二次性頭痛(その他) 12 コカイン誘発頭痛 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 コカイン常用者の60~70%に頭痛がみられ、一般に片頭痛に類似した血管性頭痛を呈します。またマリファナによっては前頭部に軽度の頭痛が生じると考えられています。


 「国際頭痛分類 第3版 β 版」では、二次性頭痛として「物質の使用または曝露による頭痛」のなかに、以下のように規定されています。


コカイン誘発頭痛


A.頭痛は以下の特徴のうち少なくとも1項目と、CおよびDを満たす
1.両側性
2.前頭側頭部
3.拍動性
4.身体的活動により増悪
Bコカインの使用
C.コカインの使用後、1時間以内に頭痛が発現
D.頭痛は単回使用後、72時間以内に消失


コカインと頭痛


 アンフェタミン、メタンフェタミン、コカイン、メチルフェニデートなどは、脳内報酬系としても知られます。腹側被蓋野から大脳皮質と辺縁系に投射するドパミン作動性神経のシナプス前終末からのドパミン放出を促進しながら再取り込みをブロックすることで、特に側座核内のA10神経付近にドパミンの過剰な充溢を起こし、覚醒作用や快の気分を生じさせます。それに対してカフェインは脳幹への刺激効果が強いとされます。
 MDMAはこれらの作用に加え、セロトニンの放出を起こします。
 メチルフェニデートの塩酸塩である塩酸メチルフェニデートは注意欠陥多動性障害(ADHD)やナルコレプシーに対して処方されます。しかし作用機序がメタンフェタミンと類似しているものの、他の覚せい剤や麻薬と比較して規制が緩いため乱用目的で入手・使用するひともいます。
 カフェインは眠気覚ましとして広く利用されています。コカインは局所麻酔薬として使用されることもあります。

 群発頭痛の治療として、4-10% リドカインあるいは10% コカインを頭痛側の鼻腔内に点鼻する方法があります。有効な症例もありますが,プラセボとの二重盲検比較試験において,有効性が確認されていません。このように、塩酸コカインの薄い溶解液を点鼻することによって、殆どの患者で群発性頭痛を速やかに止めることができるということも発見されました。コカインには痛みの伝達をブロックし血管を収縮させるという二つの作用がありますので、この治療法が有効なのかもしれません。


 可逆性脳血管攣縮症候群を誘発する薬剤


 可逆性脳血管攣縮症候群とは、突然の雷鳴様頭痛で発症し、脳動脈の分節状血管攣縮をみとめるものの、短期間で改善をみとめる比較的予後のよい疾患とされています。
可逆性脳血管攣縮症候群を誘発する薬剤として、大麻、コカイン、エクスタシー、アンフェタミンとLSDが挙げられております。
何かをきっかけに急激に繰り返し起こる頭痛については、こうした薬剤の使用が原因とした可逆性脳血管攣縮症候群の場合があることを留意することが必要のようです。


 しかし、コカインが、どのようにして頭痛を発症させるのかについては不明です。

 コカインという薬はもともと身体にはない化学物質です。その物質を身体に入れることは身体にとってはストレスになってしまうのです。もちろん薬は症状を緩和してくれる便利なものですが、同時に身体になにかしらの副作用・悪影響を及ぼすことは、覚えておいてください。
 これらの頭痛は、純粋に自然の物を食べ、自然に生活していれば起こり得ない頭痛とも言えます。現代病と言ってもいいのではないのでしょうか。
 乱用薬物コカインは、肝障害を誘発すること知られており、代謝過程で生成する活性酸素種や炎症性サイトカインが原因であると考えられています。
 こうしたことから、活性酸素が関与しているのかも知れませんが不明です。


