これまで、慢性頭痛の治療指針を掲載してきました。
これまで、ずっと継続してご覧頂いている読者には分かりきったことと思われることですが、最近からご覧になられている方のために説明しておきます。
それは、専門家達と素人の一般内科医の考え方は根本的に異なっているということです。
このことが最も重要な点ですので、もう一度述べておきます。
海図・羅針盤なき頭痛研究
専門家は、西洋医学を基本とし、「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の”絶対的基準”とされ、まさにカルト宗教の教義・教典とされる程、絶対的なものとなっています。
「国際頭痛分類 第3版β版」では、脳のなかに異常のない慢性頭痛は、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛・その他の一次性頭痛の4群に分類され、これらの個々の頭痛を”個別に”独立させて研究すべきとされ、これらのそれぞれは全く別の範疇の頭痛とされています。
最近では、脳のなかに異常のない頭痛と”定義”される片頭痛が、”片頭痛発生器”というものを脳幹部付近に想定することによって、”中枢性疾患”という脳のなかに異常のある頭痛とまで、”基本的な定義”さえ覆されています。
片頭痛のときに起こる脳の変化(閃輝暗点)が、PET、MRI(BOLD法)といった脳の新しい方法で、脳の病気が画像として確認され、群発頭痛の発作時には、視床下部が異常に活性化する事がPET、MRIなどの新しい測定法で発見されたことから、頭痛持ちの頭痛と言われるもののなかに「頭痛そのものが脳の病気」であることが分かってきたとされています。
このように、片頭痛は、同じ慢性頭痛でありながら、中枢性疾患、すなわち「脳のなかに異常のある頭痛」とまで変更されていることを忘れてはなりません。
このため、慢性頭痛とは、一体何なのかといった概念そのものがありません。逆に、自らその概念自体を錯綜としたものとし、支離滅裂になっています。
このような「慢性頭痛とは、一体、何か」といった概念もなく、頭痛研究を行われてきました。こうした海図・羅針盤にも等しい概念もなく頭痛研究が行われたきたために、広大な荒海をただひたすら彷徨うしかなく、いまだに方向性すら掴めていません。
「病気」か「健康」かの二者択一しかない西洋医学
西洋医学では、病気か健康かの、2つの概念しかありません。東洋医学でいう「未病(みびょう)」といった概念がありません。
一般的には、西洋医学では、薬物療法で治療可能なものが、所謂「病気」として扱われており、そのほとんどは対症療法にすぎないものです。
このように、西洋医学の薬の多くは対症療法であり、病気を根本的に治しません。
また対症療法は、「自然治癒力」を奪うことにも繋がります。
現在の片頭痛治療方針では、発作急性期には各種のトリプタン製剤を使い分け、発作間歇期には各種の予防薬を”適切に”選択すべきとされ、これで片頭痛の治療体系は確立されたとされています。
このように「薬物療法」がすべてであり、片頭痛という辛い痛みだけを軽減・緩和させることに主眼が置かれ、予防薬にしても、片頭痛そのものを予防するものではなく、片頭痛の発作回数を減らし、発作時服用するお薬の効き目をよくする程度の働きしかありません。
従来から、頭痛があれば、まず市販の鎮痛薬を、これでダメなら病院での鎮痛薬NSAIDs、これで効かなければエルゴタミン製剤を、これでも効かなければトリプタン製剤が勧められてきました。
このように段階的に、”鎮痛薬”の服用が推奨されてきました。
そして、最後の”砦”とされるトリプタン製剤は片頭痛の”特効薬”とされてきました。トリプタン製剤は確かに鎮痛効果は優れています。しかし、これをいくら飲まれたからといって、片頭痛そのものは根本的に治ってしまうことはありません。大半の方々は、一生、トリプタン製剤のお世話にならなくなっているのが実情で、結局、頭痛を起こす原因に対処していないためこのような結果になっているということです。
頭痛医療そのものは、ただ単に「鎮痛目的」のものでしかなかったことが如実に示されています。このことが、現在の頭痛医療の諸々の問題点を浮上させています。
「自然治癒力」を認めない西洋医学
さらに、西洋医学では、「自然治癒力」という概念そのものがありません。
片頭痛は発作時には、人によっては寝込む程の激しいものでありながら、発作が治まってしまえば、元の健康状態にまで自然に(薬を飲まなくても)回復します。
これは、自然治癒力によって、元の健康状態に回復するためです。
富永病院・頭痛センターの竹島多賀夫先生は、片頭痛は、約3割が自然に治癒し、約4割が症状は変わらず、残りの3割が慢性化して増悪してくるとされます。
自然治癒した3割は、ホメオスターシス、すなわち”恒常性を維持するための「環境に対する適応力」・自然治癒力によって治癒したものです。
