老いるということ | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

老いは

ぴったりと背中に貼り付いて

自分では見えない


後ろを歩く人には

簡単に見えるのに


平穏な暮らしの中では

その存在に気付けない


そして

濡れたティッシュペーパーを

一枚ずつ貼り付けるように

少しずつ重くなっていく


調子に乗り過ぎてはいけないし

慎重になり過ぎてもいけない


濡れたティッシュペーパーを

一枚ずつ乾かすように

少しずつ自分を説得して


説得する自分と説得される自分の

お互いが納得するまで続けなければ

周りを不幸にする