病気になる一歩手前だとして、「未病(みびょう)」と言っています。
 絶対的な健康はなく、私たちの身体のバランスがどこか歪んでいるのです。
 これは”「ホメオスターシスの乱れ」”(自然治癒力の低下)を意味しています。


 このような”未病”とされる病態は、本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから「病気」へと進展するものと東洋医学では考えられています。
 このように考えれば、”未病”の段階にある、このような「体調不良」の訴えとは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があるということです。


 ということは、”脳のなかに異常のない”「慢性頭痛(一次性頭痛)」は、東洋医学でいう”未病”の段階にあり、すなわち健康と病気の中間に位置しており、この”未病”は本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから「病気」としての「慢性緊張型頭痛」・「慢性片頭痛」へと進展するものです。
 ですから慢性頭痛とは”未病”の段階にあり、「健康的な生活」を送ることを阻害する生活習慣に根本的な原因があります。
 そして、「ホメオスターシスの乱れ(自然治癒力の低下)」によって慢性頭痛という「症状」が出現し、さらに様々な生活習慣の問題点が加わることによって、難治性の頭痛という「病気」にまで進展していくことになります。
  ですから、片頭痛は専門家が言うように「病気」ではなく、単なる「症状」に過ぎないものであり、このことを間違ってはならない点です。


 脳のなかに異常のない頭痛の代表格とされる緊張性頭痛、片頭痛は、頭部のCT・MRIなどの画像検査では何も異常が見当たらず、これはまさに、典型的な”未病”と考えるべき頭痛です。

 このように緊張型頭痛も片頭痛も慢性頭痛(脳のなかに異常のない頭痛)として一括して考えるべき頭痛です。
 その緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は遺伝素因の有無だけでしかありません。


 「健康的な生活を送る」ためには、ミトコンドリア・腸内環境・生理活性物質が重要な”鍵”となり、生命の根源ともなるべき役割を果たしています。
 このなかでもミトコンドリアはその”要(かなめ)”となり、私達の体を構成する細胞の中にあり、食事から摂取した栄養素から生きるために必要なエネルギーを作り出しています。
 エネルギーを常時たくさん使う細胞であるほど、ミトコンドリアの数が多く存在し、ミトコンドリアは、私たちの”活力源”とも言えるものなのです。


西洋医学の「ブラックボックス」 


 このように西洋医学では、東洋医学でいう「未病(みびょう)」という概念そのものがありません。

 こうしたことから「未病である”ホメオスターシスの乱れ”(自然治癒力の低下)」という概念もないことになります。
  さらに、西洋医学を遵守される専門家達には、「慢性頭痛とは、一体、何なのか」といった概念そのものがありません。
 本来、脳のなかに異常のない慢性頭痛すなわち緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛をすべて一括して考えるべきものです。
 この3つがすべて、専門家には欠落していることになり、これらがブラックボックスとなっています。

 これが、専門家との考え方の根本的な相違点です。


  そして、先程の記事のなかで、以下の3つの問題点について述べたことです。
 

   「慢性頭痛とは何か」という海図・羅針盤なき頭痛研究
   「病気」か「健康」かの二者択一しかない西洋医学
   「自然治癒力」を認めない西洋医学


 ということは、西洋医学では、「未病」という概念が存在しないために、ここがスッポリ抜けてしまっているため、全てが闇のなか(ブラックボックス)となっています。


 すなわち、「健康」と「病気」の中間である「未病」がないため、病気がどのようにして引き起こされるのかが全く不明のままになり、結果的に原因不明とされます。
 こうしたことから、専門家達は、片頭痛を”原因不明”としている理由です。
 一般的には、西洋医学では、薬物療法で治療可能なものが、所謂「病気」として扱われることになっています。そして、そのほとんどは対症療法にすぎないものです。
  このように、西洋医学の薬の多くは対症療法であり、病気を根本的に治すことはできません。

 また対症療法は、自然治癒力を奪うことにもつながります。


 そして、慢性頭痛とくに片頭痛は、本来なら、”未病”の段階にあり、未だ”病気”にまで移行しておらず、”養生”次第で治るはずのものです。
 ところが、専門家はこのような未病段階にある片頭痛に対して、”養生”次第で治るはずのものでありながら、トリプタン製剤を服用を勧め、これを「治療」と称しています。
 そして、片頭痛の適切な治療が、トリプタン製剤を片頭痛の発作の都度服用することとされています。
 しかし、このように対処しておれば、自然治癒力を奪うことにもつながります。
 ですから、月2,3回の服用であれば問題はありませんが、これが月 10 回を超えるようになれば、自然治癒力を低下させ、益々、服用回数が増加し、片頭痛は悪化してくることになります。
 ですから、このようにならないためには、日頃から「自然治癒力」を高めておく必要があります。