”セロトニン神経系””生理活性物質””腸内環境”の問題点が持続して存在すれば、「ホメオスターシスの三角形」の”歪み”(自然治癒力の低下)が継続され、4割の方々が、症状が変わらない状態(発作がいつまでも繰り返される)が持続することになります。
「ホメオスターシスの三角形」を構成する要因が全てに問題が起きてしまえばこの”ホメオスターシスの三角が崩壊”することになってしまいます。
この状態に至れば、2~3割の方々が慢性化に至ってきます。
片頭痛の発作の持続時間は4 ~ 72 時間とされています。
これは、ホメオスターシスという生体の恒常性維持機構によるもので、この発作中にホメオスターシスの維持機能が働き、これによって”ホメオスターシスの三角の歪み”が修復されて発作が終結します。
このため、”ホメオスターシスの三角の歪みの程度”によって、発作の持続時間が決定されることになります。
このように自然治癒力の観点から片頭痛は考えなくてはなりません。
にもかかわらず、専門家は、片頭痛の場合、トリプタン製剤を服用して、治療すべきとされますが、本来、このような薬剤を服用しなくても、我慢に我慢して3日間耐え抜けば、自然に治まってくることはどなたもご存じのはずです。
本来、片頭痛患者さんの”生活の質QOLを向上させる”ために、トリプタン製剤の服用が勧められていたに過ぎないものです。
それがいつしか、片頭痛発作時に毎回トリプタン製剤を服用しておれば、”片頭痛が治ってしまう”とか、片頭痛の”適切な治療”とはトリプタン製剤を服用すること、といった”主張”をされる専門家が出現してきていることを忘れてはなりません。
このように、片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用させるような対症療法は、「自然治癒力」を奪うことにも繋がり、結果的に片頭痛を慢性化させてきます。
にもかかわらず、専門家は自分で片頭痛を慢性化させながら、片頭痛が慢性化する原因が一切不明とされ、知らぬ顔をされます。
このように慢性頭痛に対する考え方が、専門家と素人の一般内科医の間では、基本的に・根本的に異なっています。
病気の90%は活性酸素が原因
活性酸素に関しては今から50年以上前に米国の生化学者フリードビッヒ博士によって解明され、その後世界各国で研究が行われてきました。
その結果、人が罹るあらゆる病気に活性酸素が関与していることが明らかになりました。今や病気の90%は活性酸素が原因だということが判明したのです。それでは残りの10%は何かといいますと、風邪やエイズ、また最近増えてきている結核などの菌が体内に入っておこる病気、すなわち感染症です。
このように、現在では人が罹るあらゆる病気の90%は活性酸素が関与していると言われ、感染症以外の、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、活性酸素が原因と考えられています。
活性酸素とは、ミトコンドリアがエネルギー産生を行う際に、必然的に生み出されてくるものです。ということはミトコンドリアが関与しているということです。
ところが、頭痛の専門家は、一切、このような考え方はされることはありません。
まさに、頭痛領域は、医学界全体からみれば、無人の離れ小島に置かれています。
そして、実際に、これまで、Welch KMA, Ramadan NM、下村登規夫、小谷和彦、村上文代先生らによって、日本にトリプタン製剤が導入される以前の段階から”片頭痛は、ミトコンドリアのエネルギー代謝異常あるいはマグネシウム不足によって引き起こされる脳の代謝機能異常疾患”であると報告されていました。
マグネシウムは生命活動に必要な”代謝”の原動力となる、300種類の「酵素」のサポーターでもあることを忘れてはなりません。
当時は、このような考え方を基にして、鳥取大学神経内科当時の下村登規夫先生によって「MBT療法」が提唱され、この治療成績は9割前後の片頭痛の方々が改善に導かれるとされていました。
最近では、分子化学療法研究所の後藤 日出夫先生が、分子化学の立場から、「お医者さんにも読ませたい 片頭痛の治し方」(健康ジャーナル社)のなかで「3つの約束」提唱され、脚光を浴びています。それは片頭痛改善率が極めて高いことにあります。
この「3つの約束」とは3つの項目のことを指しています。
1.悪い植物油(市販のサラダ油など)や加工油(マーガリン)を摂らない。摂るのはシソ油(エゴマ油)とエクストラバージンオリーブ油だけにする
2.毎日の朝食は「万能健康ジュース」だけにする
3.可能なかぎり、食事ごとに「ラブレクラウト」を摂る
以上のように、これまで片頭痛が根治できることが明らかにされていました。
こうした事実が存在するにも関わらず、頭痛の専門家は、片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患とされたままになっています。なぜ、なのでしょうか?
