函館スプリントSで、「乗り役時代にカブトヤマ記念を勝った人物」から感じる勝負気配 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、函館スプリントSについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のSさん」から届いた報告を紹介しますね。

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鹿児島県出身の西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。

そんで西園君は、1974年に大根田裕也厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。

1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った2018年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を30回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を管理する方が向いとるんやろ。

そうそう、西園君の長男で、2014年から彼の厩舎で調教助手をやっとった西園翔太君が、2021年の12月、調教師試験に受かって、去年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。

2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。

けど、それからは成績が伸び悩んどって、2021年までの5年間も、

2017年→34勝・獲得賞金6億9643万円
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円
2020年→29勝・獲得賞金4億8040万円
2021年→31勝・獲得賞金6億1579万円

っちゅう物足りない数字やったんや。

せやから、一昨年の西園君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、アフリカンゴールドを使った京都記念を勝つなど、「34勝・獲得賞金6億3047万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも2021年を上回っとりました。

そんでもって去年は、34勝を上げたんやけど、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金は「6億0841万円」と、一昨年を下回っとったから、今年を迎えるにあたって西園君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、今年は、先週までに19勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億9420万円」と、もう去年の6割以上になっとるんで、もちろん、今の西園君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の函館スプリントSにビッグシーザーとマイネルジェロディを登録しとるんで、彼がどっちもメイチに仕上げてくるとワシは見とったし、実際、函館からワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

■ビッグシーザー
「昨日、ウッドコースに入れられて、5Fが69秒1、終いの1Fが12秒7っちゅう時計を馬なりで出しとりました。追い切った後にすぐ息が入っとったし、馬体の張りも目立っとったんで、デキの良さには太鼓判を押せますわ」

■マイネルジェロディ
「昨日、ウッドコースに入れられ、5Fが68秒8、終いの1Fが12秒8っちゅう時計を馬なりで出しとりました。軽快な脚捌きで最後まで集中して走れとったし、追い切った後の気合い乗りも抜群やったんで、厩舎の狙い通りに仕上がっとるんやろ」

っちゅうもんやったから、エエ競馬が期待できそうやな。

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函館スプリントSについて、「元調教師のSさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。