コカ


 コカまたはコカノキ(学名:Erythroxylum coca)は、コカノキ科コカ属の常緑低木樹です。高さは2-3mになります。葉は楕円形で両端が尖り、裏の葉脈の両側に2条の縦条が入っています。花は5弁で黄白色、果実は熟せば赤くなります。
 南アメリカ原産の樹木で、コカの葉からコカイン(局所麻酔薬、麻薬)を抽出できます。一部の国(主に南米)では主に高山病対策として葉を茶として飲用するなど、一種の嗜好品や薬用として伝統的に利用されています。
 コカの葉自体は、コカイン濃度が薄いため依存性や精神作用は非常に弱い。しかし、コカを抽出精製して作られるコカインには、中枢神経を刺激して精神を興奮させる作用があります。このことによってコカの葉にも精神的な疲労を回復させる反面、アルコール飲料と同様に幻覚や妄想を生じ、精神毒性を示し攻撃性が増したりするとの説もあります。またコカの葉は、薬物依存を形成して常習化するとされて、多くの国で麻薬として扱われ、使用・所持・販売が規制されています。日本等先進国の大半ではコカインによる危険性から、コカノキ、コカの葉を含めすべて麻薬・麻薬原料植物に定められ、栽培・持ち込み・流通等が厳しく規制されています。
 その一方で、南米(特にペルー・ボリビア)では、コカの葉は日常一般的に茶として飲まれており、コカ茶と呼ばれます。ボリビアなどではハーブティー全般をマテと呼ぶので、コカ茶は「マテ・デ・コカ」(mate de coca)と呼ばれています。そこで2011年に、ボリビアなどからコカの葉は伝統的嗜好品であり、麻薬対象から除外するよう国際連合に申請がありましが、アメリカ合衆国などは除外に反対しています。なお、ボリビアはコカを麻薬指定する麻薬に関する単一条約からも一時脱退、自国内に限って噛む行為を認めさせる留保つきで再加盟しました。
 コカ茶は、一般には、コカの葉を干したもの数枚~数十枚に熱い湯を注ぎ、しばらく待ってから飲みます。砂糖を入れて飲むことも多いようです。きわめて日常的な飲み物で、ティーバッグも売られています。カモミール(現地語ではマンサニージャ : manzanilla)と混合したティーバッグなども売られており、愛飲する人が多い。コカの成分による覚醒作用には「空腹を忘れさせる」という効果も含まれるため、コカ茶は食前よりも食後に飲まれることが多いようです。 また、ボリビアのラパス市(標高約4000m)やエチオピアなどの標高が高い地域では、旅行者などが高山病に罹りやすいため、コカの葉を直接口に入れて噛んだり(この時に効果を補助するものとして石灰やピーナッツ等を一緒に噛むこともあります)、コカ茶を飲むことによって、コカの成分を体内に取り入れて、高山病の症状(頭痛、内臓の不快感など)を緩和させることもあります。
 コカの成分を摂取することによる覚醒作用によって「恐怖感を喪失させる」「疲労感を薄れさせる」「空腹感を薄れさせる」「眠気を忘れさせる」などという効果が得られるため、ボリビアでは鉱山労働者などの重労働者がコカの葉を噛みながら仕事をする習慣があります。 朝、入坑するときに頬いっぱいにコカの葉を詰め込み、そのエキスを飲むことで、鉱山崩落事故のなどの危険の恐怖を忘れ、疲労や空腹を癒しながら夕方まで(昼食もとらずに)働き続けると言われています。しかし、コカの葉の服用を継続的に行うことで、覚醒状態での注意力の欠如などにより、事故を誘発する原因となるとも考えられています。
 なお、初期のコカ・コーラにはその名前の由来のコカの麻薬成分が入っていましたが、現在は入っていません。


 コカインはコカという灌木の葉が原料です。原産地は南米で、古代から貨幣と同様に扱われる貴重な植物でした。後にヨーロッパでコカの葉から独自のアルカロイド成分・コカインが分離され、麻酔薬として使われるようになりました。
 コカインはごく少量でも生命に危険な薬物です。主に鼻の粘膜から吸いこんで摂取するため鼻が炎症を起こし、肺も侵されます。この麻薬のもっとも特徴的な中毒症状には、皮膚と筋肉の間に虫がはいまわるような感覚が起こる皮膚寄生虫妄想というものがあります。 また、脳への影響も大きく、痴呆状態となり人間として生きることそのものを放棄することになるのです。これらの他にも妊娠中のコカイン摂取が子供に及ぼす影響(コカインベービー)も重要な問題です。
 コカインの恐ろしさは、どんな人も決してやめられないことにあります。ゆっくりとした死への道筋をたどらせるコカインです。