私達は、専門家によってなぜ愚弄され、騙され続けるのでしょうか?
今世界で主流となっている西洋医学は、「資本家がお金を儲ける為に作られた」というのが真相であると崎谷 博征先生は、その著書で以下のように述べています。
如何に素早く、壊れた労働者というパーツを素早く 労働力として復活させるのか、西洋医学の目的はそこだけです。
そして、そんなお金持ち達の希望を叶えるために発達した技術、それが日本中の医者が大学で学ぶ医学、つまり『現代西洋医学』なのです。
『現代西洋医学』では、『病気を治す振りをすればずっとお金が入ってくる』というが焦点になっています。考えてみれば当たり前ですが、バシっと病気を治してしまえばそこで患者さんは満足してしまいます。
でも病気の原因は取り除かず痛みだけを取れば、その場では治ったように感じても、また痛くなり戻ってきます。麻薬と一緒です。
使ったその瞬間は気持ちが良くても、長期的には どんどん身体が壊れていきます。
ですがお金儲けをする側からすれば壊れてくれるなら まさに『儲けモノ』なのです。
それは、問題が増えれば増えるほど出せる薬が増え、もっともっとお金が入ってくるのですからです。
労働者を働かせるために利用した手法が『医療』の名の下に 合法的な”麻薬”として成立してしまったのです。
結果、大きな利益を生み出す『現代西洋医学』は 優先的に研究費が周り、国から優遇され、世界の医学の中心となりました。
このように、西洋医学の本質がどこにあるのかを知っておく必要があります。
この点は、まさに片頭痛医療そのものを言い当てています。
専門家が頭痛診療および頭痛研究において、金科玉条のものとされる「国際頭痛分類 第3版β版」は、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が作成したものです。
このためこうした製薬メーカーの考え方を教義・教典とすることは、製薬メーカーの利益を最優先することになり、現実に片頭痛で苦しむ方々はどうでもよく”金儲けの対象”でしかないということです。
ということは、片頭痛を治そうとは一切考えることはありません。
その言い訳は、片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な”遺伝的疾患”であるため、治すことはできないが、トリプタン製剤により、辛い頭痛が緩和できるのであるから、我慢しましょうということです。
そして、専門家は「ミトコンドリア説」という考え方があるといった程度の認識しか示されず、片頭痛は原因不明の不思議な・神秘的な”遺伝的疾患”とされ、一生に渡って、片頭痛発作時にはトリプタン製剤を服用し、片頭痛発作の引き金となる”誘因”を見つけ出して、これを極力避けるように指導されるに過ぎません。
このように根治させることは不可能と公言しています。
しかし、先述のように、日本にトリプタン製剤が導入される以前の段階から、片頭痛がミトコンドリアの機能の低下による頭痛とされ、これに基づいた治療法が存在し、その改善率は9割前後とされていたにも関わらず、こうした考え方を一切無視して、片頭痛の適切な治療とは、片頭痛発作時に毎回、トリプタン製剤を服用することである、といったまさに素人並みの考えをしてきた事実を直視する必要があります。
なぜ、これまで無視し、現在でもなお無視しつづけるのかを私達は、冷静に考えてみなくてはなりません。それは、日本にトリプタン製剤を導入するに当たって、片頭痛を根治させる治療法が存在することになれば、この製剤の販売実績にダイレクトに影響が及ぶからです。
ですから、このような根治療法はあってはならないことになっています。
ミトコンドリアを基にした、片頭痛研究が現実に困難なことは理解できることなのですが、片頭痛がミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛である、といった「仮説」に基づいて、これまでの片頭痛研究業績を自分の頭を使って考え、再構築することはできるはずです。
しかし、専門家は一切、このようなことをされることはありません。
片頭痛という症状の神秘さを、この点から見直すことすらされません。
このことは「症状からみた片頭痛」で明らかにしました。
そして、専門家は片頭痛の病態を専ら、トリプタン製剤の作用機序の面から考えてきました。その結果・・
その結果、肝心要の”中枢神経系でセロトニンが減少する”理由についてはまだ謎とされます。
