【緊急企画】排泄音ぽい音楽ジャンルランキング | 君を殺しても

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THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

突然下品な話ですが、排泄音ぽい音楽ジャンルランキングをやります。


第10位 ジャズ

言わずと知れたアメリカ生まれの音楽です。

意外と数学っぽい理論で構築されているらしいんですが、ぼくは全然通ってません。

ブラスバンド部時代にベニーグッドマンをやったときは楽しかったのですが、そのあとコルトレーンだのマイルスデイビスだの聴いてみたのですが、捗るBGMの域を出ませんでした。ジャズへの理解は老後の楽しみでいいとしています。

ちなみにルーツのひとつであるブルースは、どちらかというと放屁音っぽいので、より複雑に発展したジャズのほうが質量を感じるのは偶然ではないと思います。

ちょっと柔らかめなんでしょうね。


第9位 J-POP

音楽ジャンルかというと微妙ですが、世界的に見ても日本にしかない括りであって、それをそれとする明確な雰囲気は確かにある点でジャンルといってもまあ差し支えないでしょう。

歌謡曲そしてニューミュージックの流れのあと、80年代末にラジオ番組から発生し、90年代に入って市民権を得たワードだと思います。

ジャズに通じる柔らかさと質量感がありながら、ポップの部分にあるあるを感じる点でややポイントが優勢でした。

オリコンに代表されるランキングがモノを言う括り方でもあり、かの中田ヤスタカ氏をして「売れなければJ-POPとは呼べない」という名言が、ぼくの心にはずっと残っています。


第8位 V-ROCK

我らがヴィジュアル系が世界に流通するにあたって発生した用語です。

歴史を辿ると、かつては日本のアンダーグラウンドなパンクやゴス、メタルなどがごった煮になってインディーズという括りにされていたものが、さらにJ-POPの領域に入っていくにしたがって、J-POPの中の括りとして理解しやすいようにできた言葉が、さらに独立して世界に羽ばたく段階に来た、という点で考えても、胃から十二指腸と小腸と大腸と直腸を経て肛門から出る過程を想起させますね。

けっこう最初に力を入れたあとはスムーズに出たけど意外と量は少なかった、そんな感じがします。


第7位 ヨーデル

これは排泄音とはいえないっちゃいえないのですが、ドイツ語なのにこんなに気持ちのいい感じを想起させる奇跡という点で大幅に加点が入り、堂々の7位ランクインです。

これまた音楽ジャンルというよりは歌唱法の名前なんだそうですが、有名どころでいうとアルプスの少女ハイジの歌のラーララーララッホッホーイヤッホッホイヤ〜のくだりの、ファルセットと地声を連続的に繰り返すあの感じのことです。

ヨーデル、であの音楽ってのは、爽快感が伝わってきますよね。すごく健康的な感じがします。


第6位 ニューレイヴ

パンクの出現以降、既存のロックミュージックはオールドウェイヴという括り方をされ、逆に以降のものをニューウェイヴと呼ぶようになりました。

ニューウェイヴは多岐に派生するとともに、何度かのリバイバルブームが起きていますが、2000年代後半にクラクソンズというバンドが、ニューウェイヴに引っかけたギャグ的にインタビューで自分たちの音楽性をニューレイヴと答えたところから広まった言葉です。

日本だとドーピングパンダやブンブンサテライツがその括りに入れられることがありますが、つまりはニューウェイヴリバイバル以降の、ダンサブル且つデジタルな感触を取り入れたロックミュージックを指す感じでしょうか。

その出自からも、似た音感のジャンルや括り方は多々ありますが、ニューウェイヴは個人的には何故かあまり排泄音ぽく聴こえないです。

迷ったのはヴェイパーウェーブでしたが、ニューレイヴが最もスムーズに出ている感じがしたので高ポイントでした。


第5位 ブレイクコア

ジャングルやドラムンベースから派生し、激しくてテンポの速い、それでいて複雑なリズム構成を持つジャンルです。

一説によると、ガバへのカウンターとして発生したとも言われており、ガバも排泄音として捉えるとなかなかですがちょっと質量にかける感じがあり、ブレイクコアはガバよりもしっかり出した感がある点で高ポイントとなり、見事5位にランクインです。

The NostradamnzのSEの、後半激しくなるところはジャンルでいうとガバを意識して居ます。

で、「Alexander」のイントロ部分はブレイクコアを意識しています。



第4位 ドゥーム

メタルやハードコアは、BPMや体感スピードを上げていく方向へも進化していきましたが、揺り戻しやカウンターで真逆の方向に行くこともあるのが音楽ジャンルの面白いところのひとつです。

ドゥームは、元を辿ると初期ブラックサバスのようはヘヴィーなリフを遅いテンポで展開する手法が、さらに極端なまでにテンポを落とし、とことんヘヴィーさを追求する方向に進化していっだものといわれています。

ドゥームメタル、というほうが正しいようですが、個人的にはメタルよりはハードコアの文脈を感じるものも多いので、ドゥームだけのほうがしっくりきます。

こう、朝一でバシッと決まったら1日中調子が良くなるような、そういう思い切りの良さを感じますね。


同率4位 ヴェイパーブギ

惜しくもニューレイヴに負けてランクインを逃したヴェイパーウェイブから派生したジャンルです。

フューチャーファンクとも呼ばれますが、排泄音としつ考えるとどうしてもヴェイパーブギという呼び方に軍配があがります。

簡単にいうと、日本の80年代から90年代初期頃のシティポップに、ダフトパンクから影響されたハウス的な四つ打ちのビート、そしてサイドチェインコンプをガンガン効かせることで、また新しい感触のフロアぶち上げトラックになったような音楽です。

これを機に日本のシティポップが世界市場で再評価される動きも発生しました。

ちなみにThe NostradamnzのライブのCMの箇所で流れるアナウンスのバックトラックは、ぼくがフューチャーファンク/ヴェイパーブギを意識して作ったものです。

ヴェイパー のあのに ブギ が来ることで、空気圧とさらに質量感も感じます。


第3位 ビバップ

ジャズの中で、スウィングジャズとモダンジャズの間にあったのがこのビバップという括り方だそうです。

娯楽音楽だったジャズが、ビバップの登場で芸術音楽の領域に入ったらしいですが、どう考えても漏らしてるだろ。


第2位 ブリットポップ

オアシスやブラー、そして広義にはレディオヘッドやプライマルスクリームといった、80年代末から90年代にかけて活躍したイギリスのバンド群を指してこう呼ぶことがあります。

アメリカでニルヴァーナを中心に発生したグランジに対抗すべくメディアが作り出したマーケティング造語なんだと思いますが、もうもはやブリットと素直に言ってしまっているところからして優勝候補でした。

しかし、ポップの響きがどうしても放屁の域を出ず、質量が足りなくて惜しくも2位となりました。


第1位 ブーンバップ

2000年代以降、ヒップホップのトラックは「トラップ」と呼ばれるスタイルが流行し、新しい波もあるはあるも今もなおトラップの流行はなんだかんだ継続しており、ついにはヒップホップ意外のジャンルにもそのエッセンスが取り込まれてきています。

あまりにも流行ったので、トラップ以前の、太いキックとスネアが特徴的だった以前のスタイルは対義語的にブーンバップと呼ばれるようになりました。

これは質量や長さ、空気の含有量、勢いと全てを満たしており、もはやそもそも排泄音として生み出されたワードなのでは?というレベル。

文句なしの優勝です。


以上です。