二次性頭痛(その他) 20  非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)乱用頭痛 | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 まず、「痛い」と感じている傷の場所では、どういう現象が起こっているのでしょうか?


1. 傷や熱、酸・アルカリの刺激を受けると、細胞が傷つく。
2. 傷ついた細胞から、カリウムが放出されます。それがきっかけとなり、痛みを感じやすくするプロスタグランジンやロイコトリエンといった、体の働きを調節する物質が作られる。
3. 神経からは、サブスタンスP という痛み増強物質が放出されます。サブスタンスP によって、傷の痛みや腫れ、赤みなどが増強。
4. また、血液中の肥満細胞からはセロトニン、血小板からはヒスタミンといった、さらなる痛み物質が誘発。
5. 痛みセンサーはますます興奮し、痛みが拡大。

 「痛み」情報は、体の損傷や不具合を脳に伝え、その対策を立てるよう脳に促します。痛みがある時には、自然と安静を取り、冷やして炎症を抑えようとするのは、痛みを感じ取った脳が傷を癒すアクションを起こしているからなのです。
 組織が損傷を受けた時、細胞膜にあるリン脂質はアラキドン酸に変わり、シクロオキシゲナーゼ(COX)の作用によってプロスタグランジンが生成されます。このプロスタグランジンの作用によって引き起こされる「痛み、熱、腫れ」などの症状が引き起こされる現象を炎症といいます。一方、組織損傷時に血漿から遊離したブラジキニンは、知覚神経を興奮させることにより、痛みを発生させます。プロスタグランジンは、ブラジキニンと比較して直接的な発痛作用は弱いのですが、ブラジキニンによる発痛を増強させます。この様に疼痛は両者の関わりから起こります。
 発痛物質には、ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリンなどがありますが、その中で最強とされるのはブラジキニンです。
 セロトニンは皮膚や筋肉に分布する痛覚受容器に作用して痛みを起こします。
 セロトニン濃度が低いと、物理的刺激や他の発痛物質(たとえばブラジキニン)の発痛作用を増強します。
 セロトニンの濃度を急に低下させるものはすべて頭痛を起こし、その際、絶対的な濃度よりも、減少のスピードが重要となってきます。
 プロスタグランジンの合成量を左右しているのは細胞膜にある脂肪酸(リン脂質)からのアラキドン酸の遊離の程度によります。
 細胞に物理的な刺激が加わった場合や炎症などはアラキドン酸が遊離するきっかけとなるため、いったんプロスタグランジンが産生され、炎症が起きると、アラキドン酸の遊離が促進され更にプロスタグランジンが産生されるという悪循環が生じることになります。
 これは雪球を坂の上からころがした時にたとえる事が出来ます。、はじめは小さな雪球でもころがっていくうちにだんだん大きくなっていきます。おそらく、小さなうちには簡単に止めることが出来るのでしょうが、大きくなり勢いのついた状態では止めようとしても逆に押し潰されてしまうかもしれません。
 炎症の初期にプロスタグランジンの産生をしっかりブロックすることは、痛みを悪化させないための重要なポイントです。プロスタグランジンの原料になるのは食物の中に含まれる脂肪です。脂肪は蛋白質、糖質と並んで重要な栄養素ですが肥満をはじめとして動脈硬化や乳癌の発生に密接に関与していることが知られており、あまり良いイメージはないようです。
 このように、脂質というとダイエットの大敵のイメージがありますが、実際には体内で体の構造成分となったり、ホルモンの原材料として重要な役割を担っています。普段食べているバター、サラダ油、豚や牛の脂肪、魚の油などの油脂(中性脂肪)の栄養学的な性質を決めているのは脂肪酸といわれる物質です。「コレステロール上昇予防に植物油がいい」という宣伝もこの脂肪酸の種類のことを言っているのです。
 脂肪酸には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
 その中でも必須脂肪酸は動物の体内ではほとんど合成がされず、食事から摂る必要がある栄養素です。必須脂肪酸が欠乏したネズミでは皮膚からの水の漏出、成長の停止、生殖機能低下などが起きることが知られています。
 動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、たくさん食べるとコレステロール値を上げ、動脈硬化や心臓病の原因になることが知られています。不飽和脂肪酸は植物油や魚に多く含まれ、コレステロール値を下げるので良い言われています。ところが植物油信仰も過信しすぎると落とし穴があります。
 植物性脂肪は不飽和脂肪酸を多く含むと述べましたが大きく分けて3つの系統に分類されます。