片頭痛の患者さんは,そうでない方と違って特別に興奮しやすい状態があるのではないかとされ、このような「脳過敏」を起こす原因もこれまた、不明とされます。
そして、前兆に関連して、「大脳皮質拡延性抑制」が提唱されていますが、この「大脳皮質拡延性抑制」を起こす原因が分かっていないとされます。
その前兆のかなり前に予兆と呼ばれる症状があります。あくびが出るとか,異常にお腹がすくとか,イライラするとか,眠くなるなどの症状があってから前兆が起こり,さらに激しい発作が起こること,発作が鎮まった後も気分の変調があったり,尿量が増加したりするなど全身の症状を伴うことが分かりました。そうなると,片頭痛は脳の血管,あるいは脳だけの局所的な疾患ではないのではないかという疑問が持たれています。
このような観点から病態を説明する最大の問題点は、片頭痛が慢性化する理由が、一切、見当がつかないとされていることです。
これらのことは「症状からみた片頭痛」で明らかにしましたように、片頭痛がミトコンドリアの機能の低下による頭痛であると考えさえすれば、すべて説明のつくことです。
にも関わらず、専門家は自分の頭で考えようとはされないために、すべてが一切不明とされ、闇のなかであり、結果的に、片頭痛が原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患とされ、私達に、一生にわたって、トリプタン製剤を服用しながらお付き合いしましょうと説得されています。
このようにして、製薬メーカーおよび金儲けを企む医師によって、私達は「金儲けの手段」・餌食になっているということです。
このような事実をまったく無視していることを、専門家はどのように考えておられるのでしょうか。多くの専門家は、学会の方針は絶対的なものであり、このようなブログという一般の方々が誰でも閲覧できるような場で学会と相対峙する考え方を公開すべきではないとあからさまに非難されます。
しかし、自分の考え方がすべて正しいと申されるのでしょうか。これまで述べてきたことからしても、専門家の方々は偏った、それも製薬メーカーに賛同するようなことしか申されず、現実に慢性頭痛でお悩みの方々のことを真剣に考えておられるのでしょうか。
少なくとも、自分の頭で考え、片頭痛がミトコンドリアの機能の低下によって起きる頭痛と仮定して、これまでの研究業績を考え直してみることが専門家の責務ではないでしょうか? 何か本末転倒しているようにしか思われません。
偏った考えしかされない方々が果たして専門家と言えるでしょうか。
このような偏った考え方しかされない方々が頭痛領域では、専門家として、君臨しています。
まさに”お山の大将”といったところでしょうか?
専門家として、まさに恥じるべきことと思われます。専門家とは、もっと柔軟な考え方を持つべきと思われます。
専門家は、何を差し置いても、「国際頭痛分類 第3版β版」は、世界で最も権威のある国際頭痛学会の作成したものであり、これが絶対的なものとされ、謂わば水戸黄門の印籠のようなものです。
このようにして製薬メーカーおよび自分達の利益を第一に考え、肝心要の患者さんは二の次なっています。
現在の「慢性頭痛診療のガイドライン」は、この「国際頭痛分類 第3版β版」を二番煎じのごとく踏襲していることから、現実の慢性頭痛の患者さんの立場から記載されてはいません。
記載されているのは、頭痛をどのように根本的に治すかではなく、くすりをどのように服用するかだけでしかありません。
今回の「治療指針」で述べていることは、こうした「片頭痛がミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛である、といった”仮説”に基づいて」これまでの研究業績を再評価して構築したものに過ぎません。このように”仮説”と表現したのは、専門家が”ミトコンドリア説”という表現をされるために、百歩譲って、このように”仮説”と表現しているだけのことです。
片頭痛は、未病の段階にあるものです。未病とは健康的な生活を送ることを阻害する生活習慣に原因があり、自然治癒力の低下を意味しています。
健康的な生活を送るためには、ミトコンドリアが重要な鍵を握っています。
そして、病気の90%は活性酸素が関係していると言われています。
活性酸素は、ミトコンドリアがエネルギーを産生する際に必然的にできてくるものです。
このように、片頭痛とは、ミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛と考えるのが妥当です。すなわち、片頭痛では、生まれつきミトコンドリアの働きが悪く、さらに生後、ミトコンドリアの働きを悪くする要因が加わることによって、エネルギー産生能力が低下して、片頭痛として症状を発現させてくるものであり、”説”ではなく、本命であると考えなくてはなりません。