【コカインの症状】


 コカインは中枢神経を刺激します。即座に現れる作用には、瞳孔の散大、血圧・心拍・呼吸・体温の上昇といったものが含まれます。常習的使用では、鼻の粘膜に腫瘍をつくる危険性がありますが、時折使用するといったケースでは鼻詰まりや鼻水が見られます。不衛生な注射針を使いますと、肝炎やエイズ、その他諸々の病気に罹る恐れがあります。コカインの遊離化(普通は塩酸コカインなどのように「塩」の形ですが、これから「塩基」を取る化学的加工)の作業では溶媒(引火性が強い)の使用が絡んでくるため、爆発による死傷事故が発生することがあります
 コカインは身体及び精神の両面に依存性を作るのでこのクスリなしでは生きていけないように感じるようになります。おまけに耐薬性がすみやかに向上しますので、同じ効果を得るのに必要な量が次第に増えてゆきます。
 クラックと呼ばれるコカインの遊離体である塊状物質(「ロック」rockでここでは固形石鹸を砕いたような小さな塊が幾つもある状態)は非常に中毒性が高く、且つその作用はものの10秒程度で発現します。代表的な作用としては、瞳孔の散大、脈拍の増加、血圧の上昇、不眠、食欲減退、触感異常、偏執病症状、そして各種の発作です。コカインは脈拍や心拍をコントロールする脳の機能を破壊しますので、死を招くこともあります。


【精神的症状】


 コカインを摂取すると、いわゆる「ハイ」な感覚に包まれます。ハイとは、極めて幸福な感覚で、やる気に満ち自信にあふれた人物になったような気持ちになることです。しかし、依存性がたいへん高いこの薬は使用量もどんどん増え、アッと言う間に中毒者へとなってゆきます。
 薬の効果が切れると、不眠や疲労困憊、焦燥感、鬱などの症状が始まり、妙に多弁になったり、何かをせずにはいられないような衝動(例えば椅子から立ち上がったりまた座ったりといった無意味な行動)にかられます。この衝動はたいへん脅迫的なもので、自分で止めようとしても止められません。
 乱用の繰り返しによる慢性的な症状としては、幻覚や思考の異常、精神錯乱、そしてコーク・バグと呼ばれる特殊な感覚が起こります。コークとは「コカイン」、バグとは「虫」の意味で、日本語では「蟻走感」と呼ばれています。その名の通り、体中を小さな虫に這い回られるような気味の悪い感覚です。ことに皮膚と筋肉の間に虫が走る感覚がし、皮膚が裂けるまでかきむしらずにはおれない状況に陥ります。
 こうした症状が常に繰り返されるようになり、まともな精神状態を保つことが難しくなってきます。最終的には錯乱に陥り、完全な精神障害を受けることになるのです。


【コカイン乱用の兆候】


●不眠
●鼻水、副鼻腔性頭痛、鼻腔内炎症
●食欲減退と性欲亢進
●人間関係、学校、家庭、経済及び就労上の問題等、各種の問題の発生
●抑鬱、焦燥、疲労困憊
●通称「コークバグ」(「コーク」はコカイン、「バグ」は小さな虫の意。ここでは「蟻走感」で、皮膚の下を蟻が走るような不快な感じを言う)によって、皮膚を引っかくため、赤くなる現象が見られる。
●頭痛、瞳孔散大、振せん(しんせん=ふるえ)、悪心
●多弁、発熱、心拍上昇


【精神障害】


●コカインの依存者は、もうやめることができないこと。
●脳の中では本来は覚醒の後に訪れるべきリラックスした感じを伝達させるために必要な化学物質を、コカインがストップさせてしまい、相変わらず典型的な形のドーパミン(快楽伝達物質です)を作って流し続けるので、依存性ができる。
●多幸感(恍惚感)が消失しますと、イライラした抑鬱状態に苛まれる。
●重度の偏執病の症状
●強迫的衝動的行動
●幻覚
●異常で不合理な考え方


