「病気にならない暮らし事典」を読んで | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 前回、本間真二郎先生の出版された「病気にならない暮らし事典」自然派医師が実践する76の工夫(セブン&アイ出版)をご紹介致しました。
 この時は、新聞広告をみて、私の主張していることとよく似ていると思い、読む前に記事にしました。掲載と同時に注文し、昨日読了致しました。広告をみて思ったことと実際書籍を読んで思ったことはまったく別物でした。
 先生自身は、先生独自の世界観があり、これをもとに病気と健康についての考え方をお持ちのようでした。
 私が、この書籍の内容を説明するには、極めて烏滸がましいと思われますので、実際ご覧になられることをお勧め致します。
 簡単に、説明すれば、・・以下のようになります。


「自然の摂理、法則」とは

 

・自然とは、ありとあらゆる生命(いのち)を産む、育む、伝えていくシステムである
・あらゆる生命とは動物(人、動物、鳥、魚、虫など)、植物(草、木、花など)微生物(原虫、真菌、酵母、細菌、ウイルスなど)のすべてになる
・どれもが地球の分身という生命であり、この意味において等価であり、人も含めどれが上も下もなく、ただ役割の違いがあるだけである

 

「自然の摂理」とは


・全てが全てを互いに支えて循環しており、不要なものは何もない
・何も要求しない
・自動的に調整されている
・短期的ではなく長期的(最終的)な目的のために調節される
・個ではなく全体のために働く
・持続可能な(持続していく)システムである
・例外はない(真の平等)


 簡単に言えば、自然の法則は、自分にとっても、自分以外のすべての人にとっても、人以外のすべての生物にとっても、また、いつの時代も、どこにいても変わらないものです。
 つまり、自然の法則は、全ての生命に平等で調和的に働き、全ての生命を生かし発展させるためにあります。
 人にのみ都合の良いこと、ましてや日本人にだけとかお金持ちにだけなど特定の人にのみ都合の良い自然の法則などあるはずがないということです。


「病気の原因」とは

 

「自然に沿った生活をしていれば病気にならない」。
では逆に病気になる、つまり不自然な生活とはどのようなものなのでしょうか
 以下、詳しいことは、http://ameblo.jp/rutorl/page-4.html をご覧下さい。

 

 これが、総論で、暮らし事典として、食のこと、生活のこと、環境のこと、医療のことに繋がっていきます。
 このなかの暮らし事典の、食のこと、生活のこと、環境のこと、の内容は、これまで、
  

  片頭痛治療のてびき 前編  http://taku1902.jp/sub510.pdf
  慢性頭痛 治療の考え方・進め方 後編 http://taku1902.jp/sub511.pdf
      の内容と寸分違わないようです。
   

  私の論点は、ミトコンドリアとの関連からすべて説明してきたことです。
    このような相似性がどこからきているのかを、読者の皆さんが、実際に「病気にならない暮らし事典」をご覧になられて感じ取って欲しいと思っております。


 今回、この「病気にならない暮らし事典」を読んでつくづく思ったことは、脳のなかに異常のない慢性頭痛を論ずる専門家の方々の考え方の不条理さです。
 このような慢性頭痛は、頭痛持ちの頭痛とされ、脳のなかに異常がないと”定義”されているにも関わらず、相変わらず脳の中に異常のある二次性頭痛の観点からしか論じられることはありません。
 片頭痛のときに起こる脳の変化(閃輝暗点)が、PET、MRI(BOLD法)といった脳の新しい方法で、脳の病気が画像として確認されたことを針小棒大に考え、いつまでも片頭痛が中枢性疾患であるかのごとく考えています。
 また、脳のなかに異常がない慢性頭痛はCTやMRIなどの画像検査では異常が見いだせないことから、もっぱら国際頭痛分類第3版に基づいて「症状」だけからしか診断せざるを得ません。このため人種間、民族間が異なっても症状が同じでさえあれば、これで世界一律に比較できるとされており、まさに国際頭痛分類第3版は世界共通の言語とされています。しかし、欧米人と日本人の片頭痛を比較しても、明らかに相違があります。これは、両者の生活習慣および生活環境が異なっているからです。こうしたことは、頭痛の専門家はまったく意に介することはありません。
 このように、慢性頭痛は、国際頭痛分類第3版に基づいて、定義されるだけのことです。ということは、どのような生活習慣および生活環境に置かれようとも、このようなことは、片頭痛とはまったく関係なしとされているということです。こういったことから、まさに砂上の楼閣を築いているようなものです。まさに仙人の世界を論じているような錯覚を覚えるだけのことです。


 このようなことを、今回、「病気にならない暮らし事典」を読み終えて思ったことです。

 専門家は、どうしても(意地でも)、片頭痛がミトコンドリアの機能低下による頭痛と考えたくないようですので、「病気にならない暮らし事典」をご覧になられて、片頭痛とはどのように考えるべきかを考えられては如何でしょうか。
 専門家は、片頭痛を”病気”と考えているようですから・・