私達が、健康的な生活を送るためには、「ミトコンドリアが重要な鍵を握っており、生命の根源ともなるものである」ということの科学的なエビデンスは、これまでのミトコンドリア研究者の研究業績によって明らかにされていることです。
このようなことから、私達の病気も、生物学の法則、自然の摂理に基づいて考えていくべきものです。
この「治療指針」で述べていることは、こうした生物学の法則、自然の摂理に基づいて述べたものです。
そして、その有効性は、これまで鳥取大学神経内科当時の下村登規夫先生によって提唱された「MBT療法」、さらに分子化学療法研究所の後藤日出夫先生の「3つの約束」で明らかにされていることであり、何ら問題はないはずです。このような考え方に基づいて、この治療指針は作成しています。
「慢性頭痛治療ガイド」は、その後、多少手直しをしました。
http://taku1902.jp/sub650.pdf
これによって、片頭痛とはどのような頭痛なのかを理解することが、片頭痛を克服するための第一歩です。これをもとにして、治療を進めていけばよいということです。
そのために、「慢性頭痛 治療の進め方」を用意致しました。
このなかから、疑問に思われる部分を「総目次」から見つけてご覧下さい。
総目次 http://taku1902.jp/sub651.pdf
慢性頭痛治療ガイド
http://taku1902.jp/sub650.pdf
頭痛を考える
http://taku1902.jp/sub605.pdf
慢性頭痛 発症の要因
http://taku1902.jp/sub647.pdf
症状からみた片頭痛
http://taku1902.jp/sub649.pdf
女性のための「頭痛学」
http://taku1902.jp/sub648.pdf
頭痛読本
http://taku1902.jp/sub641.pdf
慢性頭痛の基礎知識
http://taku1902.jp/sub%202.html
片頭痛の正しい知識
http://taku1902.jp/sub549.pdf
慢性頭痛 治療の進め方
http://taku1902.jp/sub550.pdf
慢性頭痛治療のガイドライン
前編 実践編
http://taku1902.jp/sub543.pdf
後編 慢性頭痛の基礎知識
http://taku1902.jp/sub544.pdf
生活習慣改善のポイント
http://taku1902.jp/sub545.pdf
慢性頭痛治療のガイドライン ダイジェスト版
http://taku1902.jp/sub541.pdf
これでよいのか 片頭痛医療
http://taku1902.jp/sub512.pdf
こうした「治療指針」は、外来患者さんのために平成16年から作成してきました。
このように過去 15 年間に渡って、推敲に推敲を重ねて作り上げてきたものであり、いい加減な思いつきで作成したものではありません。
その理由は、素人の一般内科医の眼からみても、現在の「慢性頭痛診療のガイドライン 市民版」が余りにもお粗末すぎるからでした。
外来に受診された方々のために、限られた診察時間のこともあり、最低限知って頂きたいことを中心に述べていましたが、徐々に、根治療法を目的にしたものへと変化するにつれて内容も膨大なものとなってきました。
こういったことから、これまで作成したものを一枚のCDに収録して、お渡しすることにしています。以前は、1冊の書籍にしてお渡ししていました。
私は、片頭痛患者さんは一期一会の精神で診察することにしております。
片頭痛患者さんは若い世代が多いため、外来受診のためにその都度仕事を休むことは許されません。
ですから、1回の受診で、根治療法を会得して頂くことを目的にして、このような「治療指針」を収録したCDを作成してきました。
ただ、最近では、スマホが主流となり、パソコンを自宅にお持ちでない方々が増えてきたことが最大の問題点になっています。スマホで、膨大なPDFファイルを閲覧することによって、逆に、頭痛を誘発しないとも限らないからです。
今回作成したCDでも300ファイルは有にあります。これをどのように効率よく閲覧できるようにするのかが、今後の課題になっています。
現在では、中古のパソコンが1万円前後で購入できます。PDFファイルを閲覧するだけのことですので、この程度のパソコンで十分です。
