ベトナム戦イベントで北ベトナム軍として参加するSUZUさんから「長年使用しているリアルソード56式のオーバーホールできますか?」と言うお話をいただきました。
そりゃ!できますよ〜!!!
と言うものの実はRS、実銃メーカーのノリンコ製造ラインで作られていると言う噂がある程の完成度で実際、スチールプレス製メインフレームは鉄板の板厚も分厚く、通常電動ガンではデフォルメされているフレーム全長もリアルサイズとなり短くなっていると言うこだわりよう。
逆を言えばリアルサイズフレームに合わせて専用のメカボックスが採用されておりメカボケースやピストン、ギアなどが専用設計。
さらにRSからのパーツ供給はほぼ止まっており市場在庫のみとなりますがメカボケースなどはほぼモノが無いので割れたらアウトとなります。
こちらが問題の専用メカボックス。
後端寸法が短くなっており、専用メカボケース、ピストン、ギア、そしてセレクタープレートも専用品となります。
RSはさらに亜鉛ダイキャスト製のメカボケース、セレクターパーツ、モーターマウントの組成が悪いようで、早いうちから加水崩壊などを起こしボロボロに崩れる問題があるので高負荷なチューニングも基本NGとなります。
今回のカスタムではダイキャストパーツの破損も無く、良好なコンディションでひと安心!
(特によくある破損、劣化はモーターマウントとセレクターパーツ)
ダイキャストの品質以外はこれと言って悪くない作りのRSですが、グリスは少し強すぎるようで過去のものでは樹脂製ピストンヘッドが純正グリスに侵されて砕け散っていた事がありました。
今回は軸受けとモーターのみ交換ですが、全脱脂にグリスは樹脂対応の極圧グリスで仕上げます。
機械的強度として電動ガンの軸受はベアリングだと7mmまでは確実に砕けるのでベベルスパーギアはメタル、セクターギアはピストンとの衝撃を受ける箇所なので樹脂軸受でセット。
価格は高い方が精度が高いですが組み込みに歪みが出るとギアがスムーズに回らないこともあります。
ピストンヘッドも予算に応じて交換がおすすめとなります。
DCIの側面吸気ヘッドは高価ですが初速安定しやすいところがあります。
レトロ、ライラクスやKM企画はPOM削り出しで高精度。
ギアはセクターギアのラックギアカットで対応可能。
スチール焼結のノーマルギアに対してオプションはスチール切削品。
国産ライラクス製は高価ですが価格に見合う以上のギアノイズの少なさ、スムーズな動作感で個人的には予算が見合うならお勧めとなります。
今回、FET搭載となるので配線はメカボのモールドに合わせ並べて整理、内装します。
AKシリーズはFET系スイッチデバイスの搭載箇所がストック部と限られますがRSはストック強度も低めなのでストックの補強をかけつつ今回はFET搭載。
FET搭載でフルオートサイクルは秒間1〜2発程度向上します。
グリップは木製で非常に薄いので内部からウレタン樹脂浸透補強。
モーターは東京マルイのEG1000S。
こちらではブラシとの当たり角度調整、慣らしなどを行ってからの組み込みとなります。特に慣らしをしないとブラシ接触面積が低いまま高負荷で使用する事で焼けが一気に進む恐れがあるので最初の慣らしは重要です。
こちらのギアも併用が良いかもしれません。
このギアはノーマル18:1に対して23:1となりますがヘリカルギアの為、アキシャル(横)荷重がかかりメカボが開く方向に負荷がかかります。
AK系で使われるVER.3メカボックスは開き方向に弱い構造なので実はヘリカルギアが苦手です。
なので近日発売予定の
http://silverfox.shop10.makeshop.jp/shopdetail/000000001333/
http://silverfox.shop10.makeshop.jp/shopdetail/000000001332/
このあたりの新型プラグインブラシレスモーター(高トルク、低回転タイプで表記回転数は11.1Vの場合)にノーマルギアレシオで組む方が良いでしょう。
(ただし、、、高い!!!)
ストックは内部補強を入れた上でスクリュー部も直しつつ固定。
RSはチャンバー寸法も違うので他社AK用マガジンと互換性が取れなくなっています。
とは言え、RS製マガジンなら特に問題は無く、精度も悪くないのでチャンバーパッキンのみ東京マルイ純正に変え組み直します。
という事で地味ながらほぼすべてに手を入れて完成!
プレスフレームタイプながらこの作り込みは圧巻、さすがノリンコ製、、、(いや違う)
フロントサイトはスパイクバヨネットタイプの後期型。
丸型サイトリング造形が特徴でもあります。