「新・臨床頭痛学」の第17弾です | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 第1章では、脳のなかに異常のない「慢性頭痛」は「健康的な生活」を送ることができないことに根本的な原因があると述べました。


 「健康的な生活を送る」ためには、生命の根源ともなる”ミトコンドリア””セロトニン神経系”が重要な”鍵”となります。
 

 慢性頭痛発症の起こり始めは、「ホメオスターシスの乱れ」にあります。生体のリズムを乱す最大の要因はストレスにあります。
 ストレスは、マグネシウム不足と活性酸素の増加を招き、ミトコンドリアの働きを悪化させることに至ります。さらに”セロトニン神経系”の関与から「脳内セロトニンの低下」を招くことになります。
 そして、このミトコンドリアの働きの悪化、「脳内セロトニンの低下」は、体の歪み(ストレートネック)」を容易に引き起こしやすくする素地になります。

 私達は、日常生活を送る場面では、日常的に「前屈みの姿勢」を強いられており、このため、当然のこととして、「体の歪み(ストレートネック)」を引き起こしてきます。
 この日常的な「前屈みの姿勢」は緊張型頭痛の原因となり「体の歪み(ストレートネック)」が形成されることによって緊張型頭痛が増強してくることになります。
 ミトコンドリアは、全身を支え、姿勢を整える筋肉グループ「抗重力筋群」に多く存在し、ミトコンドリアの働きが悪くなれば当然のこととして「体の歪み(ストレートネック)」引き起こしてきます。
 セロトニン神経は直接体を動かすのではなく、筋肉を緊張させることによって、重力に対して姿勢を保つために働く筋肉に働きかけていることから、セロトニンが不足してきますと、セロトニン本来の働きである「正しい姿勢の保持」が、困難となり、「体の歪み」を招来し、結果的に「ストレートネック」を引き起こします。
 片頭痛の場合、「ミトコンドリアの働きの悪さ」が生まれつき存在し、このため同時に「セロトニン神経系の機能低下」が存在することから、これに生活習慣の問題点が加わって「脳内セロトニン低下」がもたらされ、この2つの要因によって、姿勢保持が困難となり、前屈みの姿勢が長期間に渡って持続する生活環境によって、容易に体の歪み(ストレートネック)を形成してくることになります。


  私達の生活環境は活性酸素に満ち溢れており、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしやすい状況にあります。
 すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 こういったことから、現代では、ストレートネックが日常茶飯事にみられるようになってきました。
 これが、慢性頭痛発症の起点(スタート)となる極く軽度の頭痛である「緊張型頭痛」を発症させることになってきます。


 このような頭痛に対して、市販の鎮痛薬を連用すれば、ミトコンドリアの働きを悪化させ、脳内セロトニンの低下を引き起こすことになり、頭痛が増強させ、薬剤乱用頭痛を引き起こし、片頭痛への移行を加速させることになります。
 このため、市販の鎮痛薬を服用することなく、頭痛が極く軽度の段階で、頭痛を治すスベを会得しておく必要があります。
 さらに、頭痛が極く軽度の段階で、少なくとも体の歪み(ストレートネック)を予防もしくは改善させることが重要になってきます。


 今回は、以下のファイルです。


第17章 「体の歪み(ストレートネック)」の予防・改善
  
http://taku1902.jp/sub384.pdf