おかまいなしに陽はまた昇る | 君を殺しても

君を殺しても

THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

こんばんは、LTLN aka KSWxxxです。


明日は渋谷デセオで8月を終えるということで、つれづれなるままに。


◼️たのしい8月がおわるね

改めて思ったのだけど、ぼくの中で8月は特別な月なんだなと思います。

単純に誕生月だからだと思うんだけど、こう見えて真冬よりは真夏のほうが好きです。


先日のお誕生日会は本当に楽しかったです。

すげえベース練習したんですが、思わぬところで思わぬミスタッチをしてしまったりもして悔しみもあるのだけど、含めてオモイデだし、そんな楽しそうなぼくのオモイデが皆様の中にずっと残っていったら、8月に生を受けた甲斐があったってもんです。

ほんとうに、いのちをくれた両親と、それを支えてきてくれた方々に感謝ですね。

あと、レプリカンシエルTシャツがスポーティーな生地なのは実は正解だった気がします。めっちゃ着心地よくない?

お風呂あがりに最適。

ラルクも、arkとrayが7/1、REALが8/30に出てるので、多感な時期の夏にずーーっとラルクばっかり聴いてたし、冬に出たグランドグロスツアーのライブビデオも、こたつに入って観てたけど、夏の景色の中で演奏してる映像だから脳内も夏の気分だったと思う。

だから、付き合ってくれたL'epricaとTHE NOSTRADAMNZのメンバーとスタッフ、お客様へも感謝しています。


あとは今年は遠くにも行ったりして、明日主催をするのろゐみこなんかは、お互いノストラダムスでものろゐみこでもなかった頃から知っていて、いうて昔は互いに知ってるだけというか、特にぼくなんかは長いこと人見知りしてたんだけど、だんだんと話すようになり、いつしか互いに形態も変わり、同じ壁にぶつかったり、違う良さみがそれぞれにあったり、そうして活動をしていく中で少なくともぼくの中には無視できないリスペクトがあります。今年の夏は一緒に演奏をしてきた感じがするので、その8月の締めくくりに華を添えるつもりはあるようでさらさらなく、ノストラダムスの主催だったんだねと皆様に認識させるくらい、いつも通り全力で自分たちのステージに向かう所存です。

それこそがぼくのリスペクトの表し方です。


ぼくはお客様のためとか、対バンの皆様のためとか、メンバーのためとか、スタッフのためとか、そんな理由で音楽をやらないです。自分のためです。


◼️複雑な8月でもある

そんな楽しい8月なのですが、個人的には楽しいだけではなく、年間で最もシリアスになる月でもある気がします。

それは、誕生月だし夏だしで基本的に楽しいからこそ、人一倍コントラストを感じるのかなーとも思うんですが、やっぱりそれだけではなくて、もっとこう、民俗学的というか、文化人類学的というか、例えばお盆って亡くなった人が帰ってくる期間とされていて、何故か大半の地域では8月にやるんですよね。


亡くなった人を想うことは、自分がなぜ生きているのかを振り返るきっかけになると思います。

ぼくは特に、自分の生まれと、初めて経験した身内の死が共に8月なのが大きいように思いますけれど、にしてももっと夏って振り返ることに時間を使ってもいいんじゃねえの?と思ったりしてます。


毒が入ったカレーのこと、終わるはずだった世界のこと、2つの原子爆弾のこと、墜落した飛行機のこと、終戦のこと、川に流されてしまった子供のこと、挙げればキリがないけれど、たくさんの屍の上を、我々は図々しくも闊歩してるわけだ。

かといって自虐的になるのではなく、堂々と、大切に生きることが大事で。

そして、そうもできない毎日に葛藤しながらどうにかこうにか死ぬまで生きるしかないと思うんです。

それを1年に一度くらいは思ってみるか、すっかり忘れたまま何年も過ごすかでは、やっぱり幸福度に有意な差が出るような気がします。


◼️あちこちで氷が溶ける

ぼくは、相手と同じレベルになるから争いはよくないよーと思うんですけど、あながち冗談でもなく、かつて犬猿の仲と言われた人たちがコラボレーションして胸熱になる出来事がダダダッといくつかあって、まあ大事件なんだけどおそらくこのブログの読者層には届いてなさそうなところをご紹介します。




とりあえずすごいので聴いてほしいんですけど、ライムスターのマミーDさんと、ブルーハーブ(ブルーハーツではなく、北海道を代表するヒップホップグループです)のボスザMCさん、両者とも日本を代表する、黎明期を作ってきたラッパーなのですが、互いの曲でdisる、いわゆるビーフというやつをやってたんですよ。

そして今、こうしてそれを互いに振り返り、そこから見える未来を語る感じが胸アツです。


とりあえずものすごいので観てほしいんですけど、オジロザウルスのマッチョさんとキックザガンクルーのクレバさんも、バチクソ仲悪いって話で長いことビーフしてたんですが、これですよ。

マッチョさんのバースが乗っけからどんなリズムになってるのか脳がバグるほどのヤバさでガツンとくるのに、迎えうつクレバさんもまた別のヤバさのカウンターになってて、うおーっ!となりますよね聴くたびに。

ボスさんとマミDさんの、大人の対話と和解って感じとはまた違うヒリヒリ感というか、むしろ和解とかじゃない、近年の悟空とベジータの戦いみたいな凄さがあってオラワクワクすっぞ!て感じです。


とりあえずめっちゃいい曲なんで観てほしいんですけど、世界で活躍するレゲエサウンド(クラッシュと呼ばれる、レゲエの格闘技的な世界大会とかで数々の優勝を果たしてるグループです)であるマイティークラウンと、もはや日本で名前を知らない人はいないであろう湘南乃風のハンクンさんがまさかのコラボレーション。

マイティークラウンさんが、かの有名な横浜レゲエ祭を始めたのですが、そこに湘南乃風が出てないってのを、ぼくはごく最近まで知らなかったんですが、よくわからないけど色々あったようで、且つ色々あったんだろうなということはよくわかる感じの2組が、おそらくマイティークラウンさんのサウンド活動停止という局面にきて、一緒にこうして曲をやる、それがまたジャンル外であるぼくにも刺さるというのが素晴らしいことだと思います。


という3つの雪解けに共通するのは、「スタイルは違っても目指す場所は同じだった」という気づきと、そこに対する相互の深いリスペクトというところだと思います。


ぼくは、相手がカッカしていても「こいつに何か言ったところで無駄だろう」みたいな気持ちになって何も言わないことが多いんですけど、それってめちゃくちゃディスリスペクトな振る舞いだよなーと思います。

リスペクトがあるからこそぶつかる、というのは、まあその限りではないと思うのだけと、確かにあることなんだよなあと。


だからぼくはもう少しだけ、ちゃんと伝えるべきだと思ったことは、敬意があるなら尚更ちゃんと伝わるように努力しないと失礼だよなあなんて思ったりしました。


以上でございます。

おやすみなさいませ。