一価不飽和脂肪酸


 オレイン酸に代表されます。オリーブ油に多く含まれ、動脈硬化を促進するLDL を下げ、動脈硬化を予防するHDL を上昇させる作用を持っています。


オメガ6系統多価不飽和脂肪酸


 リノール酸に代表されます。サフラワー油、紅花油、ひまわり油に多く含まれLDL もHDLも共に減らしてしまう作用があります。体内でアラキドン酸となり生理痛の原因物質であるプロスタグランジンの原料となります。またアレルギーや喘息発作に関与するロイコトリエンの原料ともなると言われており、過剰摂取には注意が必要です。


オメガ3系統多価不飽和脂肪酸


 α-リノレン酸→魚の脂肪に多く含まれエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)に代謝されます。EPA やDHA の動脈硬化、心筋梗塞予防効果はしばしばマスコミでも耳にしますが、これらのn-3 系列の必須脂肪酸はn-6 系列の脂肪酸が細胞に取り込まれるのを阻害したり、プロスタグランジン合成酵素の働きを邪魔することが知られています。

 オメガ3系多価不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸、エイコサペンタエン酸はリノール酸、アラキドン酸がプロスタグランジン、ロイコトリエンなどのエイコサノイドに変換することを競合的に阻害することが知られています。EPA 由来エイコサノイドは生理活性が弱いので、プロスタグランジンの産生過剰による症状を抑制すると考えられます。


 プロスタグランジンがたくさん出来ないように工夫することは痛みの治療にとって重要です。そのためにプロスタグランジンの合成を阻害する鎮痛剤やピルなども使用するのですが、食生活を工夫することによってプロスタグランジンの過剰な産生をコントロールすることも有効と考えられます。具体的には魚を積極的に食事に取り入れる、衣の厚い揚げ物は減らすなどを工夫を続ける事が良いと思います。


痛み止めの仕組み


 普段、皆さんが病院や薬局で処方される痛み止めは、ほとんどが非麻薬性鎮痛薬(NSAIDs)です。代表的な薬には、ロキソニン、ボルタレン、ロピオン、アスピリンなどがあります。


痛み止めの作用


 痛みセンサーを興奮させ、痛みを引き起こす痛み物質には、カリウム、セロトニン、ブラジキニン、ヒスタミンなどがあります。一方で、痛みセンサーを直接には興奮させず、痛み物質の作用を強める物質があります。サブスタンスP、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどがあげられます。非麻薬性鎮痛薬(NSAIDs)は、このプロスタグランジンを作りにくくすることで、痛み止めの効果を発揮します。
シクロオキシゲナーゼ(COX)はアラキドン酸を原料としてプロスタグランジンを合成します。
 しかし、シクロオキシゲナーゼ(COX)によって合成される物質はプロスタグランジン以外にもトロンボキサンA2(TXA2)という物質もあります。
 このトロンボキサンA2(TXA2)の重要な作用としては血小板凝集作用があります。つまり、血液が固まりやすくなります。
 そのため、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することによってトロンボキサンA2(TXA2)の合成を抑制することができれば、血小板凝集を抑えることができます。
 このようにして、片頭痛の引き金となる”血小板凝集を抑える”ことができます。
 非ステロイド性抗炎症薬NSAIDの主作用であるシクロオキシゲナーゼ(COX)活性阻害作用にあり、これによって鎮痛効果を発揮しています。


 ここで、問題の「プロスタグランジン」について、述べておきます。


プロスタグランジンとは?


 必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6は、全身のさまざまな生理機能を調節する局所ホルモンの原料になります。この脂肪酸からつくられる局所ホルモンはエイコサノイドと言われ、「プロスタグランジン」「ロイコトリエン」「トロンボキサン」などの種類があります。そうした調節物質を、ここではまとめて「プロスタグランジン」と呼ぶことにします。
 従来のホルモンが特定の内分泌腺でつくられ、全身を支配しているのに対して、プロスタグランジンは個々の細胞でつくられ、細胞レベルでの調節を行っています。(※そのため局所ホルモンと呼ばれています。)しかし、その働きはきわめて重要で、身体全体の機能に関係していると言ってもよいほどです。


プロスタグランジンの生成過程と種類


 プロスタグランジンは、次のようなプロセスで生成されます。

 必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6が体内で化学変化を繰り返し、各種の「プロスタグランジン」が生成されていきます。(※食物として体内に吸収されたオメガ3・オメガ6の大部分は、他の脂肪酸と同じく燃焼に回されますが、細胞膜からピックアップされた一部がプロスタグランジンに変換されます。)
 プロスタグランジンは原料である脂肪酸の違いによって、3つのグループに分けられます。そして、そのグループ内でさらに複雑な変化をして数十種類のプロスタグランジンがつくられます。


