ワット様 CAR XM177E1 ガスブローバック 弾道補正カスタム | サバゲチーム プラトーンブログ

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エアソフトガンカスタムも!


CAR XM177E1発売から1年半。
発売直後そのままお預かりしていたワットさんの愛銃ですが、カスタムにかなり時間かかってしまいました。

原因はひとつ。
VFCガスブロエンジンは2018年あたりに現行タイプにバージョンアップされ、最高の設計と思われるマルイM4 MWS系ガスブロエンジンとほぼ同じボアストロークで撃ち味や低圧での作動性、耐久性などかなり肉薄するようになりましたが、内部にホールドリブが入ってしまっているチャンバーシステムの構造上、弾道にばらつきが多く正直、サバゲで使えるレベルではありませんでした。



これは高圧ガスやハイレートスプリングで元々設計、セッティングされたエンジンなのでボルトキャリアのリターン速度が速くBB弾を勢いよく流し込んでしまうため、BB弾を定位置にしっかりホールドするようホールドリブが入っているのです。

ホールドリブが入っていると言うことはリブを通過した後にホップパッキンでスピンをかけるので精度が一気に落ちます。

この構造は古いガスガンやノンホップ銃でよくある、昔からある構造で保持をきつくすると精度が落ちまくりますが、パワーが上がる、みたいなイメージ。

その当時からマルイエアコキガンはノンホップでもかなりゆるゆるなパッキンが入っていましたが精度はまさにピンホールと言われてました。



構造的には驚異の精度を叩き出すマルイM4 MWSと同じですが、MWSは柔らかいリコイルスプリングにボルトキャリア復座タイミングでスッと速度が落ちるような設計がされていて、リブがないパッキンでもBB弾を定位置に止めるという、かなり高次元なシステムとなっています。



さらにVFCエンジンはノズルが短い!
ロッキングラグ溝を再現してるので給弾時のローディングルートはかなり不安定でノズルを伸ばすとほぼ間違いなくジャムします。

そのあたりの問題点をすり合わせながら納得のいくフラット弾道まで持ち込むのにトライ&エラーで1年半、、、(すみませんサボってました

ついにヨウスニクスGBBチューンメニューが仕上がりました!



目標は0.2g弾でばらつきが出ないレベル。
なんとかここまで弾道を安定させられました(笑



と言うことで、ワットさんのXM177E1もさっそくカスタム開始!



しかし大きな問題が。
フロントサイトを固定しているピンがあまりにも硬く、過去に2回外しましたがほぼ外れないと言う怖い状態です。
(最悪ピン自体をドリルで抜く状態)

そのくらいヤバい状態ですが分解はガスチューブを外し



バレルナットをそのまま回してバラすというアセンブリ状態で分解という事となります。

バレルナットを交換するなどの時には明らかにピンを破壊する心構えでやらないとダメかと思われます。
(経験者談)



フロントはそのやり方で分解するとインナーバレルにチャンバーまでアクセスできます。

インナーバレルをカット、面取りし



改めて組み立て。
他にエンジン自体の加工、リコイルスプリングのレート変更などおこないもうひとつのリクエスト、メタルストックのSARUウレタンコート仕上げ!



1年半の沈黙を破ってついに完成しました!



圧巻のフロントまわり。
コルトOEMと言われるフラッシュサプレッサーにフロントサイト、ハンドガードリング、ハンドガードとすごい作りです。



フレームまわりは鍛造のVFC製と言われてますがほぼほぼ不満のない仕上がりです。
(ほんのちょっとだけ角ばり気味?)

それとCAR XM177E1はなぜかマグキャッチガード(パーシャルフェンス)付きのM603タイプなのとストレートのスリップリング仕様というのが不思議です。

※ガードは同時発売したGAU-5Aが無しになっているので棲み分けとしてあり、なしとした可能性?
スリップリングはデルタリングだとハンドガード装着がちょっとうまくいかない寸法なので苦肉の策?



メタルストックはSARUウレタンコートスペシャル品。
実物のビニールコーティングに似せてゆず肌まで再現したものです。
DNAからメーカー純正で塗装済みコーティングストックも出てますが風合いまでは再現されてません。

見てよし、持ってよし、そして撃ってよしとほぼ死角が無くなったCAR/DNA XM177 GBB。

これで夏のベトナム戦イベントは全開で使えますね!