片頭痛はミトコンドリアの機能障害による頭痛です。
片頭痛の場合、遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在することから、同時にセロトニン神経系の機能が低下してきます。これに生活習慣および食生活の問題から「脳内セロトニンの低下」がもたらされることになります。
片頭痛の患者さんでは、緊張型頭痛の場合と異なって、遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在することから、ミトコンドリアの働きを悪くし、セロトニン神経を弱らせる要因の影響を、とくに受けやすいことになります。
この、ミトコンドリアの働きを悪くさせる要因としては、ここでは
マグネシウム
ビタミンB2
鉄分
睡眠
活性酸素
の5つを取り上げることにします。
とくに「マグネシウム」の問題は・・
第5章でも述べましたように、もともとミトコンドリアの働きの悪いところへマグネシウム不足が加わりますと、ミトコンドリア内のカルシウムイオンとナトリウムイオンの増加およびカリウムの喪失による細胞内でのカリウムイオンの低下を招き、細胞は興奮しやすくなり、これが「脳過敏」を引き起こしてきます。このようにしてマグネシウムイオンの減少はミトコンドリアの代謝異常をきたして、神経細胞を興奮しやすくすることになります。
そして、マグネシウム不足が持続すれば、ミトコンドリアの働きをさらに悪くさせることに繋がることになり、片頭痛を悪化させる”元凶”にもなってきます。
そして、私達の生活環境は、マグネシウムが不足しやすい環境にあり、いろいろな要因で、マグネシウム不足が引き起こされるため、とくに片頭痛の遺伝素因がある場合は、マグネシウム不足に常に配慮しなくてはなりません。
しかし、片頭痛でない場合でも重要になっています。
今回は、以下のファイルです。
第18章 ミトコンドリアの機能を回復させる
http://taku1902.jp/sub385.pdf