一生、高価なトリプタン製剤を服用し、さらに予防薬を追加され、挙げ句の果ては慢性片頭痛へと移行してしまうことを考えれば安いものです。
このように考えれば、治さずに一生片頭痛とお付き合いする費用を合計すれば、恐らく”蔵一軒”が建つのではないでしょうか。このような馬鹿なことをすべきではありません。
早く対処すれば、1年前後で根治できるものをムザムザ治らなくしてはなりません。
皮肉なことに、なぜだか片頭痛が治らないと言っているのは専門家だけでしかありません。
それは、専門家は、これまで述べてきましたように、片頭痛の病態をトリプタン製剤の作用機序からしか考えることはなく、片頭痛発症の3本柱となる、ミトコンドリア、セロトニン神経系(脳内セロトニン)、「体の歪み(ストレートネック)」の関与を考えることがないために、原因不明としているに過ぎません。これら3つの柱は、ミトコンドリアに関与したものであり、専門家はミトコンドリアと片頭痛の関与を考えることもなく、トリプタン製剤しか処方するしか能がないために、片頭痛を治せないだけのことでしかありません。このように単純なことです。
私達は、製薬メーカーや金儲けを企む医師達の餌食になってはならないということです。
私達は、トリプタン製剤が片頭痛の特効薬であり、これを服用しておりさえすれば、片頭痛が治ってしまい、パニック障害やうつ状態、冷え性が改善され、将来的には脳過敏症候群や脳梗塞が予防できるといった詭弁に惑わされないように注意し、私達の体は、自分達で守っていかなくてはなりません。
さらに、以下のような世界もあることを忘れてはなりません。
Headache Master School Japan(HMSJ)
専門家は、毎年、Headache Master School Japan(HMSJ)を開催され、学会員に対して、受講料を徴収して、専門医取得のための便宜を図ることにより、200人前後の参加者を集めています。
このHeadache Master School Japan(HMSJ)とは、2013年3月に、国際頭痛学会主催でHeadache Master School 2013 in Asia が東京で行わた、”トリプタン御用学者”と称される世界のトップエキスパート14名(Burstein, Charles, Diener, Dodick, Ferrari, Goadsby, Gobel, Guidetti, MacGregor, Purdy, Schoenen, Schoonman, Rapoport, Zagami)が来日し、頭痛医学の最新の進歩を参加者一人一人に伝授されたものです。
学会を主導される方々は、これを日本の頭痛診療・教育のあるべき姿を示すものと考えて、「日本の頭痛教育プログラム」の中心として行っているものです。
これを基に、「国際頭痛分類 第3版β版」が頭痛診療および頭痛研究の絶対的基準であることが徹底して指導され、学会員には専門医取得を”餌”にして、金儲けの一手段にもなっています。
出版社のもくろみ
これまで、某出版社の創立20周年記念の、”出版費用¥0 キャンペーン”で、これまで「治療指針」として掲載していたものから、10回前後は応募していました。
しかし、私の書くものの内容が「公序良俗」に反するとか、学会を批判するような記述があるとかの理由で、悉く選から漏れて無料出版の夢は潰え去っていました。
ところが、最近、この出版社から応募したものを、自費出版することを勧められ唖然とさせられた次第です。私としては、無料出版が目的であり、自費出版であればわざわざ応募することもなかったはずです。
このように出版社から、自費出版であれ、自分の書いたものが本になると聞けば、自分の書いたことが認められたと勘違いされ、天にも昇る感覚で、出版社の勧められるままに出版に応じる方々もいらっしゃるようです。
出版社にしてみれば、出版費用を作者の負担にして、出版し、これが当たれば出版社の収益となり申し分のないことになります。
結局、「創立20周年記念の、”出版費用¥0 キャンペーン」という餌に飛びついて、応募させることによって、めぼしい作品を発掘し、これを作者負担で金儲けを企む出版社のもくろみが明るみになったように思われます。
こうした目的で、「キャンペーン」が展開されているとは夢にも思いませんでした。
このように世の中には甘い話は、どこにもないようです。
このように、頭痛医療を取り巻く世界には金儲けの手段はゴロゴロしているようで、暗澹たる気持ちにさせられます。