サイコス ノット エグジスト | 君を殺しても

君を殺しても

THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

何気にパーマに失敗して髪型がツラいルシファーです。

できればこうしてデイリーで更新できるといいですね。
ぼくの文章は睡眠導入に効果があるという実績がございます。
なぜって自分が実証しました。

続きまして3曲目、「P!P!P!」です。
スラッシャーのトップとして収録されていたえんどうさん作曲のパンクロックナンバーでございます。

実は、大予言+シングル三部作→イッツアスモールワールズエンドの再録は、何気に一部トラックを流用してるんですが、
トーキョーイーピー+スラプレ→シャットユアマウスマーチの再録は、全てまるっと新録していたりします。

スラッシャー版の、チープでドコスコした感じもいいんだけど、こちらの圧倒的な質量感も非常に好きですね。
好きずきは抜きにしても、確実に品質向上してますね。
スラッシャーのときは言うても曲ができてすぐに録ったので、ライブ経験を経てのこれは聴き比べて頂けると、そのまま我々の成長として感じていただけると思います。

他人のパロディーが非常に多い我々ですが、ベース的にはセルフパロディーも盛り込んでおります。
ギターソロの後ろでは何気に驚異的ロマンスシリーズのフレーズを弾いており、アウトロでは「震えてる」のフレーズを弾いております。
ちなみにライブでは難しいので弾けません。
もし弾いてたら「あ、すごく調子良いんだな」と思ってください。

歌詞は前説明した気がするけど、
ファースト収録でライブでもお馴染みの「ひみつ」と同じ種類の快楽殺人犯をイメージしています。
もしかすると同一人物かもしれない。
ちなみに、ひみつの主人公が逃げて逮捕されるまでの曲が、ノストラダムスがまだ4人組だった頃にあったんだけど、いつのまにかボツになってます。残念。
主人公の主張として、ひみつのときは、「ぼくは悪くない」だったんだけど、P!P!P!では「ぼくこそが正しくて、大多数がおかしい」に変化しているように思います。
同一犯だとしたら、ひみつのあと逮捕されて、少年法とかで死刑にならずに出所したのか、はたまた脱獄したのかわからないけど、異常性が矯正されるどころか余計に捩くれたまま強固になってる感じがする。

性癖って矯正できないと思うんですよね。
実際に誰かの痛みでしかエクスタシーを感じられない方々って、どういうわけかそれは本当に存在する人種なんですよ。
ぼくから見ると、なんて不幸せなんだろうと思う。
本人たちがどう思ってるのかしらないけど、そういう自分に無い感覚ってどういうものかとても興味があります。

で、非常に他人事のように書いてきたし、医学的な見地からのサイコパスを正確に描いてるわけではないこともわかってはいるのだけど、
この歌詞が誰でもなく自分の中から出てきた言葉で、誰でもなく自分が紡いだ歌なのだということが、割と解せないところではありまさあな。

ひょっとしてえんどうさんのメロが、ぼくにそう書かせたのかもしれないけどね。

ぼくに罪はない。
だって、ぼくもぼくを知らない。


4曲目、「存在しない」にまいります。

ラップの曲いれようよ、というかみむらくんのリクエストにお応えして、MCルシファーがお造りいたしました。
元々は割とガチにヒップホップにしたかったんだけど、できるだけロックバンド編成でも演奏できるようなトラックにしつつ、えんどうさんにデモを渡して、ちゃんとかみむらくんのドラムをサンプリングしてリファインしたトラックを作って頂き、それをまたいじった結果、やっぱりドロップチューニングのギターとかベースとかも入れたくなり、結果割とKORNとかっぽい感じになりましたね。
いうてもぼくら世代が中学生くらいのころ、ニューフォークや青春パンク、そしてヴィジュアル系と同じくらい、いわゆるミクスチャーロックってものすごく影響力があって、リンプビズキットのテイクアルックアラウンドが初めてテレビから流れてきたとき、そりゃーぶったまげたもんです。
もちろんリンキン・パークなんかもそうだし、日本だとRIZEやDragonAshや山嵐も。
そのへんを起点としてエミネムやキングギドラを聴くようになった子もたくさんいただろうし、それこそKORNやレイジアゲインストザマシーンを経由してパンテラやメタリカまでたどり着いた子たちもたくさんいたことでしょう。

それでもガチメタルのひとたちからは、ラップメタルとかモダンヘヴィネスとか言われつつなんとなーく差別的に見られていたようにも思います。
BURRNとか読んでると、子供心にそんな空気感を感じていたし、ヴィジュアル系もそういうふうに見られていたと思います。

ぼくは、未だにそうかもしれないけど、何かあると原理主義的な価値観を持ちがちなので、
そういうポップカルチャー化されてったロックを、本当はそれなりに好きだったけど好きだって言えなかったな。
それよりは、レッドツェッペリンやブラックザバスやディープパープルに遡る形でハードでヘヴィなロックについて知ろうとしてた。

もちろんルーツやスタンダードを知ることも大事だと思うんだけど、かといって、そのときの流行に敢えて抗う必要なんてなかったなあと今は思います。

言うても随分昔にエアロスミスとRUNDMCが一緒に演った曲があるとか、ツェッペリンのドラムがよくサンプリングされてるとか、かつてパンクの仕掛け人だったマルコムマクラレン(ヴィヴィアンウエストウッドの元旦那)が早くからヒップホップに目をつけてたりだとか、ラップミュージックとロックの、割と親密な歴史を知ったのはもう少し後だったりしたのだけど、そういうのを踏まえに踏まえてから、去年くらいからやっとヒップホップを生真面目に聴いていて、好きだなあと言えるようななってきたところです。

この曲は、だから、ラップにディストーションギターが乗ってはいるんだけど、いわゆるミクスチャーロックともレイヤーが違うところにあるトラックだなと思っています。

なにより、ぼくはヒップホップは好きだけど、ヒップホップカルチャーに帰属意識は持ってないんです。
パンクやヴィジュアル系についてはそれなりにそういう帰属意識みたいな感情があるのだけど。
ミクスチャーの人たちって立ち振る舞いはあくまでヒップホップカルチャー下にあるなあとぼくからは見えます。
向こうから見たらそれも違うのかもしれないけどね。

で、歌詞の内容はもう個人攻撃ですね。
ラッパーはラッパーをdisったりするけど、ぼくはラッパーだという意識は無い。
でも、自分がつくりだした何かで誰かしらを楽しませたい人だということは自覚している。
で、本来そういう人のはずで、だからそれを生業としているはずの人が、それにあるまじき言動や行動をとったなで、割とマジに腹立ったのでラップでディスってます。
自分の作品を胸張ってカッコイイと言えないなら人様から金なんかとるな、と個人的には思うのです。
でもラッパー同士じゃないからどうかな、と思ったけど、ぼくもラッパーではないし、まあ作品づくりをする人としては同じ立場だと思ってるので、いいかなと。
ディスの相手は多分歌詞読んだら自分のことだってわかるだろうけど、
クリエイター(笑)同士だってことでご理解頂いて、
訴訟とかはしないでいただきたいもんですな。

もし何かで見つけちゃって気を悪くさせたら申し訳ないのだけどね。

でも、ぼくは彼の作品そのものはリスペクトしているのでね。

今日は眠いからこれくらいにしといてやる。
夢で会いましょう。