これまで述べて参りましたことをまとめてみますと・・
脳のなかに異常のない慢性頭痛は「健康的な生活」から逸脱した生活習慣を送ることによって引き起こされる頭痛です。
このような慢性頭痛を探求する「臨床頭痛学」のめざすところは以下のようになります。
「臨床頭痛学」→健康・美容→生活習慣病予防→アンチエイジング→認知症予防→健やかな長寿社会
このように慢性頭痛は「健康的な生活」から逸脱した生活習慣を送ることによって引き起こされる頭痛であるとするならば、頭痛とは「健康と美容」に問題のある生活を送っているという「警告信号」そのものということになります。
このため、こうした頭痛に対して、市販の鎮痛薬を始めとしてトリプタン製剤を含めて各種の鎮痛薬で、頭痛という痛みだけを抑え込んで痛みを緩和していますと益々不健康な生活を送らざるを得なくなるということを意味しています。すなわち、このような生活を続けることによって、その根底では「酸化ストレス・炎症体質」を次第に増強させてくることを意味しています。
こうしたことから、健康的な生活から逸脱した生活を強いられることになり、美容上も決してよくないことになってきます。さらに糖尿病・高脂血症・高血圧症・痛風などの生活習慣病を併発させ、老化を促進させることになり、認知症へと進展してきます。
このため、日常的に極く軽い頭痛を感じた場合は、市販の鎮痛薬でお茶を濁すことなく、常に自分の生活習慣に気を配り、何か問題があれば、その都度改善に努める必要があります。
このように「臨床頭痛学」とは、健康・美容、生活習慣病予防、アンチエイジング、認知症予防、健やかな長寿社会をめざすものでなくてはなりません。
ということは、臨床頭痛学とは、健康学そのものということです。
そのためには、ミトコンドリアを弱らせない・いかにして増やすかをまず考えなくてはなりません。そして、脳内セロトニンの低下を引き起こさせない生活習慣を身につけ、同時にセロトニン神経の活性化を図る必要があります。これは同時に「ストレス対策」にもなり極めて重要になってきます。
さらに、「体の歪み」を引き起こさない生活を送ることです。このため日頃から正しい姿勢を心掛け、背筋を伸ばす・下半身を鍛えることで、同時にミトコンドリアの活性化に繋がってきます。
必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6を中心に脂肪摂取の仕方に配慮する必要があり、これが健康の要ともなってきます。
欧米型の食事に偏り、肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取することなく腸内環境を健全にしていく必要があります。
このような具体的なことはこれまでも述べて参りました。
1.生活習慣改善の原則
http://taku1902.jp/sub406.pdf
2.運動療法の原則
http://taku1902.jp/sub407.pdf
3.ストレス対策
http://taku1902.jp/sub408.pdf
4.体の歪みの改善・予防
http://taku1902.jp/sub409.pdf
5.ミトコンドリアを増やす
http://taku1902.jp/sub410.pdf
6.食事療法の原則
http://taku1902.jp/sub411.pdf
7.マグネシウム
http://taku1902.jp/sub412.pdf
8.頭痛体質改善のために
http://taku1902.jp/sub413.pdf
9.片頭痛と脂質
http://taku1902.jp/sub414.pdf
このように考えてみますと、現在行われている頭痛学とは、片頭痛オンリーのトリプタン製剤と予防薬の服用に終始しており、とくにトリプタン製剤が第一選択薬もしくは”特効薬”とされ、ただ単に「鎮痛」だけを目的としているところをみれば、いかにトリプタン製薬メーカーの影響が大きいのかが理解されるはずです。
この点を私達は、きちんと認識しておく必要があります。
私達は、こうした現在の「頭痛学」とは1日も早く決別しなくてはなりません。