昨日見た爪の痕 | 君を殺しても

君を殺しても

THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

各位

お疲れ様です。ルシファーです。

鳥肌実さんと出会ったのは、たしか中学生のとき、本厚木のPARCOの2号館にヴィレッジバンガードがあった頃。
あそこにはジュークボックスが置いてあって、いつもなにかしら流れておりました。
本厚木にビレバンが無かったら今俺こうなってないくらい色んなものに出会った場所。

ある日、なんかよくわからないけどヤバそうな演説が流れていて、そばに写真集が置いてありました。
{FA98DD9F-7F75-415B-A79A-05707D578CF3}

これをパラパラめくってみて、もうどうしていいのかわからなくなってそっと棚に戻した。

{AD5F632E-FA89-48DE-809D-B2BC6F22010C}

1番印象に残ったのはこの見開きだったんだけど、ほかにはゴージャスな格好でおかし食べながら車椅子に乗って超笑顔で「働けません」と書いてあったページは何だかすごくパンキッシュなアイロニーを感じて、うーんと考えてしまったりもした。

で、高校生になって映画のDVDとか割と頻繁に借りて観るようになり、「けものがれ、俺らの猿と」を観ました。
{C2E28741-2381-4D98-82ED-73ECFE680E14}

本格的に鳥肌実フリーク化したのはこの映画くらいからで、本当に狂ってるのか演技なのか、はたまた狂人が狂人を演じているのか、そのなんとも危険な感じがパンク少年には非常に刺さりました。

大学生になるかならないかの頃に「タナカヒロシのすべて」を観て、あれもすごく心に残ってる。
{9A072325-E947-4262-8F68-81951FB8044D}


それからCDも買ってソラでセリフ言えるくらい繰り返し聴き、公演も何度か観に行き、気付けば実家の部屋はこんなふうに。
{DFC4DFB3-A6F3-4C83-8F0F-7867A2639CCB}

見切れてるけど左側にも大きいポスターが貼ってありました。
ダンボールだらけなのは最初の一人暮らしに挫折して一旦出戻った頃なのかな。

昔、バンドのお客様が鳥肌さんのサイン入りステッカーを「ねもやんへ」と宛名入りでくれたのは猛烈に嬉しくて、今だに何処にも貼らずに大切にしています。

ぼくにはたくさんヒーローがいます。
エックス、ボウイ、バクチク、ルナシー、ラルク、セックスピストルズ、ディスチャージ、スターリン、ミスフィッツ、バルザック、アタリティーンエイジライオットにクリスタルキャッスルズ、そしてマクドナルドダックエクレア。
挙げればキリがない。
ダースベイダーもカイロレンも、ウルトラマングレートも仮面ライダーシンも、音楽の人たちと同じ次元でヒーローです。

鳥肌実さんも、それらと同じくらい影響を受けました。

何がそこまでぼくを駆り立てたのか。
だいたいハマるものには理由があって、いくつかのファクターとプロセスに分解できると思う。
さらにだいたいは親近感と自己投影、そして自分へのアンチテーゼがあって

というところまでを書いたのが2/26でしたが、もう5/17です。お久しぶりです。ルシファーです。

そんなわけで初企画にして初フルアルバム発表エンダピエロくんのお誕生日会が終わりました。

これ、ホントに近年稀に見る優良イベントだったんじゃないかと思う。

PKGは短期間であんだけオシャレでロックなインストを仕上げてきてて、普段割とウェーイて感じで絡む面々なんだけど、各々のミュージシャンシップとケミストリーを感じました。

MUNIMUNIはすごく昔から聴いてたけど、今のMUNIMUNIは特にかっこいい。
世界観そのものは摩天楼さんの唯一無二の天才的なセンスに根付いてると思うのだけど、切り裂きジャックの如くズバズバと全力疾走するしんちゃんのスピーディーなドラムと、ズッシリと正確でもしっかり歌ってる朋さんのベースの相性は最高にいいと思う。

鳥肌さんは前述の通りだけど、言葉を交わすことができて震えるほど嬉しかった。
やっぱり父親の面影を見た。

April in 85は初めて生で観たけど、恐ろしく均整のとれた、でも非常にエッジの効いたオルタナの音で奏でるダンサブルな曲を中心にしてて、なによりメロがすごーくいい。
日本人に刺さる歌メロってフィーチャーすればするほどイモっぽくなりやすいんだけど、そういう垢抜けなさが微塵もなくてクッソ格好良かった。
本当に本物のセンスがないとあのバランスは成立させられないと思う。
わたくしは袖でノリノリでございました。

TEARS OF THE REBELも初めて観たのは何年か前だけど、そのときからフツーにロック少年の目線でファンでして、ノストラダムスを始めるときにイメージのひとつとしてTEARSはあって。パンクでグランジでロックンロールで、でもしっかり歌があって、着てるもんも持ってる楽器も物販も全部ひたすら本物でかっこいいバンド。
音もルックスもステージの細々したところもフロアも含めた空間そのものを創り出す力が凄い。
「FLY OR DIE」は無人島にCD−R1枚しか持ってけないってなったら絶対に入れるくらい好きな曲で、今回久々に生で聴けてニヤケが止まらないくらいテンションあがった。
いつかカヴァーやりたい!

岩村さんの市松人形、初めて間近で観たけど本当に生きてるみたいだった。
美術品はやっぱり生で見ないと3次元的な美しさって本当にはわかんないんだよね。
ギャグじゃなく真剣に恐怖心すら覚える美しさだった。

RIKIさんの刺青も、あの悪条件の中で集中切らさずにビシビシとやるのってすごく大変だったと思うけど、あの日のあの場所の出来事が図柄と一緒になって 彫った方々の心にもずっと残るといいな なんて。
HAPPY BIRTHDAYのグラフィックをサラッと下さったときはびっくり。
本物。

そんなわけで、どっぷりパンクカルチャーのシーンじゃなくても、それぞれに確実に息づいている何か目で見えないでっかいもんに対する反骨精神みたいなアティテュードを、それぞれの表現で、それぞれの格好良さでちゃんと体現してる人たちがユナイトしたイベントだったと思います。
それって奇跡だと思うんだ。

奇跡を起こしたのは、かみむらくんです。

彼がただのチンピラピエロだったらあんなに良いイベントはできなかったんだよ。
彼が皆から愛される男だから、実現したんです。

お客様や関係者含めたあのメンツでまた何かやりたいな。
皆さん是非是非なんかやりましょう。

肝心の我々THE NOSTRADAMNZについてはまた次回、フルアルバムの細かすぎて伝わらない解説で客観的に分析して語ります。

よろしくお願いします。

夢の写真。うおー!!!
{8F130A2D-D81B-40E8-BEB3-A1BADCB9465E}

やっぱり一定の親子感はある気がしちゃう。