 このようにして、片頭痛の発作回数を減らしていき、最終的には、「自然治癒力を完璧に」させることによって、片頭痛を根治させることになります。


 このように西洋医学を遵守される専門家達の考え方には、暗黒の世界(ブラックボックス)が存在します。
 しかし、今回掲載した「慢性頭痛・治療指針」での考え方では、このブラックボックスが存在せず、慢性頭痛は、健康的な生活を送ることを阻害する生活習慣に原因があると述べてきました。
 このように両者の考え方はまったく異なっていることになります。
 どちらが正しいのか、という以前の問題であり、「西洋医学の宿命」と考えるべきものです。
  本来、西洋医学の目的は、患者さんの病気を治すためのものではありません。
  このことは、以下の記事のなかで明確にしたことです。


      結局、頭痛医療は金儲けのためなのか??
       
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12359928811.html


 ですから、私達が治療を進めていく際には、胸を張って、「慢性頭痛・治療指針」に従って行えばよいということです。考え方の差でしかありません。
 これまで、このことについては、以下の記事でも述べてきました。


 ”未病とは、”ホメオスターシスの乱れ”
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12311213203.html


片頭痛は病気です・・自然治癒力を考えない専門家たち
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12310994305.html


病気の90%は活性酸素が原因


 結局、西洋医学では「未病」といった概念そのものがないために、病気の原因が不明となっているだけのことです。
 東洋医学でいう「未病」とは、ホメオスターシスの乱れであり、自然治癒力の低下のことです。
 未病は、健康的な生活を送ることを阻害する生活習慣によって引き起こされるものです。

 この「健康的な生活を送る」ためには、私達の体の組織・臓器を構成する細胞のなかにあるミトコンドリアという小器官が重要な鍵を握っています。
 そして、人間が罹るあらゆる病気の90%は活性酸素が関与していると言われ、感染症以外の、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、活性酸素が原因と考えられています。
 活性酸素は、ミトコンドリアがエネルギーを産生する際に必然的にできてくるものです。
  ということはミトコンドリアが関与しているということです。
 このように病気を引き起こす原因の90%はミトコンドリアが関与しています。
 このように、慢性頭痛とは、ミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛と考えるのが妥当です。


  片頭痛では、生まれつきミトコンドリアの働きが悪く、さらに生後、ミトコンドリアの働きを悪くする要因が加わることによって、エネルギー産生能力が低下して、片頭痛として「症状」を発現させてくるものです。


 このように考えれば、スッキリと説明できることになります。


 こうしたことから、現在では、ミトコンドリアを治すものが“病気を制する!”とされている理由にもなっています。
  この事実は、医学界では何十年もタブーとされてきました。
  オットー・ウォーバーグが“ワールブルグ効果”を発表した時には、この事実がわかったのですが、製薬会社や医者の利益を守る為に封印されてきました。


  このことが、専門家達が、病気の原因をミトコンドリアを考えない理由になっています。
  西洋医学は、「資本家がお金を儲ける為に作られた」というのが原点になっていることを忘れてはならないことです。
  労働者を働かせるために利用した手法が『医療』そのものであり、「西洋医学」とは病気を元々治すために存在してはいないということです。
 ですから、専門家達のいう「臨床頭痛学」とは、片頭痛という辛い頭痛を抑え込むだけの鎮痛療法であり、「対症療法」そのものであり、根本的に片頭痛を治すものではありません。
 

 こういったことから、私達の「慢性頭痛・治療指針」は専門家達には到底容認されるものではなく、こうした指針は謂わば「まやかし」とされることになっています。
  このように専門家が難癖をつける理由が理解されたはずです。


 ですから、なにも負い目を感じることなく、大見得をきって、胸を張って片頭痛を克服すべく工夫を凝らして挑戦していくべきです。
 このお手伝いをさせて頂くために作成したのが、今回の「慢性頭痛・治療指針」です。