プロスタグランジンによる生理調節作用


 ここで大切なことは、プロスタグランジンは大きく3つのグループに分かれ、グループごとに異なる働きをしているということです。なかでも「オメガ3系のEPA」からつくられるプロスタグランジンと、「オメガ6系のアラキドン酸」からつくられるプロスタグランジンは、相反する働きをして細胞機能のバランスをとっています。
 もう少し詳しく見てみると、オメガ6系からは2つのグループのプロスタグランジンがつくられ、互いに相反する働きをしています。現在、その材料となる「オメガ6」は大量に摂取されています。そのうえ大半の人々は、肉・乳製品・卵などの動物性食品を多く摂っていますが、そうした食品には直接「アラキドン酸」が含まれています。そのためアラキドン酸由来のプロスタグランジンが大量につくられることになります。つまり1グループ目に比べ、2グループ目のプロスタグランジンだけが過剰に生成され、細胞機能のバランスを欠くことになります。
 2グループ目のプロスタグランジンと、オメガ3系からつくられる3グループ目のプロスタグランジンも、相反する働きをしています。しかもこの2つは、オメガ6系のグループ同士より強力な競合関係にあり、一方が大量につくられると、他方はその分だけつくられなくなります。ということは、現在のような「オメガ3欠乏」の状態では、圧倒的に「アラキドン酸」由来のプロスタグランジンが生成されることになるのです。「オメガ6」と「動物性食品」の過剰摂取から2グループ目のプロスタグランジンだけが異常に多く生成され、「オメガ3」の欠乏から3グループ目のプロスタグランジンが極端に不足してしまっているということです。そのために細胞機能のバランスが大きく崩れ、さまざまな障害・病気が引き起こされているのです。

 例えば“炎症”という作用の場合、それを抑制するプロスタグランジンが「オメガ3」からつくられるのに対して、アラキドン酸由来の「オメガ6」からは炎症を激化させるプロスタグランジンがつくられます。このように―「血栓を減らしたり、増やしたり」「発ガンを抑制したり、促進したり」「子宮を弛緩させたり、収縮させたり」「血管を拡げたり、狭めたり」して、互いに相反する働きかけをしています。車にたとえれば、アクセルとブレーキのようなものです。1つの生理作用に対して、それぞれ反対の働きかけをしながらコントロールしているのです。多種類のプロスタグランジンが互いに関係をもちながら、身体全体の機能を維持しているのです。

 「オメガ3」と「オメガ6」の脂肪酸は、単なるカロリー源や組織の構成成分となるだけでなく、細胞機能を調節するプロスタグランジンの材料となっています。プロスタグランジンは、神経系・ホルモン系に続く「第3の調節系」と言われ、油の中でも最新の研究分野となっています。1982年には、欧州の3人の研究者がノーベル医学生理学賞を受けています。


オメガ3とオメガ6のアンバランスを引き起こす原因


 では、どうしてこのような異常な事態を引き起こすようになったのでしょうか。「オメガ3」も「オメガ6」も、植物性食品や植物油の中に多く含まれています。そして、その植物油がアメリカや日本において大量に摂取されるようになったのは、1960年以降のことです。食事が欧米型に向かい、油料理・揚げ物料理が多くなった時期ということです。
 食事の欧米化の中で摂取量が増え続けてきた油と言えば、コーン油・大豆油・サフラワー油(紅花油)などです。そして、それらをベースにしたマヨネーズやドレッシング・マーガリンなどです。実は、こうしたどこの家庭でも毎日のように使う油には、「オメガ6(リノール酸)」が豊富に含まれているのです。
(一般に使われる油の中には、45~75%もの「オメガ6」が含まれています。)

 一方、「オメガ3(アルファ・リノレン酸)」を多く含む油としては、シソ油・エゴマ油があり、欧米では亜麻仁油があります。しかし現代人のほとんどは、これらの油を料理に使うことはありませんでした。(※日本ではあまりなじみのない「亜麻仁油」ですが、食用に用いられた歴史は古く、ギリシャ・ローマ時代からだと言います。北欧諸国では第2次世界大戦の前まで、どこの家庭でも使われていました。)
 また食品によっては、オメガ3を比較的多く含むものもあります。野菜(特に緑の濃い冬野菜)・海藻・魚(背の青い大衆魚)などです。そしてこれらの食品は、昔の日本人は日常的によく食べていました。そのためかつては、かなり「オメガ3」を摂取することができていたのです。油料理をひんぱんに摂るような現代とは違って、オメガ3とオメガ6のバランスは自然に良好だったのです。
 現代人は、オメガ3の摂取源となる野菜・海藻・魚などをあまり摂らなくなっているのに対し、オメガ6の摂取量は激増しています。食事が欧米型に傾けば傾くほど、「オメガ6」だけが多くなってしまうのです。こうして必然的に、「オメガ3」と「オメガ6」のバランスは大きく崩れてしまいました。


