昨年ですが、
ライブ配信でこのようにお伝えしたことがあります。
「困った人を助けたい」
という気持ちには
注意を払う必要がある
これについて補足しますね。
この仕事をしていて
なぜ無料じゃないんだ公共の所は
無料で話しを聞いてくれるのに、
と言われることがあって困ります。
私も20年前は無料で
カウンセリングをたくさん修行を積む
というつもりで請け負っていました。
（徐々に上げていきましたが）
しかしですね。
問題が起きました。
安く請け負えば請け負うほど
私がどんどん疲弊していくのです。
一体何が起きているのかというと。
安い金額であればあるほど
本気度の薄い人たちがたくさん集まる
という状態になってしまいました。
そうでない人、切羽詰まっている人
今まさに苦しみの渦中の人はいいのです。
そのような真剣に
自分と向き合いたい人ではなく
このような人がいます。
今の自分を変えるつもりはさらさらない
現状を変えるのではなく他人のせいにしたい
人に周りに文句だけ言っていたい
愚痴を聞いてほしい、でも
自分からなんとかしたい成長したい
などという気持ちは全くない
できればこの安い金額で通い続けて
ずっと話を聞いてもらって
依存していたい
自分の不幸を知ってほしい
可哀想と哀れんで慰めてほしい
あなたは悪くないと言ってもらえればいい
不幸から抜け出すつもりはない
不幸でいる自分に酔いしれている
・・・
そういう人たちばかりが
集まるようになりました。
私は当然真剣に話を聞きながら
その人の悩みや問題を解決しようと
奮闘するわけですよ。
しかーーーーし!!!
そうしようとすればするほどに
話しの乖離がひどくなってしまい
解決に向けて話しを進めようとすればするほど
気づいてもらおうとすればするほど
相手はどんどん抵抗していくわけです。
いわゆる
はい、でもゲーム
というやつです。
これは受け入れるふりをしながらも
こちらの提案や話しを全て
最終的にひっくり返す
という意地悪なやり取りを
吹っかけてくることを
はいでもゲーム、Yes,but No Game
と呼ぶのです。
このイエスバットは
ある意味セラピストに対して
お前の思い通りになってたまるか
という攻撃的な意味もあったりします。
セラピストやカウンセラーに対して
本当はあなたの考えを受け入れたくない
という意思表示になるわけです。
しかしこれをやられるとですね。
カウンセラーやセラピストは
すっごく混乱困惑しますし
巻き込まれて翻弄されやすいです。
セラピストに自分の親を投影して
無意識にそのような態度をとり続けると
カウンセラーやセラピストも疲弊します。
経験の浅いカウンセラーや
セラピストの中には
感情的に腹を立ててしまう場合も多々あります。
そうすると信頼関係は崩壊するので
カウンセリング自体が
成り立たなくなってしまうのですよね。
なぜそういう人たちは
そのようなことをするのかというと
関わりたいから来るだけであって
変わりたいわけではない
という人たちです。
それはそれでその人の生き方として
身についてしまっているので
悪いとまでは言いませんが
無料だということでそのような人が
なぜ大勢集まってしまうのかといえば
カウンセリングやセラピーそのものに
お金を払う価値を感じてはいない
という意味になるのです。
だからといってカウンセラーやセラピストが
なんとか救わなきゃという思いが強く、
力技で相手をなんとかしようと
苦心惨憺すればするほど
相手からの怒りを買うことになります。
抵抗が生じやすい状況になってしまうのは
カウンセラーやセラピスト側の責任です。
私はそのような経験を何度も何度も経験し
最終的な結論は私たちはボランティア精神で
仕事をしてはいけないということ、
きちんとビジネスとして料金を提示して
お客さんの真剣に変わりたい
という意思に応えるために
私たちも最高のサービスを提供する
という最高の状態を成立させることが
ベストなのだということに至りました。
お客さんも良し
会社も良し
社会にも良し
まさに近江商人の三方よしの精神です。
その分私たちもその金額に見合うよう
満足して納得していただくような
セッションや講座を心がけています。
だから私は安売りはしませんし
まして無料サービスは２度とやらないと
心に決めています。
ボランティアはボランティアの
ビジネスはビジネスの
それぞれの役割がありますから
どちらがいいということではありません。
ただ私は時間とお金の余裕がある人が
ボランティアするのがベストだと
思っているんですね。
資金の余裕や時間の余裕がないと
やる人の心が疲弊してしまうからです。
ということで
カウンセリングやセラピーに限らず
全ての仕事は誰かの困ったを助けることで
ビジネスとして成り立っています。
この意識は大事だなと
思った次第です。
こちらでもいろんな記事を書きます
心理を学びたい心理を生活に活かしたい方に
ではではまた。(￣∀￣)
(※協会の電話から直接は受け付けておりません)
