高津子山に登る前に海に出て
シーグラスを10個拾おうと
決めていた
この砂浜では3個拾うつもりで
直ぐに2個拾ったけど
3個目がなかなか見つからない
人生ってこんなものだ
家族連れが波打ち際で騒いで
小学生が奇声を上げている
穏やかな波音は
どんな音も受け入れて
宝石のように煌めいた

あんなに沖でもキラキラと
3個目はきっとあそこにある筈だ

でもあそこまでは泳げないな
海パン持って来てないし
そして僕は
砂に埋まった1円玉を見つけた
昭和五十年のもので
ちょうど五十年前のもの
それだけでなんだかラッキー
と思ったらすぐ3個目を見つけた