この2丁の電動ガン。
見たところ、共にMK43ライトマシンガンとなりますが、、、
上はA&K電動ガンベースのGカンパニー製ガスブローバック、下はVFCの電動ガンです。
今回はA&K外装をVFCにして欲しいと言う、つまり「臓器全移植」作業となります。
画像で見たところはA&KもVFCも一見同じに見えますが
実はA&Kでダイキャスト成形されているパーツがVFCではオールスチールとなるのです。
フロントまわりひとつとっても全鉄ならではの重厚感が漂います。
アウターバレル、メインフレームは共にアルミ製ですが、チャンバーブロックやサイト、フィードカバーなどまるで別物のような雰囲気。
A&Kがボテボテの塗装に対しVFCはスチールパーツ全てがパーカーライジング処理となっていてマットな風合いです。
塗装ではない表面処理となるので触った時の鉄感もレベル違いとなります。
今まで製品を見ているとVFCの設計は一貫して「本物に忠実」な設計が多く安全対策として部分的にアルミを使用する以外では実物以上のクオリティを持っています。
今回のVFC MK43は過去にごく少数、市場に流通した限定品で当時の実売価格250000円(だったような)で現在はプレミアムも付いているという、とんでもないレア品ですがこの品質なら納得です。
同じM60系ハイエンドマシンガンとしてLCT製のオールスチールがあり、そちらはアウターバレル、フレームまで全鉄ですが細かい箇所の寸法設計が甘く、リアルに見えますが惜しい完成度となっています。
それにしてもVFCに対してA&Kも素材と表面処理の違いなだけで実はかなり良い設計となっています。
と言うのもA&KはVFCのほぼフルコピーでチャンバー、メカボのみ違いがあると言う状態。
画像は上がGカンパニー(A&K)、下がVFCで上はガスブローバックの為、内部構造もリアルです。
VFCはチークパッド部が割れてしまっていたのでそちらもまとめて修理必須です。
それではさっそく!
内部の電動ガンメカボ関連パーツを抜き出し
まずはメインフレームの比較から入ります。
A&KがVFCのコピー品と考えればほぼ寸法は一緒ですが、ガスブロエンジンなので精度は必要。
画像上のA&Kフレーム側面には大きな加工跡がありますがこれはGカンパニーのガスブローバックカスタムにWE M4カービン、XM177系のブローバックエンジンを流用しており、このユニットを横に配置する構造から、オープンボルトのバルブインパクトをフレーム側面のスリットから飛び出たハンマーブロックで押すようになっているのです。
フィードトレイを見るとその構造がよく分かるかと思います。
フィードトレイ下に配置されたマガジンブロックはアルミ切削のワンオフ品で、最初から外部ソース化とチューブマガジン仕様になっています。
後部にはマガジンと同じバルブが付いていますが、まさにガスブロライフルのユニットをそのまま横にして搭載したものになります。
こちらは万が一ズレるとかなり問題がある箇所なので補強しつつ、固定もしっかりできるようA&Kフィードトレイのまま組み直します。
ブラケットは右がA&K、左がVFCで表面処理の違いが一目瞭然!
コッキングハンドルも奥のA&Kに対して全くぶれないパーカー仕様。
と言う事で、アウターバレルの設計もかなり似ています。
上のGBBチャンバーを下のVFCに内蔵します。
チャンバーブロックは文句のない完成度のスチール鋳造品!
寸法などもほぼ完璧ですごいことになっています。
閉鎖時のボルトキャリアを止める為、チャンバーブロックにはフロントボルトバッファが内蔵。
トリガーユニットはやはりA&Kのコピー元オリジナルだけあって非常に良い作りです。
VFCは基本的にスポット生産が多く、なかなか再生産されませんがM60ベトナムタイプ含めて復刻してくれれば嬉しいですね!
【次回予告】
ついに作動試験に入るブローバックエンジン
しかし、そこには様々な問題が山積していた!