【精神的症状】


 コカインを摂取すると、いわゆる「ハイ」な感覚に包まれます。ハイとは、極めて幸福な感覚で、やる気に満ち自信にあふれた人物になったような気持ちになることです。しかし、依存性がたいへん高いこの薬は使用量もどんどん増え、アッと言う間に中毒者へとなってゆきます。
 薬の効果が切れると、不眠や疲労困憊、焦燥感、鬱などの症状が始まり、妙に多弁になったり、何かをせずにはいられないような衝動(例えば椅子から立ち上がったりまた座ったりといった無意味な行動)にかられます。この衝動はたいへん脅迫的なもので、自分で止めようとしても止められません。
 乱用の繰り返しによる慢性的な症状としては、幻覚や思考の異常、精神錯乱、そしてコーク・バグと呼ばれる特殊な感覚が起こります。コークとは「コカイン」、バグとは「虫」の意味で、日本語では「蟻走感」と呼ばれています。その名の通り、体中を小さな虫に這い回られるような気味の悪い感覚です。ことに皮膚と筋肉の間に虫が走る感覚がし、皮膚が裂けるまでかきむしらずにはおれない状況に陥ります。
 こうした症状が常に繰り返されるようになり、まともな精神状態を保つことが難しくなってきます。最終的には錯乱に陥り、完全な精神障害を受けることになるのです。


【コカイン乱用の兆候】


●不眠
●鼻水、副鼻腔性頭痛、鼻腔内炎症
●食欲減退と性欲亢進
●人間関係、学校、家庭、経済及び就労上の問題等、各種の問題の発生
●抑鬱、焦燥、疲労困憊
●通称「コークバグ」(「コーク」はコカイン、「バグ」は小さな虫の意。ここでは「蟻走感」で、皮膚の下を蟻が走る
ような不快な感じを言う)によって、皮膚を引っかくため、赤くなる現象が見られる。
●頭痛、瞳孔散大、振せん(しんせん=ふるえ)、悪心
●多弁、発熱、心拍上昇


【コカインの精神障害】


●コカインの依存者は、もうやめることができないこと。
●脳の中では本来は覚醒の後に訪れるべきリラックスした感じを伝達させるために必要な化学物質を、コカインがストップさせてしまい、相変わらず典型的な形のドーパミン(快楽伝達物質です)を作って流し続けるので、依存性ができる。
●多幸感(恍惚感)が消失しますと、イライラした抑鬱状態に苛まれる。
●重度の偏執病の症状
●強迫的衝動的行動
●幻覚
●異常で不合理な考え方

コカ・コーラは”頭痛薬”????


 「コカ・コーラ」の語源は、「コカ」と「コーラ」に分けられ、「コカ」はコカイン、「コーラ」はコラの実をその由来とします。
 コカインは、言うまでもなく麻薬のコカインです。コラの実は、カカオなどと同じアオギリ科の植物・コラノキの実です。カフェインを含み、西アフリカなどで精神賦活剤として古くから使われていたものです。
 コーラの原型とされるのは、1884年にアメリカの薬剤師ペンバートンの開発した「フレンチ・ワイン・コカ」です。これにコカインとコカの実が入っていたことから、「コカ・コーラ」という名称になったといいます。「コカ・コーラにはコカインが入っている」というのは、都市伝説にはめずらしく、ちゃんとした根拠があるのです。

 当時のコカ・コーラは名前に「ワイン」とある通り、アルコールを含んでいました。お酒だったんです。もちろん今のコカ・コーラには、アルコールは入っていません。さらに、コカインは当然として、コカの実の成分も今では入っていません。
 ワイン・コカイン・コーラエキスを調合した「フレンチ・ワイン・コカ」を精力増強剤や頭痛の緩和に効果のある薬用酒として1885年から売り出しはじめました。


