雑木林に吹く風 | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

雑木林の中を歩けば

暑い日差しは縦に横に縫い込まれ

柔らかくなって足元を照らす


そんな中で

特別な風が吹いているのだろう

手に持って小刻みに揺らすように

若葉が震えている場所がある


もしも

足元に転がっている小枝を拾って

その風に吹かれて・・・・


異次元の世界に迷い込み

仲間と出会い魔物を倒し

光の剣を手に入れ魔王を倒し

その世界を救って元の世界に戻っても

一秒しか経っていなくて

なんの記憶も残ってないなら


僕はそのまま雑木林を抜けて

家に帰って汗を拭くだけ


そして僕は小枝を拾わなかったけど

その記憶は定かではない