現代人の深刻な「オメガ3脂肪酸欠乏」


 食生活の欧米化が深刻な「オメガ3欠乏」を招いていますが、その一因としては、次のようなことも挙げられます。一般に現代人は、寒い地域の食物より、温かい地域の食物を好んで食べるようになっています。温室栽培や輸入によって、冬でも、トマトやキュウリ・ピーマンなどの夏野菜が食べられるようになりました。実は、「オメガ6」が暖かい地域の農作物に多く含まれているのに対して、「オメガ3」は寒い地域の農作物に多いのです。ホウレン草・シュンギク・小松菜・白菜・ブロッコリーなどの冬野菜は、よいオメガ3の摂取源となっています。
 また精白技術の進歩が、オメガ3不足に拍車をかけています。穀類の胚芽にはオメガ3とオメガ6がともに含まれているのですが、精白することで「オメガ3」が失われてしまいます。
 さらにオメガ3不足の大きな原因として現代式の製油方法が挙げられます。食用油といえば、かつては手絞り的な圧搾法「コールド・プレス(低温圧搾法)」で製造されていました。しかし現代では、そうした方法でつくられているのは亜麻仁油・オリーブ油などの一部の油のみです。それ以外のほとんどの食用油は、化学的溶剤で原料の中の脂肪を溶かし出し、その後に溶剤を除去するといった方法でつくられています。そして最後の脱臭工程では、230℃以上もの高温処理がなされています。取り出された油には、部分的に水素が添加されます。“水素添加”とは、不飽和脂肪酸の二重結合部分に、高温高圧下で強引に水素をつなげて油を飽和状態に変えてしまうことです。こうすると油は酸化しにくくなって日もちがよくなり、商品寿命が延びるからです。
 こうした製油過程で真っ先に失われてしまうのが、水素と最も反応しやすい「オメガ3」なのです。原料となる大豆やゴマなどの種子類には、わずかですがオメガ3が含まれていますが、今述べたような製油方法では、ほとんどなくなってしまいます。そのうえ「トランス型脂肪酸」という有害な脂肪酸が生成されることになります。(※「溶剤使用」「高温処理」「水素添加」という現代式の製油方法の中では、オメガ3だけでなく、ビタミンなどの栄養素も失われてしまいます。

 このような原因が重なって、現代人の「オメガ3不足」は、きわめて深刻な状態になっています。


痛み止めの副作用


 市販の痛み止めが、医師が処方する薬より優しいと思っていませんか?

 効果の強い痛み止めは、胃粘膜や血管にも影響を及ぼし、胃炎や吐き気といった胃腸障害、胃・十二指腸潰瘍などの副作用がありました。ところが最近では、胃酸分泌や粘膜の血流に影響を与えることなく、選択的に炎症に関係するプロスタグランジンを作る酵素だけを抑制するタイプの薬があります。鎮痛効果が高いのに副作用は少なく、速効性のある痛み止めです。この薬を上手に使うことで、ぎっくり腰などの強い炎症も、しっかりと抑えることができるようになりました。
 病院で処方される痛み止めは強い、市販の痛み止めが弱い、と思い込んでいませんか?
 自己流で、長期間、市販の痛み止めを服用している方がいますが、痛み止めである以上、胃腸障害や腎機能障害などの副作用は起こりえます。痛み止めは、症状や状態で使い分けることが重要。なぜなら、痛み止めにはその鎮痛効果だけではなく、胃潰瘍や腎臓障害などの副作用を考慮して、長期間連用が可能なものと、短期間に使用を制限するタイプがあるのです。市販の痛み止めのナロンエースやイブは長期連用ができませんし、もちろん風邪薬も同じです。比較的長期間連用が可能な痛み止めは、胃腸障害が少ないCOX-2(コックスツー)選択的阻害剤で、セレコックスやロルカムが代表です。痛み止めを正しく使うことができれば、その副作用を最小限にして、あなたが痛みから解放される日もグッと近づくことでしょう。


最後に


 こうしたことから非ステロイド性抗炎症薬NSAIDの有効性を最大限に引き出すためには、食生活を工夫することによってプロスタグランジンの過剰な産生をコントロールすることが重要であるということを意味しています。 
 このようにして、食生活上の問題から、非ステロイド性抗炎症薬NSAIDの効果を十分に引き出させることなく、これが過剰な服用に繋がり、このような薬剤そのものは、本来、私達の体には異物そのものであり、これを代謝・解毒させるには大量の活性酸素を発生させ、このためにミトコンドリアの働きを悪化させることになります。
 さらに、過剰に服用された非ステロイド性抗炎症薬NSAIDは”化学的ストレス”となり、「脳内セロトニンの低下」をもたらすことによって「痛みを感じやすく」させることによって、頭痛を誘発してくるものと考えるべきです。