1886年、頭痛薬としてコカコーラから販売される

 フレンチ・ワイン・コカは、当時「ドープ(麻薬)という渾名で人気が出ましたが、次第にコカイン中毒が問題となりました。そこで、ワインを代用して、炭酸水の風味付けのシロップとして販売されました。
 これに、コカコーラと名づけ、1886年5月8日より発売されました。モルヒネ中毒を治療する薬として発案されましたが、コカイン中毒が注目されると同時に、頭がモヤモヤする症状を緩和する「頭痛薬」として販売されるようになりました。
 ペンバートンは、この最初のコーラを、精力増強や頭痛、消化不良などに効く万能薬として売り出しました。コーラは最初、薬だったんです。実は誕生当初から、コーラは健康飲料なのでした。ちなみに、ペプシ・コーラは、タンパク質分解酵素の「ペプシン」を語源とし、消化不良の薬として販売されたのが起源です。
 ところで、「フレンチ・ワイン・コカ」という名前に「フレンチ」とあるのはなぜでしょうか? これは、ペンバートンの「フレンチ・ワイン・コカ」が、1863年に開発され、ヨーロッパで大流行していた「ヴァン・マリアニ」(「ヴァン」はワインの意味)というお酒のパチモンとして開発されたからです。ヴァン・マリアニは、ボルドーワインに、当時抽出技術が開発されたばかりのコカインを溶かしこんだものでした。
 しかし、現代人の目から見ると、これらコカ・コーラの御先祖たちは、とてつもない飲みものです。アルコールにコカインが溶かしてあるのですから。
 アルコールとコカインを併用すると、コカインの体内残留時間が延びるらしいのですが、そんなモン飲んで平気なのか、と心配になります。実際、コカとアルコールを併用してバッドトリップになった人の体験談などを読みますと、「心臓が高速鼓動してやけに冷や汗がでて」などとあり、思いっきり命の危険を感じます。
 その後、ぺンバートンはコカ・コーラの権利をE.G.キャンドラーという人物に売却し、1888年に その波乱の人生を終えました。
 キャンドラーはその後現在のコカ・コーラ社を設立します。販売当初人々にとってコカ・コーラは「薬」でしたが、1900年代になると「飲料」というイメージが強くなっていったようです。キャンドラーはコカ・コーラをビン詰め販売し、コカ・コーラは全米で愛飲される飲料になりました。その後、コカ・コーラはその中身の成分を少しずつ変えながら現在に至っています。
 その当時のコカコーラの主成分は、コカの葉(コカイン)とコーラナッツ(カフェインを含む)でした。しかしながら、この二つの成分は現在どちらも入っていません(前者は入ってたら大変ですが)。
 当然これらの成分だけでは、あのコカコーラの味は出ないわけで、その他に、色々な植物から抽出した風味剤を混ぜたようです(あと、当然砂糖も)。この風味剤の処方をペンバートンはひたすら隠し、裁判所の開示命令も拒絶したほどです。

 現在でもコカ・コーラ社は、この風味剤の成分と調合法は2人の重役しか知らないと公言していますが、残念ながらその正体は割れています。現在のコカコーラの主成分は、砂糖・カラメル・カフェイン・リン酸(酸味料として記述してある)・ライム・バニラ(成分表示には香料となっている)です。
ちなみにコカの葉はすぐに処方から落ち、コーラナッツの抽出物の代わりに高純度のカフェインを用い、酸味料は当初クエン酸でしたが、やがてずっと安価なリン酸に変わりました。
 ペンバートンは他人に真似できない飲料を作ろうと、その他の風味剤も少しずつ加えました。この処方は「7X」の暗号名で呼ばれ、最近まで大いなる秘密でした。しかし、1993年プレンダーガストという人物が「神と国家とコカコーラに捧ぐ」という著書の中で、7Xの処方を公開しました。それによりますと、ペンバートンの風味剤はレモン(120)・オレンジ(80)・ナツメグ(40)・シナモン(40)・ネロリ(40)・コエンドロ(20)の抽出物をアルコールに入れて1晩おいたものが7Xだそうです。
 これを見るに、処理にアルコールを使っています。禁酒令が出ていた当時、アルコールが入っていることをペンバートンは隠したかったのでしょう。現在は処理にアルコールを使用していないので、コカコーラにアルコールは1滴も入っていません。

 これがコカコーラの成分です。まとめると、カフェイン、リン酸、カラメル、そして少量の植物抽出物を含む砂糖、炭酸水といったところでしょうか?ちなみに、これらの物質は全て自然界に存在する天然物です。


 このようにコカ・コーラの成分は、発売当初と現在では大きく異なってきております。

 その主な成分は、コカコーラ1缶中にカフェインは40mg含まれます。それにリン酸、砂糖です。これが、現在でも”頭痛薬”と果たして言えるのでしょうか???


 その詳細を述べますと、営業妨害として訴えられないとも限りませんので控えます。